屋外を楽しむ空間を!ウッドデッキ導入で考えたいこと

Aya F. Aya F.
​百名の別荘, 仲間郁代建築設計事務所株式会社(英名:IKUYO NAKAMA ARCHITECT & ASSOCIATES) 仲間郁代建築設計事務所株式会社(英名:IKUYO NAKAMA ARCHITECT & ASSOCIATES) モダンな 家
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屋外でありながら室内の延長のように使えるテラスは、洗濯物を干したり夏の夜にすずんだり、大勢の人を招いてのパーティ会場としても利用でき、生活の幅が広がります。テラスを作るときによく取り入れられるのがウッドデッキです。木の暖かな質感は素足で歩いても気持ちがいいもの。ただ、雨などの耐候性を考えることがウッドデッキ導入には必須です。今回の記事では、ウッドデッキを導入するときに気を付けたいことをまとめてみました。

ウッドデッキDIYで気を付けること

ベランダなどの小さい空間や、木を使ったDIYに慣れた方は、自分で作ってみよう!と思われることも多いかもしれません。しかし、屋外空間に木材を使ったものを設置するため、劣化をなるべく遅らせるような素材や設置方法、手入れなどをまずは考慮することが大切です。安易に選んだ素材で作ると、耐久性がなかったり、手入れなどでかえってコストがかさんだりすることにも。まずはしっかりと下調べをすることが、安全で長く使えるウッドデッキを作るための一番のコツになります。

こちらの写真は、井上洋介建築研究所が手がけた熱海の別荘。こんな広々とした見晴らしの良いウッドデッキ、贅沢で憧れますね。

ウッドデッキの費用

DIYであれ、外注であれ、最初に考えるべきことは費用のこと。安く上げようと間違った素材を使ったり手入れを怠ったりすると、2年から5年程度の短命な寿命のウッドデッキになってしまうことも。天然素材を使う場合は特に、保護塗装に気を付けることが長持ちさせるためには肝要です。そういったメンテナンスコストなども考えて予算を立てることが、長い目で見て大切になってきます。素材、メンテナンスコストも含めて考えましょう。

素材を考える

ウッドデッキの素材として挙げられるのは、天然木のハードウッドとソフトウッド、そして人工木または樹脂木と呼ばれる人工木材の二通りの材料があります。それぞれ特性も値段もさまざま。天然素材を取り入れたいのであれば、ハードウッド、ソフトウッドのどちらかを使用することになりますが、材料費だけで見れば、ソフトウッドの方がお手頃。でも長く使うなら、かなり丁寧で頻繁なメンテナンスが必要になってきます。メンテナンスの手軽さだけで見ると、ハードウッドや樹脂木といったデッキ素材がおすすめです。

こちらの写真はノルウェーのロフォーテン諸島に建てられたArt and Culture Production Centre。岩場の形に添ったピクニックテラスはとてもオリジナルなスタイル。いろんなところに座れそうで、仲間たちと楽しい時間が過ごせそうですね。

天然木

ウリン、イタウバ、サイプレスといった耐久性が高く、防腐処理などが不要なハードウッドは、シロアリ対策を考慮しても天然木を材料とする場合には持って来いです。その硬さゆえに加工がしにくいというのが欠点ではありますが、長い目で見るとおすすめの素材。ソフトウッドや樹脂木に比べて木材そのもののコストが高いため、倦厭されがちですが、ソフトウッド製のものに対するメンテナンスコストや手間は、ハードウッド製のそれに比べると長期的にははるかに上回るため、長く楽しみたければハードウッドがよさそう。

樹脂木

人工木の素材は、アルミの芯に発砲樹脂と天然木粉を混ぜ合わせたもの。天然木材の木の風合いと、プラスティックの耐候性を併せ持っており、雨風にさらされるウッドデッキの素材としては最適です。シロアリの害にも遭いにくく、汚れたり天然木にありがちなささくれが出たりすることもないため、お手入れの面では楽そうですね。ただ、自然のあたたかみを求めるのであれば、ちょっと物足りなさを感じるかもしれません。

手入れの仕方

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日本の暑さ寒さ、湿度の高さを考えると、雨風や熱射にさらされるウッドデッキの素材のストレスは相当なもの。天然素材では特に定期的にお手入れすることが、長く保つためのコツになります。板と板の間に入り込む砂埃は、放置しておくと木材の乾燥をすすめることになるため、お掃除で取り除きましょう。じめじめした部分には苔などが生えてきますので、デッキブラシでこすり落とします。洗剤を使うときには中性洗剤を。長くよい状態を保つためには保護塗装を定期的に行うとなおよし。ソフトウッドでは特に重要視されるポイントです。ハードウッドではあまり必要ではなかったりしますが、経年退色してくることがあるため、適宜専用の塗料を使うとよいかもしれませんね。

鉢植などを天然木のウッドデッキに置く場合は、腐敗を避けるためにも受け皿や台などの上に配置するよう気を付けることも忘れずに!

【ウッドデッキについては、こちらの記事でも紹介しています】

※ ウッドデッキのメリット・デメリットまとめ集 

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いろいろ気を付けて長く楽しみたいですね。ご感想お待ちしています。

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