屋上テラス1: 岩井文彦建築研究所が手掛けたベランダです。

3階建て住宅の間取りのポイント

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
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3階建ての広々とした住まいに憧れがある方も少なくないと思います。あるいは、住宅密集地や狭小敷地などでは3階建ての住宅を建てることが最適であることも多々あります。そうした住宅の間取りを考えていく際は、平屋や2階建てとは異なる点を意識していく必要があります。そこで今回は、3階建て住宅の間取りのポイントを紹介していきたいと思います。

間取りは階ごとの特徴を活かしていく

3階建て住宅で間取りを考えていく際に最も重要となることの1つが、階ごとの特徴を活かしていくことです。平屋や2階建てとは異なり、階ごとでその空間の様子が大きく変化していきます。また、階段の上り下りを出来るだけ少なくなるような間取りも考えていきましょう。1階であれば、住宅密集地では光や風が入りづらいことから駐車スペースや物置などを配置し、2階は1階や3階からもアクセスしやすく日当たりや風通しも比較的良いことからリビングなど家族が集まる空間にしていくといいでしょう。3階は階段の上り下りが大変ですが、光や風はよく入ってくるので子ども部屋あるいは趣味の部屋などとして最適です。

写真:多田ユウコ

下の階の採光は光庭で

建物が密集する地域で建てられることが多い3階建て住宅では、なかなか窓を外壁に自由に開けることが難しくなります。開けたとしても、すぐそこに隣家が建っているため十分な光が得られなかったり、隣家の窓と重なりプライバシー性が確保されないことになるでしょう。しかし、そのままでは下の階には光が全く入ってこない昼間でも薄暗い空間になってしまいますので、そうした場合には光庭を取り入れてみて下さい。もちろん余裕があれば中庭を設置出来れば一番いいですが、小さな庭が家の中にあるだけでも下の階に光が差し込んできますので、3階建ての採光の方法としておすすめです。

重要なポイントとなる階段

階段の上り下りが多くなる3階建て住宅で最も重要なポイントとも言えるのが階段の配置です。狭小敷地に建つ住宅など各階の床面積が小さい場合はより階段をどこにどのように置くかが他の部屋の間取りにも大きく影響してきます。また、こちらの原 空間工作所が手掛けた住まいのように強化ガラスで階段室をつくれば、1階まで光が差し込む光庭のような役割を持たせることも可能となります。

写真:加藤嘉六

屋上テラスを取り入れる

3階建て住宅では地上に十分な広さの庭の確保が難しいことがほとんどだと思います。ガーデニングや屋外での食事など広い屋外スペースが欲しいという場合は、屋上にテラスを設けてみるといいでしょう。屋上であれば十分な床面積を確保することが可能となりますし、周囲に高い建物がなければ、プライバシー性もある程度保たれた屋外スペースにすることもできます。また、屋上にまとまった広さのテラスがあることで、2階や3階にベランダなどを設ける必要もなくなり、リビングや個室などをより広く取ることもできるでしょう。

写真:岩井文彦建築研究所

採光しづらい場所の間取り

周囲に高い建物が建ち並んでいると、1階はどうしても採光しづらい場所が出てくると思います。もちろん、最初に述べたように、1階に車庫や倉庫などを配置して、生活空間をつくらないことも1つの方法です。しかし、駐車スペースを設置する必要のない家庭もあると思いますので、そうした場合は寝室や和室など薄暗い空間でも問題のないような部屋を1階に配置していくと、採光しづらい場所を上手に使っていくことができます。採光については、「室内にもっと光を取り入れるテクニックまとめ」も是非参考にしてみて下さい。

屋根の勾配を上手に利用

2Fに設けた明るく開放的なLDK: UZUが手掛けたリビングです。
UZU

2Fに設けた明るく開放的なLDK

UZU
UZU
UZU

住宅密集地で建てられることが多い3階建て住宅ですが、そうした地域では斜線制限がかかることがほとんどだと思います。そうした場合、屋根を斜線制限の勾配に合わせることで、制限いっぱいまで家の空間を大きくとることになると思います。しかし、屋根に勾配があることで、3階の一部の天井高が低くなってしまうこともあるでしょう。そうした時は、無理に窮屈な部屋にするのではなく、その部分を2階の吹き抜けにして、余裕のある空間づくりもしてみるといいでしょう。あるいは、あまり天井を高くする必要のないトイレや浴室などを配置することも方法の1つです。

写真:a.fukuzawa

【建物の階数については、こちらの記事でも紹介しています】

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