VISMARACORSI ARQUITECTOSが手掛けたプレハブ住宅

モダニズム建築に恋して。平屋の魅力

Aya F. Aya F.
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モダニズム建築とは、19世紀以前の建築様式を否定し、産業革命、市民革命などで劇的に変化する社会に対応した建築様式を追い求めたもので、装飾を排除し機能性を重視した形も素材もシンプルな建物を目指しました。今日でもよく見られるコンクリート打ちっぱなしの平屋の四角い建物は、まさにモダニズム建築の形態を踏襲したものです。今回は、モダニズムの平屋の魅力を集めてみました。

シンプルで美しい白壁の平屋

縦に横にまっすぐな線だけで作られたかのような四角い平屋。装飾と呼べるのは、木製の扉と植物、建物脇の梯子くらいでしょうか。壁の色も真っ白で、気持ちのいいほどすっきりとした家です。建物の一辺の壁のほとんどを窓として大きく切り取っているため、テラスに向かって開放的で、カーテンを開け放つと屋内と屋外との境界があいまいになるほど。平屋で個々の部屋を広々と取りたい場合、やはり問題になるのが土地の広さ。都会では取り入れられない贅沢な建て方です。

元祖モダニズム建築の完成形

Enrico Di Giamberardinoが手掛けた美術館・博物館
Enrico Di Giamberardino

Padiglione Fundaciò Mies van der Rohe, Barcellona

Enrico Di Giamberardino

こちらが元祖モダニズム建築の完成形ともいえるミース・ファン・デル・ローエのバルセロナ・パヴィリオン。三大モダニズム建築の一つとしても数えられている傑作です。1929年のバルセロナ万博で建築されたドイツ館で、万博終了後取り壊されました。現在の建物は、1986年に同じ場所に復元されたもの。鉄とガラスで作られた構造に大理石の壁が設置されています。まさに装飾を極限までそぎ落とした究極の形です。モダニズムの建築家の多くは、実は日本の伝統建築に影響を受けていたため、このようなシンプルな造りは日本人にとっても馴染みやすいのかもしれませんね。

水のある平屋

ミース・ファン・デル・ローエのバルセロナ・パヴィリオンにもあった池。無機質に感じられるほどシンプルな造りの建物に、やわらかさ、あたたかさを感じさせるような水の存在は、空間に命を吹き込んでくれるかのようです。こちらは沖縄の株式会社クレールアーキラボの海をのぞむ家の玄関奥に配されている水盤です。コンクリート打ちっぱなしの四角く硬いイメージの建物に、スリット状にあいている天井の穴からあたたかな光が注ぎ込み、さらさらと流れる水音が聞こえる様は、バルセロナ・パヴィリオンを思い起こさせます。屋根から細く差し込む光が壁とガラスに反射するさまは、だまし絵を見ているかのようです。

ミニマリズムのリビングルーム

こちらは森の中のモダニズム住宅。白壁に石レンガを使った外観は森に調和しています。屋内も、白い壁に大きい窓、モダニズム建築特有のきっちりとした縦横の線にミニマルな色使いのリビングになっています。暖炉の焚口もシンプルなスクエアカットになっており、壁、棚の縦の面は白、床、テレビ下の棚の面はダークブラウンに統一することで、ミニマルなデザインのリビングに仕上がっています。

伝統的日本家屋とモダニズムの融合

テラスをリビングダイニングと一体にした広がりのある空間: 松本匡弘建築設計事務所が手掛けた家です。
松本匡弘建築設計事務所

テラスをリビングダイニングと一体にした広がりのある空間

松本匡弘建築設計事務所

日本の伝統的家屋では、濡れ縁と呼ばれる家の中とも外とも区別がつけられない空間がありました。そこでは、農作業の合間に休憩をしたり、近所の人と話し込んだり、夏の夕べにのんびりと涼んだりしていました。現代の日本家屋ではあまり見られなくなったこの空間も、こちらのお宅ではモダニズム様式の平屋というスタイルを保持しつつ、テラスのような濡れ縁のような形で再現されています。キッチン、リビングダイニングスペースは、その空間の二辺が引き戸になっており、気持ちの良いほど開け放つことができます。まるで自然の中にいるかのような感覚が味わえますね。濃い色の木調もまわりとうまく調和していて、冷たい印象を持たれがちなモダニズム建築もあたたかさを感じられる素晴らしいお住まいになっています。

逆輸入・モダニズムの和室

モダニズム風の家を新築することになっても、一室くらい和室がほしい、とかモダンな建物にしたいけれど、和のテイストも取り入れたい、ということは、和洋折衷を好む日本人にはよくあること。そうした折衷スタイルの場合によくみられるのが和モダンな和室。こちらのお部屋はモダンなシーリングライトに、窓や棚などの水平の線・垂直の線が強調されモダニズム的要素を踏襲していながらも、モダンな印象の縁なしの畳にかっちりとした形の座卓、明かり取りの窓風の障子ランプという和テイストが不思議なハーモニーを醸しだしています。元々日本の影響を受けているモダニズム建築ですが、さらなるアレンジが加わりユニークな発展を遂げていますね。

【平屋については、こちらの記事でも紹介しています】

※ 平屋の魅力まとめ6選

※ 平屋と2階建て、どちらを選ぶ?  

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モダニズム建築と日本家屋、平屋の関係、おもしろいですね。ご意見ご感想お待ちしています。
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