新しい住まい、個性的な空間を楽しむならどんな風にインテリアを考えますか?少し「当たり前」や「常識」から離れて理想の空間、自分らしさのある空間を想像してみると意外と奇抜や面白みのある空間が浮かぶかもしれませんよね。住空間で表現できる個性をもっと楽しむ事も大事なことかもしれません。そこで今回ご紹介したいのは、一度目にしたら目に残るようなインパクトある壁色を楽しむ個性的な住宅です。ジャムズが手掛けるこちらの住まい、外観と内観のコントラストを大きくしたような、外観はシンプル、内観は豊かな個性を散りばめた住空間が広がります。一足踏み込めば住人のセンスや好みを簡単に知ることのできる面白みのある住まいです。
敷地があるのは郊外ののどかな場所。見た目は三角屋根のシンプルな装い。周辺環境に馴染むというよりはまだ真っ白なペーパーのような雰囲気を感じます。馴染むことを意識せずにどこにいても変わらない存在感、個人ギャラリーをイメージにデザインされた外観に。
玄関を入ると最初に目につくのは、傘の形を模った収納スペース。もちろん仕舞こむのは傘。スライド式のレールで出し入れが可能なのだそう。実用性を考えるよりもまずは理想の空間を優先させた住まい、こんな仕掛けからもその意図は感じられるはずです。外観からのギャラリーな雰囲気をそのまま、玄関スペースも玄関という感覚から少し離れた印象に。
奥へ進むとワンルームのような室内。ブラックにパープルにホワイト、三色のカラーが織りなすインパクトある空間に。どこか和の雰囲気を感じる空間。個性的な空間を作る配色と仕上げは日本の伝統的な工法で作られているからかもしれません。パープルの壁は左官仕上げ、ブラックの壁は外壁に用いられることが多い下見張りの木仕上げなんだそう。奇抜な配色でもどこか繋がっているような調和のとれた空間に。
勾配天井の空間は開放感と広がりを感じる空間に。ハイサイドライトからの光が下見張りの壁を照らすと単調な壁では見られない味わいある陰影を愉しめます。室内なのに屋外のようなおかしな感覚は住空間に散りばめる個性の一つ。まさに住まいを愉しむ工夫かもしれません。
本住宅の丁度真ん中に配置された洗面・浴室空間。大きな開口のある光あふれる気持ちのいい空間です。壁色は清潔感ある真っ白に統一。ガラスの間仕切りで広がりある開放的な空間にも。浴槽は洗面室から二段ほど下がったフラットなものに。一層天井を高く感じること、目線の違いなど、見える景色の違いを愉しむことができます。広がる窓の外の景色も空をより多く眺めることができそうです。