家族の家: 小野里信建築アトリエが手掛けた家です。

スキップフロアで開放感のある家づくり

Aya F. Aya F.
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スキップフロアとは、建物の床の一部の高さに変化を付けた空間のこと。一般的な二階建て、三階建てとは異なり、空間を半階層ずつずらすような構造で作られたものです。近年では個人の住宅でも、このようなデザインを取り入れた物件が見られるようになりました。ではスキップフロアのメリットデメリットってどんなものなのでしょうか。今回は、いろいろな実例を見ながら使いやすさ、使いにくさについて考えていきます。

スキップフロアでおしゃれに魅せる

スキップフロアは、その構造デザインにもよりますが、平面的な室内と比べて動きが感じられるため、どこかスタイリッシュに見えるもの。こちらは宇都宮市の建築家・小野里信建築アトリエの手がけた物件。L字型の建物が中庭を挟んでおり、キッチン側からはフラットに出られるようになっていますが、リビングは三段下がった位置にあるため、庭を見上げる形になります。段差がそれほどないため、中庭からリビングへ入るのも可能。ちょっとした段差が空間を広く見せてくれます。

開放感

家のデザインによりますが、一つの空間にスキップフロアで高低差を付けると、縦の広さを感じさせてくれます。こちらのお宅では、キッチンとダイニングが下、三段上がった空間がリビングとなっており、屋根の傾斜と上部に取られた広々とした窓から降り注ぐ光が、心地よい開放感を与えてくれます。傾斜のついた屋根は、造りによっては圧迫感が感じられがちですが、壁の色を白にして、窓をたっぷりつけることで気持ちよさがアップします。

Photo: 45g Photography

狭小住宅に

スキップフロアが活躍するのは、とくに狭小住宅においてではないでしょうか。一般的な二階建て、三階建てとすると住空間が土地の面積の二倍、三倍にまでしかなりませんが、半階層ずつずらすことで、より広い住空間を生み出すことができます。一般的な住宅では、壁と扉で空間を仕切りますが、スキップフロアを用いた間取りでは階段の段差によって住空間が区切られます。三階建てくらいまで建てられる場所でしたら、かなり広い家が作られるのが大きな魅力です。

Photo: Hiroshi Ueda

用途を広げる

スキップフロアを取り入れた家では、いたるところに段差ができます。狭小住宅ではなるべくいろんなものをコンパクトにまとめたりすっきりと収納したりしたいもの。多くの家では前もって収納場所を考慮に入れて作られています。例えばこちらのお宅の広々とした階段は、ちょっとしたベンチとして使えるだけでなく、踏み板を跳ね上げると物を収められる空間として活用ができます。階段下を大容量の収納とすることで、無駄な家具を置くことが避けられますね。

プライバシーは?

スキップフロアの家のデメリットのひとつとして挙げられるのが、プライバシーの問題。空間ひとつひとつが階段で繋がっているため、視界はそれぞれずれていきますが、扉がないため音が筒抜けになります。そのため、設計段階で音の伝わり方を考えていく必要があります。また、既存の空間に手を加えるのであれば、遮音カーテンなどの防音アイテムを取り付けるといいかもしれませんね。壁を新設してしまうと、このデザインの良さがそがれてしまいます。

アンチバリアフリー

すでにお気づきのとおり、スキップフロアの家は、別名階段の家とも呼べそうなデザイン。とにかくすべての部屋が階段で繋がっているため、足が悪い方にはとても生活がしにくい空間となってしまいます。昨今よく言われるバリアフリーとは対極にあるデザインですよね。ただ、毎日階段を使った生活をしていると、年老いても足腰が丈夫に保てるという利点も!年を取ってから建てる家のデザインではないことは、考慮に入れておきたいですね。

【スキップフロアについては、こちらの記事でも紹介しています】

※ スキップフロアの知っておきたいメリット・デメリットまとめ

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