回遊: 遠藤知世吉・建築設計工房が手掛けたダイニングです。

歴史の残る建物と新しい住まいの共存を叶えたリノベーション

K.Matsunaga K.Matsunaga

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2011年3月11日、世界中の誰もの記憶に刻まれる大きな出来事がありました。地震や津波の恐ろしさ、また人と人との繋がりをあらためて感じさせられた東日本大震災は、5年が経とうとしている今も、傷はまだまだ癒えていません。突然の出来事によって多くの心の財産を失った地には、少しでもその思い出を見つけたいと願う人達がいます。今回ご紹介するのは、その被災地の一つである福島県で行われたプロジェクトです。明治から残る震災を乗り越えた建物の記憶を残すため、遠藤知世吉・建築設計工房がこの先にも受け継がれていくようにと願いを込めて改修工事を行いました。

新旧が共存するプロジェクトの外観

この建物がある地域は遺跡が出土する地区として歴史を刻んでいる、この辺りでは象徴的な場所となっています。近隣には医院として親しまれた明治から残る建物があり、長くこの地域の記憶を残している場所は古くから人々に愛されたくさんの思い出が詰まっていました。今回のプロジェクトは、老朽した建物の一部を解体し、象徴的な部分を保存するための改修工事と、そこに寄り添う新たな住まいを新築しています。新旧が共に共存し、お互いが結ばれることで歴史をより身近に感じられるようにとの思いがこめられています。

Before建物の玄関

古くから残る歴史を感じる佇まいの玄関は、広々として年月を重ねた風合いが残る趣のある空間です。建具や三和土が懐かしくクラシックな雰囲気を感じさせ、かつてたくさんの人々がこの玄関を通して行き来をしていた記憶が刻まれています。この佇まいを残しながら、床材や内装の傷んだ箇所の改修工事をし、修復しています。

Before建物の広間

古い建物部分は、基本的な構造や佇まいを残しながら、修復をし全体をギャラリーとして使うことができるような用途へ作りかえられました。昔ながらの作りの広間は、高い天井やしっかりとつくられた木構造、年月の為せる風合いが重なることで歴史の重みを感じることができる空間です。この建物自体がギャラリーとなり、明治・大正・昭和・平成、そして乗り越えた震災後の歴史を積み重ねてきた建物を歩くことで、先人と語り合えるような建築になるようにとの思いで大切に改修工事が行われました。

After新建物のリビングから個室へ

古い建物と渡り廊下によってつながる新しい住まいは、全体的に明るい色合いの無垢材が採用され、広がりを感じるあたたかな空間です。震災後、古い建物とこの新しい住まいの建物を同時に感じられる空間に身を置くことで、さまざまな記憶や困難に立ち向かう人生のことをあらためて考えさせられることもあったかもしれません。新しい住まいである建物部分は、明るい未来を感じられる色合いであることで毎日の当たり前を感謝し、前へ進もうと思うきっかけが生まれる空間でもあります。

After新建物のLDK

大きな窓からは太陽の日差しがさしこみ、室内にあたたかく明るい光をもたらします。古い建物が重ねた空気を肌で感じ、同時に新しいリビングでくつろぐ時間は身が引き締まる思いがあるかもしれません。日本ではスクラップアンドビルドが繰り返されてきましたが、震災後に手放したくなくても失ってしまった記憶を少しでも残す大切さが見直されてきました。改修工事によって、先人の思いを受け継ぐ動きは今後さらに高まることでしょう。新しい木の色も、年月を重ねると隣の古い建物のように存在感と記憶を残す建物になっていきます。悲しい記憶の震災後を乗り越えたこの家や地域で過ごす人々が、より末長くこの地へ歴史を刻むことを祈るばかりです。

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