大切に育てられた庭のある環境共生住宅

Michiko JUTO Michiko JUTO
コンセプトハウス ― 瓦の家 ―, 建築設計事務所 KADeL 建築設計事務所 KADeL 木造住宅 コンクリート
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スタイリッシュで住み心地の良い環境共生住宅を紹介します。KADELが設計したこの瓦の家は地球環境、周辺地域への配慮、そして高性能な住環境を意識した住まい。さらに家族構成の変化にも対応可能な間取りを採用した和モダンでスタイリッシュな住宅です。

周囲に馴染む和モダンな佇まい

バスの通る大通りに面した敷地には築40年の平屋の家屋と大切に育てられてきた庭がありました。隣接する住宅や空地などとの関係性も踏まえながら計画されたのは、地球環境や住環境を考慮した環境共生住宅。まず通りからの視線や騒音を遮るべくコンクリートの塀を設置。木型枠の独特な質感が圧迫感を感じさせることなく存在感のある佇まいを演出しています。大きな砂利やコンクリートの敷石によるアプローチ、屋根には日本瓦を採用することで和モダンな雰囲気を作り出しています。

趣きのあるエントランス空間

コンクリート塀に沿ってウッドデッキのアプローチを進むと玄関、そして庭へと続きます。すっぽり覆う木板張りの軒が安心感をもたらし、同時に高級感と趣きのあるエントランスを作り出しています。

時を継承する庭と繋がる軒下空間

ウッドデッキはそのまま縁側へと繋がり、深い庇で覆われた軒下空間を形成。時を経た庭だけが醸し出す貫禄のようものが感じられますよね。平屋のような低めの外観が周辺環境とも調和し、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。「保存樹と共存する終の棲家」も既存の庭を生かした和モダンな住まいです。是非ご覧ください。

内外に一体感をもたらす縁側のある住まい

一番奥が玄関ホール、そして縁側に沿って四方を囲まれた畳の空間、リビング、ダイニングとキッチンを配置。天井の木板張りがそのまま軒天まで伸び、内外に一体感をもたらしています。大きな引き戸の開口を介して縁側とフラットに繋がり、さらに庭へと視線も抜けていきます。

パッシブな空調システムを取り入れた高性能な住空間

自然の力を生かした住環境で整えられたこの住まいはなるべく暖房や冷房に頼ることのない生活の場を意識しています。夏には庭の木の葉っぱと深い軒が太陽光を調節し、さらにブラインドが隣家からの視線を柔らかに遮ります。また冬には落葉によって入り込む暖かい日射しを軒先が室内の奥まで届ける役割を果たします。

キッチンを中心とした家事動線

オリジナリティ溢れるキッチンはアイランド型。家族がお互いの気配を感じながら生活できるオープンな間取りは、家事動線や生活動線も重視しています。洗面浴室とも繋がるキッチンはパントリーを介して外部へ出ることができるので、洗濯物を干すのも楽なんです。さらに四方に設けた開口によって心地良い風の通り道を確保。

将来を見据えた間取り

キッチンと納戸を結ぶ廊下に設けた2階に続く階段です。手摺のないすっきりとしたデザインが目を引きますよね。この住まいでは子ども部屋や寝室を2階に配置していますが、子どもの人数や独立後の夫婦二人の生活にも対応可能なプランを採用しているんです。

機能性抜群の和室

こちらは玄関とリビングとの間に配置した和室です。四方に欄間を設け、程よい開放感と一体感を感じさせます。普段は客室にも使える畳の空間は、床下に布団を仕舞える収納を確保しているので、寝室としても利用可能。将来夫婦二人になった時、1階だけで生活が完結できるように配慮したプランになっています。

心豊かに暮せる自然に寄り添った住まい

縁なしのモダンな畳に板の間を組み合わせ、障子を開けると廊下越しに縁側と庭の豊かな自然の風景が望めます。照明や調度品にもこだわったお洒落な和室、是非参考にしてみてはいかがでしょう。

気持ちの良い光や風が作り出す快適な住まい、いかがでしたか?是非みなさんの意見を聞かせてください。

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