スキップフロアのメリットまとめ

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
モグラハウス, 藤森大作建築設計事務所 藤森大作建築設計事務所 モダンデザインの リビング
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スキップフロアとは、床の高さを通常の天井高の半分に設定するなどした中2階などの段差の違うフロアのことです。バリアフリーとは真逆の方法ですが、狭小敷地などでも立体的に豊かな空間を創り出してくれる建築家の腕の見せ所となるものです。そこで今回は、スキップフロアのメリットをまとめて紹介していきます。是非このメリットをうまく利用して、今までに経験したことのないお宅だけの豊かな室内空間を創りあげてみて下さい!

スキップフロアが生み出す豊富な収納スペース

スキップフロアのメリットは、ロフトなどの豊富な収納スペースを設けることができることです。こちらのSTUDIO R1 ARCHITECTS OFFICEが手掛けた住宅では、お施主さんが特に要望された「広い収納スペース」と敷地の特徴から、ロフトを中間階にすることで1階が部分的に半地下となり2階がスキップフロアになっています。大きな収納スペースと同時に豊かな空間を創り出した機能的で住み心地のいい住宅です。

写真:45g Photography

家を広く感じる

スキップフロアは段差を利用して部屋と部屋を仕切るので、ほとんどの場合仕切り壁や扉が必要ありません。それにより、より向こう側が見通せたり天井の高さも高いところまで見えるので、平坦なフロアよりも家を広く感じることができます。こちらの井川建築設計事務所が手掛けた住宅は、手前のキッチンからリビングへ、さらにリビングから上の各スペースへと段差を使ってリズムよくつながりながら、それぞれの場所が仕切りなしで区切られています。実際にその場で体感してみると想像以上広く感じますので、是非機会があればオープンハウスなどで一度体験してみて下さい。

家族のコミュニケーションの促進

スキップフロアは間仕切りを必要としないことから、常にお互いの気配を感じることができて、家族間のコミュニケーションの促進にもつながります。視線や声も奥まで届くので、小さな子どもがいる家族にとっては安心のつくりでもあります。子どもたちにとっても立体的なインテリアは、想像力や遊び心をくすぐる楽しい住まいとなるでしょう。

無駄のない空間の有効活用

スキップフロアの段差で部屋を仕切るということは、結果的に無駄のない室内空間の有効活用につながります。こちらの株式会社POINTが手掛けた住宅は、4畳程の床が螺旋状に上へと連なりながら1つの室内空間をなしています。それぞれの床はソファとテレビ、食卓セット、勉強机などを置きながら、そこで各々の生活や活動をするには丁度良い大きさとなっています。もしこれらの床が間仕切りで仕切られていたら非常に狭く感じますが、段差のスキップフロアで仕切ることにより、狭小住宅でも普通の方法では得難い開放的な空間と機能性を持っています。

写真:Tetsu Hiraga

外部との目線が交錯しない

床の高さをずらすことから、外部との目線が交錯しないように計画することも容易になります。こちらの藤森大作建築設計事務所が手掛けた住宅は、前面道路から2m程下がったところに建っていて、そこにあるリビングからは外を歩く人との目線が合わないので、落ち着いた安心感のある場所となっています。

写真:Yohei Sasakura

スキップフロアで急傾斜地で効率的な空間づくり

平野部が少ない日本では、敷地が急傾斜地になることも珍しくありません。スキップフロアは、そんな敷地でも効率的な空間づくりを可能にしてくれます。こちらのアール・アンド・エス設計工房が手掛けた住宅も、そんな変形した急傾斜地にスキップフロアを取り入れながら建てられました。斜面の傾斜を段々に効率よく利用できることから、土地の掘削も最小限に抑えることができ、コスト軽減にもつながります。急傾斜地は計画の難しい敷地ですが、他にはない抜群の眺望を持っているので、スキップフロアを頭に入れながら敷地選びをしてみるといいかもしれません。

写真:加斗タカオ

スキップフロアについては、こちらの記事でも紹介しています

※ スキップフロアの知っておきたいメリット・デメリットまとめ

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