気密性の高い家にする方法

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
Glas-Faltwand mit Seeblick, Solarlux GmbH Solarlux GmbH モダンな 窓&ドア
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気密性とは、建物の室内から空気が外部に出たり、外部から室内に外気が入り込んでくる性質を建築においては表し、この性能が高いほど、つまり高気密な建物であるほど、隙間風が通り抜けるような隙間が少ないことになります。これによって、冷暖房の効率が高くなり、快適な室内環境を実現できるとともに、計画的な換気や湿度管理など、家の中の空気をより住み心地の良いものにしていきやすくなります。そこで今回は、気密性の高い家にする方法を紹介していきたいと思います。

気密性を高めてくれる断熱材の採用

気密性は、建物の造りであったり、気密シートを外壁の内部に入れていくことである程度の性能が確保されますが、それに加えて、外壁などに入れられる断熱材も気密性を高めてくれるものを選んでいきましょう。断熱材にも様々な種類があり、それぞれで特徴が異なりますが、その中でも吹き付けタイプのものが気密性を向上させてくれる断熱材と言われているようです。

気密性の高い開口部にしていく

家の中でも最も隙間が開きやすい部分が窓や玄関ドアなどの開口部になります。気密性の高い家にしていくには、こうした部分の気密性にしっかりとこだわっていきましょう。窓などには引き違いのものを取り入れる住まいも多いと思いますが、気密性の面では引き違い窓はどうしても隙間が開きやすくなってしまいますので、隙間を出来るだけ小さくしたいという場合には開き窓などを検討してみるといいでしょう。

▶「住まいの写真」ページでは様々な種類の窓を紹介しています。◀

※ 窓の写真ページ

内窓の採用

窓における気密性を高めるには内窓を取り付けることも1つの方法となります。内窓は二重窓とも言われますが、これは窓の内側にさらにもう1つ窓を設置するものです。これによって、窓の気密性能が高くなるだけでなく、断熱性や防音性、さらには防犯性といった性能も向上させることができます。このように様々な性能面を高めてくれながら、費用的には比較的安く設置できることから、気密性だけでなく、窓の性能を手軽に高くしたいという方にはおすすめの方法です。

写真:大友洋祐

【内窓については、こちらの記事でも紹介しています】

※ 内窓で住まいの快適性を向上!そのメリット・デメリットまとめ

第1種換気システムの採用

隙間のないように住まいづくりをしていても、どうしても開いてしまう穴があります。それが換気口です。換気の仕方には第1種・第2種・第3種換気システムの3つがありますが、その中でおすすめなのが第1種換気システムです。第1種換気システムとは、給気口と排気口の両方で機械による給気と排気を行う換気の仕方になります。これにより、他の換気システムに比べて、家に開ける換気のための穴が最も少なくすることができるのです。

高い施工精度

上で述べてきた方法で気密性を上げようと思っても、施工がしっかりと行われないと隙間は生まれてしまいます。きちんと高気密の住まいをつくっていくには、高い施工精度も必要になるのです。そのため、高い技術力を持つ施工会社に施工をお願いすることも検討してみて下さい。気密性能というのは測定することが可能ですので、そうした測定試験を実施してくれるような施工技術・精度に自信のある業者に依頼してみるといいかもしれません。

断熱性能を高めることも同時に

これまで気密性能を高める方法について紹介してきましたが、快適な室内環境を手に入れるには高い断熱性能も欠かせません。どんなに高気密の住まいにしていっても、断熱性能が低いと、熱が屋外と室内を行き来してしまい、冷暖房効率なども落ちてしまいます。断熱性能を高くする際にも重要となるのは開口部になりますので、窓や玄関ドアなどにおいてはしっかりと気密性に加えて、断熱性についても対策を講じていきましょう。

【気密性については、こちらの記事でも紹介しています】

※ 気密性について知っておきたい6つのこと

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