パラメトリックデザインを取り入れたインテリア

林 直樹 林 直樹
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パラメトリックデザインという言葉を聞いたことがありますでしょうか。多分多くの人にとってあまり馴染みのない言葉かと思いますが、一般的な定義としては、3次元のモデリングの際に変数を用い、その数値の変動(パラメータ)を操作することで出来上がるデザインと言われています。このデザインの特徴のひとつとして数値を変動させることで様々なデザインバリエーションをたくさん作ることができるということが挙げられます。ここ記事では、そんなパラメトリックデザインのアイディアを感じられる空間をご紹介したいと思います。

寝室

書斎と寝室の間にある間仕切りのデザインを見てください。一見ランダムにみえますが、このような複雑な3次元モデリングを実現するのがパラメトリックデザインです。もっとも一般的な使い方はこのような模様のようなデザインを生成することです。これも変数を操作することで様々なパターンを生み出すことができ、数値を変えることで全く異なるデザインが出来上がります。このようなデザインはコンピューター、特に3次元のコンピュータグラフィックの発達によって可能になりました。また近年では3次元プリンターなどがこのようなデザインを支えています。

バスルームのデザイン

この写真のブラインド、その後ろに透ける木のシルエット、これもひとつのパラメトリックデザインと考えることができるのではないでしょうか。時間によって、季節によって、天候によって刻一刻と表情を変える木のシルエットは、このブラインドがなければなかなか意識することができません。平行に走る多くの線が、そのシルエットの移り変わりを強調していると言えるのではないでしょうか。確かに3次元のモデリングではありませんが、このような変化するものを空間に生かす方法を検討してみてはいかがでしょうか。ほかのバスルームのデザインはこちらを参照してみてください。

リビングとコーヒーテーブル

奇抜なデザインの家具は、パラメトリックデザインと言えるものが多くあります。この写真の真ん中にあるコーヒーテーブルもそのひとつと言えるのではないでしょうか。この脚のパターンもパラメータを調整することでデザインを生み出し、同時に強度の検証を行いデザインとして成立させる、といえるのではないでしょうか。コーヒーテーブルなどのあまり大きくない家具では、このようなパラメトリックデザインを生かすことで、高級感を感じるインテリアを実現することが可能です。

デコレーション

ソファーの後ろにある間仕切りも先ほどと同じくパラメトリックデザインの応用と言えるのではないでしょうか。一見テンポを感じるデザインですが、ひとつひとつのカーブが異なり、オーガニックな雰囲気を演出しています。リズムを崩したデザインもパラメトリックデザインの手法のひとつと言えます。ひとつひとつの曲率を変数として変えることで同じ間隔に並んでいるように見せつつ、空間に方向性を見せることが可能です。

子供部屋とライティング

S's house: dwarfが手掛けた子供部屋です。
dwarf

S's house

dwarf

こういった照明のモデリングは、まさに3次元のパラメトリックデザインを活用した事例と言えます。3次曲面は変数ひとつで大きくデザインが変わりますので、何パターンも手作業でつくる必要がなく、数値を変えることで一度にたくさんのパターンを生成し、デザインの検証の速度を早めることが可能です。照明器具であったり棚のデザインはパラメトリックデザインの手法を生かすことができ、人の手で作業するよりも多くのことをこなすことができるツールと言えます。写真はDWARFのS’s house。

テーブル

木とガラスのダイニングテーブル: MOCTAVEが手掛けたダイニングです。
MOCTAVE

木とガラスのダイニングテーブル

MOCTAVE

必ずしも3次元モデリングを活用しなければパラメトリックデザインではない、とはいいきれないのではないでしょうか。変数から多くのバリエーションをつくると同時に、パラメトリックなデザインを叶えることができる職人のスキルも必要です。一見ランダムに見えますが、ひとつひとつの違う素材の色、サイズが可変であることが、パラメトリックデザインをインテリアに取り入れる楽しみのひとつになるのではないでしょうか。他のインテリアのアイディアはこちらを参考にしてみてはいかがでしょうか。

いかがでしたでしょうか。皆さんの感想お聞かせください。コメントお待ちしております。
FingerHaus GmbHが手掛けたプレハブ住宅

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