木造住宅のデザインとは

林 直樹 林 直樹
JBHouse, SARA DALLA SERRA ARCHITETTO SARA DALLA SERRA ARCHITETTO カントリーデザインの テラス
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建築予算が他の工法と比べてリーズナブルであり、コンクリートと違い大きな柱も不要な木造住宅は、一戸建て住宅で今も主流の建築様式です。そもそも日本の住宅建築は、木造建築と共にあったと言っても過言ではありません。そして今、木造住宅はさらなる進化を遂げています。技術の進歩などによって木造住宅のデザインのバリエーションが広がっています。この記事では、そんな木造住宅のデザインについてご紹介します。

モダンスタイル

木造のモダンスタイルは、木そのものの美しさを引き出し、端正なつくりを見せる住宅と言えます。きちんと揃った木目であったり、美しい仕上げは、日本の職人の技術の高さを感じさせてくれます。建材の加工技術であったり、建築構造設計の進化から、昔に比べてより開放感を感じやすく、自由なデザインが可能になったと言えるでしょう。モダンスタイルは広く受け入れらるデザインですので、長く住むことを目的とした方や、2世代住宅などに向いていると言えるのではないでしょうか。写真はアグラ設計室 一級建築士事務所   AGRA DESIGN ROOMの陶庵 (toan)。

ラスティック(素朴な)スタイル

ラスティックという言葉はあまり聞きなれないかと思いますが、この言葉は「素朴な」と訳されます。現在のトレンドとしては素朴さに加えて自然素材などを取り入れ、温かみのあるデザインを行う傾向があるようです。例えば写真のような、木製の引き戸のドアであったり、すこし昔のデザインの洗面台であったり。しかしたんにアンテーィクやクラシックではなく、現代のスタイルをきちんと取り入れたデザインですので、決して不便な生活になるようなものではありません。住み手が徐々に家を育てていくというようなスタイルの住宅です。

ジャパニーズスタイル

昔から日本の住宅で使われてきた素材や土間や畳をなど取り入れつつも、現代的な生活スタイルである椅子なども組み入れた進化したジャパニーズスタイルは、今注目のミクスチャースタイルと言えるのではないでしょうか。写真のようにあえて節付きの木材を使ってみたり、色がばらついている木材を組み合わせてみたりなど、シンプルになるすぎない工夫が施されることによって、空間に彩りを与えています。このスタイルは、意外に北欧デザインのシンプルな家具などもマッチしますので、そういうスタイルが好みの方にはオススメのデザインと言えるでしょう。他のジャパニーズスタイルはこちらから。

モジュラーホーム

モジュラーホームというのは、「単位を組み合わせてつくる家」です。このスタイルのメリットは広い空間があり、その中のデザインを自由に変えられるので、長期的に住むことを考えている方に向いています。例えば新婚であれば夫婦の趣味の赴くままにインテリアデコレーションし、子供が生まれれば子供向けのデザインに切り替え、子供が育っていけばまたモジュラーを組み合わせて別のインテリアに切り替えるなど、家族の状況に合わせて作り変えることが可能です。これも木造ならではのメリットと言えるのではないでしょうか。

ミックスエレメント

ミックスエレメントとは、木造を基本に据えながら、他の素材を取り入れ、両方の良さを生かす方法です。例えば写真のようにウッドデッキと石材系のタイルで仕上げられた住宅のエクステリアなどです。この工法は石と木というどちらも自然素材ですので、比較的相性がいい組み合わせと言えると思います。この他にも、様々な組み合わせが可能ですので、ぜひ新しいオリジナルの組み合わせを考えてみてはいかがでしょうか?

フューチャリスティックスタイル

フューチャリスティックスタイルとは、未来的なデザインを取り入れたスタイルのことです。とはいっても具体的にどのようなものが該当するかはなかなか区別が難しいですが、例えば写真のように木材のこれまでにない使い方をすることで新たしい表現に挑戦することは、ひとつのフューチャリスティックスタイルと言えるのではないでしょうか?これまでにない斬新な木材、木造住宅を目指してみてはいかがでしょうか?他の木造住宅のアイディアはこちらから。

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