日本の伝統が生きる和風住宅の魅力まとめ

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
民家の改造, (株)独楽蔵 KOMAGURA (株)独楽蔵 KOMAGURA クラシカルスタイルの 玄関&廊下&階段
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長い年月をかけて洗練されてきた日本の伝統の和風住宅。戦後、ライフスタイルの変化などから和風住宅が減少してきましたが、近年その魅力が再認識され始め、再び和風住宅に注目が集まっています。そこで今回は、日本の気候や風土にあった伝統の和風住宅の魅力についてまとめて紹介していきます。是非これを一読して、今まで知らなかった和風住宅の良さを再発見してみて下さい!

モダンな造りとも組み合わせた豊富なバリエーション

生活スタイルの変化や技術の発達などにより、それらにうまく合わせた和風モダンやそれぞれの長所をうまく取り入れた和洋折衷住宅など、臨機応変に他の造りとも組み合わせることで自分のライフスタイルや好みにあった和風住宅に仕上げることができます。こちらの京都を拠点に活動するLOVE THE LIFEが手掛けた建物は基本的に和風の造りをしていますが、屋根を薄い材で仕上げることで、軽やかな屋根のすっきりとした和風モダンな建物に仕上がっています。

(C) Love the Life

調湿機能

和風住宅の1つの特徴である真壁。それは、構造となる柱が壁の中に隠れるのではなく、その表面が室内などから見えるかたちの壁のことです。和風住宅で用いられる構造柱は木材であることから、その木材が室内に表れ、空気中の湿気を吸収したり排出したりして、室内の調湿を行ってくれます。また、和風住宅においては柱と柱の間の壁も土壁などの調湿効果のある素材で仕上げられるので、多湿な時期が長い日本の気候に非常に適した造りとなっています。

風情溢れる独特の造り

和風住宅独特のものとして縁側や床の間や書院など、風情溢れるデザイン要素を持っていることも1つの大きな魅力です。そうした純和風のデザインの住まいで、深みと味わいのある空間の中でゆったりと過ごすのもいいですし、あるいはモダンな住宅の中にそうした和風住宅独特のデザイン要素を取り込んで、安らぎの空間を作ってみてもいいかもしれません。

使い勝手のいい畳や土間空間

1つの空間を色々な用途に利用できることも和風住宅の良さです。畳の和室であれば、座卓を置けばダイニングルームやゲストルームとなり、座卓を仕舞って布団を敷けばベッドルームとして利用できます。最近その良さが見直され取り入られることが増えている土間も、ちょっとしたコミュニケーションの場となったり、バーベキューができるような半屋外空間となったりと、うまく住まいに取り入れることで幅広い使い方のできる空間にすることができます。

フレキシブルな間取り

新しく子どもが増えたり、成人した子どもが一人暮らしを始めたりなどで、住まいの間取りはその都度で変える必要が出てくると思います。そんな時も、ふすまのある和室であればフレキシブルに間取りを変化させることができます。もともと細かく仕切られている部屋もふすまを取り外せば、必要に合わせて大きな部屋として利用するなど臨機応変な対応ができます。伝統的な古い造りですが、このフレキシブルな間取りは最も優れた方法の1つではないでしょうか。

和瓦の高い性能

和風住宅の屋根材として使われる和瓦ですが、意外にも高い性能を持っていることをご存知でしょうか?粘土から作られる和瓦は他の素材よりも屋根が重くなるので、きちんとした地震対策として構造をしっかりと考える必要がありますが、断熱と遮音の高い効果を発揮してくれます。実際の重さだけでなく、見た目からもその重みが重厚感のある立派な外観に仕立てていますし、その風情ある佇まいは日本の風景にしっくりきますし、和風住宅の情緒溢れるノスタルジックな1つの絵となってくれます。

意外な和風住宅の一面を発見できたでしょうか?コメントをお待ちしています!

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