ビルトインガレージを取り入れる際に押さえておきたいポイント

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
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ビルトインガレージとは、建物内にある車などを停められる駐車スペースのことを言います。建物の外にあるカーポート付きの駐車スペースなどとは違い、生活空間と車との距離感が近いことから、様々な魅力を持っているガレージになります。しかし、ガレージが建物の中にあることから、その計画ではいくつか気を付けておきたいことがあります。そこで今回は、ビルトインガレージを取り入れる際に押さえておきたいポイントを紹介していきたいと思います。

ビルトインガレージと住まいのつながり方

ビルトインガレージの1つのメリットは、車が雨に濡れないだけでなく、車の乗り降りや荷物の出し入れの際も雨の心配をする必要がないことです。そうしたことから、ガレージ内から直接家の中に入っていけるような間取りを考えていきましょう。せっかくのビルトインガレージも、ガレージ内に建物への出入り口がなく、車の乗り降りの際にその都度玄関を経由するのでは、そのメリットが半減してしまいます。こうしたガレージと住まいのつながり方に気を付けることで、駐車スペースと生活空間の距離感もより近づいていくでしょう。

▶「住まいの写真」ページでは様々な種類の玄関を紹介しています。◀

玄関の写真ページ

ビルトインガレージの大きさ

ビルトインガレージをどれくらいの大きさにするかということに、非常に悩まれる方もいらっしゃるでしょう。当然、現在所有している車の大きさから考えていくことはもちろん、将来的に大きな車に買いかえたり、もう1台車が増えるということも想定しながら、その大きさを決めていきましょう。そうしたことや、乗り降りの際のドアの開け閉めを含めて、少し余裕のある広さにしていくことになりますが、あまり広すぎると、今度は1階の室内面積が小さくなってしまったり、構造的に弱くなってしまう可能性もありますので、それぞれの住まいにとって適度な広さを見つけていきましょう。

写真:アウラ建築設計事務所

容積率算定について

ビルトインガレージの大きさを決めていく上で、もう1つ押さえておきたいことを紹介しておきましょう。それが、容積率算定です。容積率とは、例えば、敷地面積80㎡で容積率100%であれば、1階50㎡、2階30㎡のように延床面積80㎡の建物が建設できるといった、敷地面積に対する延床面積の割合のことになります。この容積率が、ビルトインガレージの床面積が延床面積の1/5までであれば、ガレージの床面積を容積率算定に加える必要がないのです。この1/5を超えるとガレージの床面積も算定されることになるので、このことも念頭に置きながらガレージの大きさを検討することもしてみるといいでしょう。

【容積率については、こちらの記事でも紹介しています】

建ぺい率から日影規制まで。家づくりで知っておきたい基本知識

車の音が騒音にならない家の間取り

ビルトインガレージを取り入れることで、家の中から車を出し入れすることになります。そうなると、家の外にある駐車スペースの場合よりも、車のエンジン音がうるさいと感じてしまう可能性があります。特に、ガレージのすぐ隣となる1階部分に寝室を配置する場合は注意が必要となるでしょう。出来るだけ寝室やリビングといったくつろぎの空間は、2階や3階の静かな場所に配置する間取りを心掛けていくといいでしょう。

防犯面を考慮したシャッターの設置

ビルトインガレージでは、シャッターを必ず設置しなければならないということはありません。しかし、防犯面を考えるのであれば、やはりシャッターを取り付ける方が安心でしょう。ガレージ内は車の後ろなど隠れる場所がありますし、道具類を置いておく方もいらっしゃると思います。また、最初に述べたように、玄関とは別に、もう1つの入口がガレージ内にあれば、よりセキュリティ面を考慮して計画していきましょう。

ガレージ内を安全にする照明や窓

ビルトインガレージでは、シャッターを設置するしないに関わらず、車が停められることで暗がりが生まれます。シャッターを設置すれば中は真っ暗ということも起こり得ます。そうしたことから、ガレージを安全に利用することができるためにも、照明や窓が必要になります。照明については、天井から照らすことでガレージ全体を明るくするだけでなく、ガレージ内で作業をする場合に備えて、足元部分にも明かりがあると安心でしょう。

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