仲間とともに自分らしい住まい・コウハウジングの魅力

A.Imamura A.Imamura
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アメリカや北欧ではすでに定着しつつあるコウハウジングをご存知ですか?コウハウジングは、かつての大家族と近代核家族との良い点を併せ持つ「自立と共生の協同居住」を基本としたコレクティブ住宅です。家づくりから主体的に参加し、仲間とともに自分らしい住まいをつくっていくという新しい住まい方は、高齢期のコミュニティづくり・居住環境づくりという視点からも大きな可能性があるのではないでしょうか?今回は、日本でも実践し始められるコウハウジングのポイントと住宅をまとめてご紹介していきます。

既存アパートをコウハウジングに変える建築デザイン

コウハウジングのつくり方は、「新築」「改築」「コンバージョン」または「既存の団地をコウハウジングに変える」という方法があります。こちらは、プライム一級建築士事務所が手がける既存のアパート形態を建築デザインでコアハウジングのようなコミュニティー感が作りやすい、オーナー3住戸+賃貸2戸+アトリエからなる集合住宅の例です。プライベートの住まいには、独立した落ち着きを重視、一方で室内外のつながりを兼ね備えた開放感のあるアパートと言えるでしょう。自然とご近所と親交が芽生える配慮有る建築デザインではないでしょうか。

クレジット:西島正樹/プライム

そもそも、コウハウジングとは?

ModCell が手掛けた家
ModCell

LILAC Co-Housing, Leeds

ModCell

コウハウジングとは、海外で始まった「暮らしとコミュニティー」を考える暮らし方です。様々な年齢や職種の人たちが集まりながらも、一緒に住まいやまちをつくっていきます。敷地の中には、みんなが一同に集まることができるセンターハウスを作り、共同で使うキッチンやリビングなどを備え毎日食事を一緒にしたりします。住人によって自主的に管理・運営を行います。 おおよそ20から30世帯がコミュニティーとして一緒に生活します。日本では、まだまだ認知度は低いですが、先ほど紹介したプライム一級建築士事務所が手がけるアパートのように、少人数ながらもコミュニティー感の生まれる建築デザインが増えつつあります。

近すぎず・遠すぎず、日本式コウハウジング

近代社会の成熟するとともに、日本の家族は少子高齢化・少人数化へと向かい、いまや東京の平均家族人数は約2.1人、一人暮らしと二人暮らしの家族は総世帯数の50%を超えているといわれています。そんな日本のある単身の施主は、3.11の後、誰かと共に住む事、ただし、高度の社交性を必要とせず、見守り機能を持ちながらも、一つの場所を緩やかに共有する自由な住み方を希望しました。そこで誕生したのが池田雪絵建築設計事務所が手がける「Sandwich Apartment」です。「Sandwich Apartment」は、木造賃貸の上下の音の問題からほぼ縦割りで高さの異なる3つの長屋に分節され、それらはまた南北にずらして配置されています。”ずれ”が見え隠れを生み、プライバシーを守りながらも場を共有する気配が建築に染み出るようにと考慮されています。 近すぎず・遠すぎず、優れた人とのバランス感覚から生まれる日本式コアハウジングの可能性ではないでしょうか。 

Ⓒ KOICHI TORIMURA

三世帯ハウスの可能性

こちらは、鈴木淳史建築設計事務所が手がける親世帯、息子世帯、娘世帯の三世帯が一緒に住める家。旧住宅の建て替え時に、家族の将来のことを考え三世帯が集まって住む住宅がデザインされました。木造2階建ての建物は中庭を囲むようにいくつかの箱型空間が組み合わさるように建てられています。異なる世代の生活空間がしっかりと区切られていながら、孤立せず開放的な印象を与える住宅デザインです。また三世帯・四世帯住宅では、敷地の中心部を中庭にすることで、共有部分や中庭に家族全員の菜園や、子どもの遊具、露天風呂など夢の空間をつくることができます。コウハウジングに習いながら、少人数の三世帯住宅・四世帯住宅で、各世帯のプライバシーを保ちながら皆が仲良く生活する住宅スタイルは、これから大切になるのではないでしょうか?

photo:Kenichi Higuchi

コアハウジングの経済性は?

A House Made of Two: Naf Architect & Designが手掛けた家です。
Naf Architect & Design

A House Made of Two

Naf Architect & Design

コウハウジングの経済性はお得?これに関してはそうともいえません。賃貸のコウハウジングはアメリカでも補助金等はないため賃貸のコウハウジングが作られるのは稀です。その点では、コウハウジングは、土地価格、建設費、コンサルタント料、融資条件などは他の新規開発と変わりません。住人が節約できるのは、住人自ら外構やいくつかの開発業務を行うこと位でしょう。しかし、デザインに凝ったりそれぞれの人の好みに合わせすぎたり、またその他の遅れや手戻りなどで別途出費がかさんだりすることもあります。 コウハウジング住宅は周辺地域の住宅と同等に評価と考えてよいでしょう。

photo:Noriyuki Yano

​コウハウジングの可能性

Heatherwickが手掛けた
Heatherwick

Google's new Californian HQ – Mountain View – Heatherwick + Bjarke Ingels Group

Heatherwick

コウハウジングは、高福祉社会を実践する北欧で1970年代に初めて「コレクティブハウジング」という名で誕生し、1980年代後半のアメリカで「コウハウジング」という名で実現され始めました。コウハウジングは、かつての大家族と近代核家族との良いところを併せ持つような集住体のひとつと考えられるでしょう。個人や家族のプライバシーがきちんと守られ、しかも大家族ならではのお年寄りと子供の触れ合いもあり、子供たちには兄弟、姉妹のような友人が近所におり、親子ともども一緒に食事をしたり遊んだりと、血縁を超えた疑似家族の共同生活シーンが築けます。 コウハウジングは、合理的に共有できるものは限りなく共有し、相互扶助精神のもとに共に暮らそうという住まい方で、それは何よりも地球環境のエネルギー負荷への軽減にも直結しています。コウハウジングはこれから有効な住まい方のひとつではないでしょうか。

コミュニティーと暮らす新しい住まい方、コウハウジング。是非、コメントを書いてください!
FingerHaus GmbHが手掛けたプレハブ住宅

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