スキップフロアの上手な取り入れ方を6つの素敵な実例とともにご紹介!

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
YKSG, 株式会社建築工房DADA 株式会社建築工房DADA モダンな キッチン
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スキップフロアを使った住まいづくりで、限られた空間を有効に利用したいという方もいらっしゃるでしょう。それはそもそも、階の間の高さに別のフロアを設ける建築手法で、家の一部に設けることもあれば、家全体をこの方法で構成することも可能です。そうしたことから、非常に様々な取り入れ方が考えられます。そこで今回は、スキップフロアを使った家づくりを考えている方のために、その上手な取り入れ方を素敵な実例とともに紹介していきたいと思います。

スキップフロアで子どもとの距離が近い住まいに

スキップフロアを取り入れることによって、高さの異なるフロアは間仕切り壁で仕切られるのではなく、階段で柔らかく仕切られるような住まいになります。そうしたことから、特に子育て世代にとっては子どもが部屋にいても、しっかりとコミュニケーションが取れたり、雰囲気を常に感じることができるおすすめの住まいのあり方です。こちらの住まいでは、キッチンダイニングのすぐそばにスキップフロアを通して子どもスペースさらには中庭があり、明るく開放的でありながら、子どもとの距離が非常に近い空間にデザインされています。

部屋ではなく居場所として

上で述べたように、スキップフロアによって間仕切り壁のない空間が生まれます。そのことを利用して、こちらの住まいのように1つのフロアを部屋としてではなく、居場所としてデザインしてみてもいいでしょう。こちらでは、狭小敷地にあるということで、スキップフロアと使って部屋と呼ぶには小さい居場所としてのフロアが螺旋状にひとつながりで構成されています。それぞれのフロアには、ソファとテレビ、ダイニングセット、勉強机など、それぞれの行為をするために丁度いい床面積となっています。

写真:Tetsu Hiraga

傾斜地においても有効な方法

スキップフロアは、敷地面積の小さな狭小住宅において室内を広々と開放的な空間にしてくれる手段として知っている方も多いと思いますが、それ以外にも傾斜地に置いても有効な方法となってくれます。というのも、土地の傾斜に合わせてフロアを段々に構成していくことで、土地の掘削を最小限にとどめることができ、コスト面が抑えられるとともに、こちらの住まいのように、それぞれのフロアからの景色も格別なものとなります。

写真:加斗タカオ

家全体を風が通り抜ける

homify オリジナルな 家

間仕切り壁なしで、段差によって空間が柔らかく仕切られるスキップフロアの家では、家全体に風が通り抜けていくような住まいにしていくことも難しくありません。特に、こちらの住まいのように天井が水平ではなく、斜めになっている勾配天井と組み合わせることで、暖かい空気は上へいくという性質によって、下の窓から上の窓へ自然な風の流れを家の中に生み出すことができます。

写真:INADE architects

【勾配天井については、こちらの記事でも紹介しています】

※ 勾配天井の魅力まとめ集

外からの視線をずらす

1階と2階の間に別の高さでフロアが設けられることで、そのフロアでは外からの視線と合わないようなずれを生み出すことができます。特に、前面道路の交通量や人通りの多い住まいでは、なかなかそれに面する外壁に大きな窓が開けづらいこともありますが、スキップフロアを使ってそうした視線のずれを上手くつくり出すことで、プライバシー性も保ちながら窓を開けることができるでしょう。こちらの住まいでは、子ども部屋を防犯性を考慮して、窓に手が届かない1階から半階上の高さに配置しており、プライバシー面に加えて、そうした防犯面でも効果を発揮してくれます。

▶「住まいの写真」ページでは様々な種類の窓を紹介しています。◀

※ 窓の写真ページ

屋外とのつながり

スキップフロアで部屋を間仕切りなしでつなげることによって、室内をより広々とした開放的な空間にしていくことがその大きな魅力ですが、そこにさらに屋外とのつながりを与えることで、より伸びやかな住まいにすることができます。こちらの住まいのように、スキップフロアを使いながら各部屋をつなげ、それが屋外とも大きくつながり、さらにその屋外にウッドデッキを敷くことで、その空間をまるで室内の1つの部屋のように家を拡張したかたちで使えるようにデザインしてみてはいかがでしょうか。

【スキップフロアについては、こちらの記事でも紹介しています】

※ スキップフロアの知っておきたいメリット・デメリットまとめ 

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