軒下に照らし出される樹々の影: 松本匡弘建築設計事務所が手掛けた家です。

ピロティのある住まいの魅力とは?そのメリット・デメリットまとめ

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
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ピロティとは、複数階になる建物においてその1階部分の壁のない柱だけの開けた空間のことを言います。マンションなどの大きな建物ではその部分を駐車場などとして利用されているのをよく見かけると思いますが、戸建て住宅においてはどのような魅力をもたらしてくれるのでしょうか。そこで今回は、戸建て住宅におけるピロティのメリット・デメリットについて詳しく見ていきたいと思います。

メリット1:圧迫感のないすっきりとした外観

建物の1階部分が大きく抜けていることで、圧迫感のないすっきりとした外観となることがメリットとしてまず挙げられるでしょう。建物の前に立つと丁度目線の高さに開けた空間があることで圧迫感がなく、むしろ建物が浮いているような軽い印象を外観から感じることができます。また、小さな屋外スペースにアプローチや門扉などが詰め込まれるのではなく、広い屋外スペースにゆったりとそうした要素をデザインしていくことができるので、すっきりとした外観にもしやすくなるでしょう。

メリット2:ピロティを駐車スペースや多目的スペースとして有効利用

ピロティを駐車スペースとして利用することは、マンションと同様に戸建て住宅でも可能です。ちょうど家の2階部分がカーポートのように雨風からも愛車を守ってくれます。しかし、それだけでなく、子どもの遊びスペースやガーデニング、バーベキューなど多目的に利用できる空間にもなってくれます。ここでも雨を心配することなく屋外を利用できることから、普通の庭とはまた違った屋外スペースの活用の仕方が可能となります。

メリット3:プライバシー性の良さ

軒下に照らし出される樹々の影: 松本匡弘建築設計事務所が手掛けた家です。
松本匡弘建築設計事務所

軒下に照らし出される樹々の影

松本匡弘建築設計事務所

ピロティのある戸建て住宅は、多くが1階部分に玄関と駐車スペース、そしてリビングやキッチンなどは2階あるいは3階に配置しています。そうした生活空間が1階ではなく上の階にあることで、外を歩く人との目線が室内に入りにくくなり、プライバシー性が高い住まいにできることも魅力の1つです。外から視線が入ってこないことは、窓を大きく設けたり、カーテンなどを開けたままにしておけるなどして、住まいがより明るくなることにもつながります。

メリット4:水害に対する強さ

津波をはじめとする水害に対する強さを持っていることもピロティのメリットとなります。建物の1階が部分的に壁がなく、柱だけでなっていることで、万が一津波に襲われても建物が流されてしまう可能性が低くなります。それは実際に東日本大震災でもピロティのある建物が流されずに残っていたことからも分かると思います。また、津波だけでなく、台風や豪雨などによって住宅が浸水してしまうこともありますが、そうした際にも1階部分に大きくピロティが設けられていれば、建物や生活空間の被害も最小限にとどめられるでしょう。

メリット5:容積率算定に関係ない

容積率とは、敷地の面積に対する延床面積の割合のことです。分かりやすく例を出すと、敷地面積100㎡で容積率100%と定められている敷地では、1階60㎡・2階40㎡の延床面積100㎡の建物が建てられるといったものです。この容積率算定にピロティの面積が関係しないのです。ピロティと同様のかたちとしてビルトインガレージがありますが、こうした室内型駐車スペースも延床面積の1/5までであれば容積率算定に入れる必要はありませんが、それを超えるような大きなガレージを設ける場合には容積率算定において不利になってしまうのです。

ピロティのデメリット

このように多くのメリットを住まいにもたらしてくれるピロティですが、もちろんデメリットもあります。1階が部分的に壁がなく柱だけで支えられることから、その部分の耐震性がどうしても壁ありの場合と比べて弱くなってしまう点はデメリットとなります。また、多くが2階部分に生活空間を持つことから、階段の上り下りの頻度が高く、高齢者にとっては不便に感じるかもしれません。そうした点については、「年配の方のための住まいに欠かせないバリアフリーデザインのポイント」も是非参考にしてみて下さい。

メリットを上手に活かした住まいづくりをしていきましょう!コメントお待ちしています!
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