ロフトを取り入れた快適な空間づくり

Aya F. Aya F.
.8 HOUSE, .8 / TENHACHI .8 / TENHACHI インダストリアルスタイルの 寝室
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ロフトは、限られた空間をさらに有効に使うために取り入れられることの多い構造です。リフォームなどの際に増設することも可能ですが、設計時にすでに組み込むことで、快適な住まいを実現することができます。ロフトの取り入れ方によっても、暮らし方やその快適さが変わってくるもの。今回は、いろんなお宅のさまざまなロフトデザインに注目していきます。ライフスタイルや家の形によって上手に取り入れていきたいですね。

快適さのためのロフトというアイデア

ロフトというと、天井に近くて窮屈なイメージがある方もいらっしゃるかもしれません。しかし、空間のデザイン方法によっては、かなり開放的で快適な空間とすることも可能です。こちらは、東京の建築家・株式会社FAR EASTの手がけた二世帯住宅の一角。傾斜の付いた天井は高くて開放的。下のLDK空間とゆったりつながるこちらのスペースは、天井が近いながらも窓がたくさんあるため、圧迫感は感じられにくく作られています。

Photo: Nobumitsu Watanabe

子供部屋の省スペースに

ロフトが使われるスペースとしてよく挙げられるのが子供部屋。梯子などで上り下りをすることを苦にしない若い世代には、特に楽しんで使ってもらえる構造です。また、子どもが多いと子供部屋として使う空間も限られているもの。それぞれにプライベート空間を作るために、縦の空間をうまく使っていくことが省スペースのためのカギとなります。こちらのお宅では、ロフトと呼ぶには少し低めの造作ベッドがあり、さらにそこから二階のバルコニーへと上がっていくことができます。家の中にいろんな動線ができて楽しそうですね。

Photo: 河合止陽

日中と夜の区間を分ける

都会の中心に近い場所では、コンパクトサイズの一人暮らし用物件がたくさんあります。限られたスペースを、快適なものにするために取り入れられるのがロフト。こちらは大阪の賃貸物件。天井が高く、上をベッドルームなどのプライベートスペースとして使えます。天窓があるため、圧迫感は抑えめですし、下で過ごしていると、上の様子は視界に入らないため、とてもスマートな印象に。家で過ごす時間も、日中は下、夜は上で、と区分すると、気持ちも切り替えやすそうです。

視界に入りづらいだけですっきり

住宅密集地のコンパクトサイズの戸建てでは、プライバシーの確保、採光の工夫、快適に感じられる空間としていくことが、設計時の大きな課題となります。こちらのお宅も、そのような立地にあるもの。開放感を出す為に、吹き抜け構造を取り入れています。一階に水廻り、二階にはLDK空間とロフトという、かなりたくさんの役割を盛り込んでいますが、その天井の高さゆえにゆったりとした印象です。寝室スペースを、同じ空間ながら視界より高い所へ置くことで、すっきりと見せることが可能に。

Photo: 新良太

ワンルームをより広く

近年、中古マンションのリノベーション物件が増えています。買い取って好みにカスタマイズすることが多いため、コンパクトながらも自由が利くのが大きな魅力でしょう。こちらのお宅は、ワンルームのように壁を取り払ったあとで、バスルームやベッドルームを造作した壁、天井でシンプルにゾーニングしています。寝室スペースは一段下がったところに設置することで、その上にロフトを作りつけることを可能にしており、こうしてできたスペースは、子どもの遊び場として活用しています。

Photo: Akihide Mishima

他の空間とゆったりつながる

所謂屋根裏のような空間は、薄暗くて頭をぶつけてしまいそうなイメージがあるかもしれませんが、最初から、快適さを考慮して設計していくと、そのような既成概念は壊れるはず。こちらのお宅のロフトは天井も高く、広々とした構造です。木と畳、和紙の壁紙といった天然素材に囲まれて心地よさそうですね。下のスペースともゆったりとつながっているため、階下の様子がちゃんと伝わる構造です。窓から見える景色もよいそうなので、その快適さに時間を忘れてしまいそうですね。

快適な暮らしのために、いろんな構造やトリックを取り入れたいですね。ご意見ご感想お待ちしております。

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