サステナブルな暮らしは日常の中のちょっとした工夫やアイデアからでもできることが沢山あります。サスティナビリティ(持続可能性)は、地球上に住む私たちの誰もが関係するテーマです。生活の中で購入するモノ、住まい、エナジー使用や食べ物など、生活な小さなことからでも始めることが出来ます。今回は、そんなサステナブルな暮らしの基本的な考え方をご紹介していきます。
サステナブルとは「持続可能性」を指す言葉です。暮らしの中で地球環境を保全しつつ持続が可能な人文明・経済システムを目指す考え方です。何世代にも渡って繋がっていくその土地や家での生活の基盤をもう一度つくり見直すことが今注目されています。例えば、建物のサスティナビリティといえば周辺地域へ配慮した木材選びや環境に優しいエナジー利用方法などが挙げられます。
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※ リビングの写真ページ
サステナブルな暮らしにはミニマリストにも通じる考え方があります。二つのライフスタイルの根底にあるのは「もっと多くのモノを手に入れる」という考えではなく「必要最低限のモノでシンプルに生きる」という考え方です。本当に必要なものだけに囲まれたシンプルな生活は私たちの日常に何が大切かを思い出させてくれます。
Photo: Takumi Ota
在国内での既存ビルの老朽化や空家の増加が社会問題になっています。サスティナビリティでは如何に既存のものを再利用することで建物を長く大切に使い環境負荷を減らすことが出来るかを考えます。例えば、こちらは老朽化した築100年の蔵をリノベーションした建物。利用しずらい物置倉庫としてただ老朽化していた蔵は、昔ながらの自然素材を利用して家族が憩いの場所として過ごせる離れとして改装されました。今後また 100 年、200 年と 年月を重ねゆっくりと変化していく様子を家族や地域の方々にも楽しんでもらえるでしょう。
【コンバージョンについては、こちらの記事でも紹介しています】
「豊かになること」と「環境を守ること」は対立するものではありません。また「我慢」しなければいけないものでもありません。サスティナビリティを考えるには、これまでの大量生産・大量消費の一方通行の消費ではなく、削減・再利用・再生の三つが大切になります。例えば、使い終わったものを捨てずに使い回す工夫もその一つです。そう考えると生活の中で自然に何を購入するかも変わってきますね。
こちらは「天の恵みを使う家」というコンセプトで創られた住まい。太陽熱温水を利用し無垢床暖房で温められる家は、さらに雨水を利用し屋上緑化やトイレの排水、また壁面打ち水を行うことで夏場のヒートを冷まします。構造材は天然無垢の吉野材を使用し、内装は漆喰と和紙の自然素材が使用されています。地球資源に対する尊敬を住まいに体現させた家づくりは、次の世代に幸せな暮らしを繋げていく知恵とアイデアとして残ります。
写真撮影:アトリエK 平野和司
サスティナビリティを考えた経済、社会、そして環境的に持続可能な暮らしを考えることは、実はそう難しくはありません。また無くても困らないモノを見極める機会や自分たちの身の回りで使用しているモノについて知る機会を与えてくれます。サスティナビリティは更に再利用や生活クオリティの持続性やアイデアだけでなく、「出来るわけない」「使い捨てるもの」といった私たちのこれまでの固定概念を変えてくれる機会をもたらしてくれるでしょう。
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