ブルータリズム

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50年代から見られるようになった建築のムーブメント、ブルータリズム。冷たく、荒々しく、暗い建物は、打放しコンクリートや銅鉄などを用いて設計されている。第二次世界大戦後、数々の建物が崩壊されたヨーロッパ各国では、スピーディー且つ、コストのあまりかからない街の再建方法が求められた。それに対応するように起こったムーブメントがブルータリズムである。ブルータリズムという単語、実は英語の「Brutal(冷酷な・厳しい)」よりも、フランス語の「béton brut(打ちっ放しコンクリート)」が語源として考えられている。多くの人々がこのムーブメントは建築歴史の中で必然であったと考えると同時に、80年代にはもうヨーロッパでこのような建築をデザインする建築家は減っていた。しかし今日、再びこのブルータリズムの影響が非常に濃く見受けられる。今日はそんな現代建築物を紹介する。

歴史

Bernard Khoury / DW5が手掛けた
Bernard Khoury / DW5

Plot # 2251 & 1314

Bernard Khoury / DW5

上に述べた様に、ブルータリズムの建物は打ちっ放しコンクリートのものが多い。シンプルで、自然体で、ワイルドで、原始的な、強さを表す様な形態はイギリスの批評家 レイナー・バンハムや、その他主に、50年代のイギリスの建築家 達によって唱えられた。 「美しい建築は、建築材料や塗装の美学のみから出来上がるのではなく、姿、形も重要である」と信じたアリソン・スミスソンと、ピーター・スミスソンがブルータリズムの形式主義者と言えるだろう。このムーブメントは主にヨーロッパやアメリカで少しずつ大きくなっていった。しかしチャールズ・ジェンクスやその他、ロバート・ヴェンチューリ、デニス・スコット・ブラウンなど、ポストモダンの建築家の登場によりどんどんブルータリズムは見られなくなっていった。

目的

ブルータリズムはその時代の価値観から出来る美学を探し求めていた。第二次世界大戦後、ヨーロッパでは多くの建物が崩壊され、なるべく安く、多くの人を収容でき、早く建てられる建築設計が必要とされた。このような個人ではなく「社会」の為のブルータリズムの考えは、社会主義や共産主義などの政党に好まれた。それ故50年代から1989年のベルリンの壁崩壊までソビエト連邦で ブルータリズムの建築は多く建てられた。

その他のブルータリズムの建築材料

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(写真 : Tamás Mészáros)

コストを削減できる打ちっ放しコンクリートだけがブルータリズムの建築材料というわけではない。銅鉄などを隠さずそのまま見せるデザインもブルータリズムの影響ともいえるだろう。モダン建築におけるブルータリズムの影響はレンツォ・ピアノとリチャード・ロジャースによって設計されたパリのポンピドゥー・センターでも見ることが出来る。

ブルータリストの建物の形態には分かりやすい特徴がある。経済的コスト削減の為、とてもシンプルな直線のみを使用した形が採用されている。この形が主流ではあったが、マルセル・ブロイヤーのように、もう少し柔らかい印象を与える為曲線を取り入れる場合もある。同じ様な構成要素を繰り返し使うことによって生まれたリズミカルで、シンプルなデザインはブルータリズムの特徴でもある。写真に写っているレバノン出身のBernard Khouryの作品が素晴らしい例である。

今日のブルータリズム

ブルータリズムムーブメントはモダン建築に大きな影響を与えながら80年代にその幕を閉じる。ブルータリズムの建築家たちは、建物のサイズはそのままに、曲線などを用いてもう少し柔らかい印象を与える設計をし始めた。一方、今日の建築家達は再びブルータリズムの建築設計要素を採用しはじめ、そこに色や新しい素材を加えている。 ブルータリズムの考えは、モダニズムとミニマリズムと組み合わさり、現代建築に大きな影響を与えている。

批判

沢山の人がブルータリズムを支持する一方、批判的意見も多い。ブルータリズムの社会見解や、その建築美学を好む人もいるが、年々醜くなるただのコンクリートの固まりと思う人がいるのも事実だ。「全体主義や冷酷さの象徴」と批判する建築家もいる。それでもブルータリズムの建築に魅了され、その老いた姿に色や他の材料を加え、新しい形態を創り出そうとする現代建築家達に注目したい。

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