対面キッチンを住まいに取り入れる方が近年増えており、現在最も人気の高いキッチンレイアウトと言っていいでしょう。では、そのキッチンレイアウトのどこに人々を惹きつけるポイントがあるのでしょうか。そこで今回はTOKI ARCHITECT DESIGN OFFICEの素敵なキッチンを通じて、対面キッチンの魅力、そして取り入れる際のポイントを紹介していきたいと思います。単純に人気があるからではなく、しっかりとその特長を把握しながら、その魅力が活かされるようなキッチンにしていきましょう!
対面キッチンの魅力としてまず挙げられるのが、それによって開放的なLDKとなることでしょう。キッチンとダイニング・リビングとの間に間仕切りがないことで、キッチンからリビングまでを1つの大きな空間とすることができます。こちらの住まいでは、それによってLDKが18帖のひとつながりの大きな空間となりながら、さらにその片側の壁に大きく開口が屋外空間に向けて開けられることにより、その開放感と居心地の良さが存分に発揮されています。
こちらの開放的なLDKは、TOKI ARCHITECT DESIGN OFFICEは「T字の家」のものです。
キッチンとダイニング・リビングの間に間仕切りのないことで、コミュニケーションのしやすいキッチンレイアウトであることもその魅力の1つです。ダイニングやリビングにいる家族はもちろんのこと、ゲストが来た時でも一人がキッチンにこもることなく、会話を楽しみながら調理を続けることができます。また、こちらのように、吹き抜け空間のあるLDKにすれば、子ども部屋や寝室ともつながり、家全体で家族のコミュニケーションやお互いのことを感じられるような住まいすることもできます。
こちらのコミュニケーションしやすいキッチンは、TOKI ARCHITECT DESIGN OFFICEは「里山に建つ家」のものです。
食事をダイニングテーブルに運んだり、食べ終わった食器を台所に戻す動作が楽になることも対面キッチンの魅力です。特に、こちらのようにダイニングテーブルがキッチンと並列しているレイアウトの場合、配膳はそのまま横に流すように楽になるので、対面キッチンを取り入れる住まいで最近取り入られることが増えているキッチンとダイニングテーブルのレイアウトとなっています。このレイアウトであれば、ダイニングテーブルのキッチン側の通路の席からは、食事中でもキッチンを行き来することが非常に楽になります。
こちらの配膳のしやすいキッチンは、TOKI ARCHITECT DESIGN OFFICEは「山里のいえ」のものです。
ここからは、対面キッチンを取り入れる際のポイントについて見ていきましょう。対面キッチンと言っても、詳しく見ていくとそのレイアウトのかたちは様々あります。アイランドキッチンはもちろん、I型キッチンやL型キッチンも対面キッチンでレイアウトすることは可能です。対面キッチンではアイランドキッチンに憧れる方も多いと思いますが、アイランドキッチンは周囲に動線のために通路スペースが必要になりますので、より大きなスペースが要り、またキッチン周囲や住まい全体の間取りにも限りがでてきやすくなります。そこでお勧めなのが、片側が壁に接するペニンシュラ型キッチンです。このレイアウトであれば、片側だけが通路となるので、より間取りを自由に決めることが可能となります。
こちらのペニンシュラ型キッチンは、TOKI ARCHITECT DESIGN OFFICEは「高台に建つ家」のものです。
対面キッチンの中でも特にアイランドキッチンでは、コンロ廻りに壁がないことから、油などの汚れが飛び散ってしまう欠点があります。しかし、この欠点もペニンシュラ型キッチンであれば、壁側にコンロを配置することができるので、汚れが飛び散ってしまう心配もありません。さらに、こちらの住まいのようにコンロの後ろ側にも壁を設ければ、コンロ廻りの汚れもしっかりとブロックすることができるでしょう。また、壁側にコンロがあることで、換気扇もより多くの種類から選ぶことができます。
こちらのペニンシュラ型キッチンは、TOKI ARCHITECT DESIGN OFFICEは「校舎がみえる家」のものです。