東京のような住宅密集地でも住まいを明るくする方法

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
府中の住宅, 佐藤重徳建築設計事務所 佐藤重徳建築設計事務所 オリジナルデザインの リビング
Loading admin actions …

東京のような住宅密集地、あるいは周辺に高層ビルが建っている場合、普通に住宅を建てていては昼間でも照明を常に必要とするような暗い室内の住まいとなってしまいます。しかし、そんな難しい周辺環境の中でも上手に工夫していくことで室内を明るくすることが可能です。そこで今回は、東京のような住宅密集地でも住まいを明るくする方法を紹介していきたいと思います。暗い室内は住み手の精神面や住宅自体の衛生面でも良くありませんので、今回の方法を組み合わせながら住まいを明るくしていきましょう!

リビングを2階に配置

東京のような建物が密集する地域に建つ都市型住宅の場合、なかなか1階まで太陽の光が十分に落ちてきません。そのため、都市型住宅ではリビングをより日光を取り入れやすい2階に配置することが多く見られます。また、前面道路の人通りや交通量が多い場合もあるため、2階リビングはそうした道路からの視線を気にすることなく、窓やカーテンを開けられる場所にもなってくれます。

写真:Hiroshi Ueda

トップライト

トップライトとは、屋根に設置される窓のことですが、東京のように建物が隣接して建ち並ぶ場合には壁にある窓からはほとんど採光が期待できないことから、屋根に天窓を設置することは住まいを明るくする方法として非常に有効なものとなります。また、このトップライトは採光性に優れているだけでなく、通気性や防犯性、さらにはプライバシー性も高いという特徴があります。天窓については、「天窓を取り付ける前に知っておきたい基礎知識」も是非参考にしてみて下さい。

中庭

屋外スペースを設けても十分な室内空間が確保できる場合は、中庭を取り入れてみてはいかがでしょうか。中庭のある住まいでは、中庭に面する開口部から外の視線が入ってくることがないため、カーテンを常に開けておくことが可能となります。そのため、開口部全体で採光することができますし、また、その開口自体を大きく設置できるようにもなります。広い中庭を取ることができなくても、坪庭のようなコンパクトな中庭でも十分に住まいを明るくしてくれますので、上手くそうした屋外スペースを取り入れてみて下さい。

吹き抜け

住まいを明るくする方法としては、こちらの佐藤重徳建築設計事務所が手掛けた住まいのような吹き抜け空間を取り入れることも挙げられます。壁のより広い面を窓にすることができることはもちろんですが、外からの視線などプライバシー面で壁に大きな窓が開けられない場合でも、先程のトップライトと組み合わせることで、上からの光が吹き抜け空間全体へと広がっていき、その場を想像以上に明るくすることができます。

写真:石橋敏弘

太陽光採光システム

東京のような建物密集地に建つ住宅を明るくする方法の1つとして最近注目を集めているのが太陽光採光システムです。これは、屋根などに取り付けた集光装置が光を集め、それによって集められた光が特殊なケーブルなどを通して室内へと導かれるものになります。そのため、1階や2階など場所を問わず太陽光採光システムの光で室内を明るくすることができ、都市型住宅の採光問題を一気に解決してくれる装置となってくれるかもしれません。

インテリアの工夫

Living Room homify モダンデザインの リビング

上に挙げた住まいを明るくする方法は、家づくりの過程から取り組む必要があるような比較的大がかりな方法だと思いますので、最後に今すぐにでも部屋を明るくする方法を挙げておきましょう。その方法はインテリアの工夫になります。具体的には、壁を白色系統の色にしたり、床にもそうした明るい色のカーペットやラグを置いたり、家具もそうした系統のものを選んでみて下さい。また、厚手のカーテンではなく、光を透過しやすい薄い生地のものを取り入れるなどの工夫も効果的です。

光の取り入れにくい敷地条件でも諦めず快適で明るい住まいにしていきましょう!コメントお待ちしています!

住宅建設や家のリフォームをお考えですか?
ぜひご連絡下さい!

注目の特集記事