最近は、新築住宅の7割のキッチンにガラストップコンロが導入されています。従来のガスコンロのようにバーナー付近がくぼみになっていないガラストップコンロは、一拭きで綺麗になるお手入れの簡単さが重宝されています。でも、間違った調理器具でガラスコンロを割ってしまう人もいるようです。今回は、ガラストップコンロにあうお鍋のメリット・デメリットをご紹介します。ガラスコンロにあう調理器具を使用して、手間と費用を節約しましょう。
ガラストップコンロは、完全に平坦であるため直接接触する表面に熱を分配します。ガスストーブとは異なり、湾曲したりへこんだ鍋底では均一に火が通りません。古い調理器具の裏を確認しましょう。また、コンロサイズよりもオーバーした鍋では、調理が均等に行えません。ガラストップコンロに変える場合は、異なるサイズのお鍋を用意するのが効率的に最適です。
IHガラストップコンロには、鍋やフライパン以外の物を置かないようにしましょう。特に、ガラス製の鍋フタなどは、まだ熱を持つIHガラストップコンロに置くと、加熱によるやけどや発火の原因になります。調理器具のフタはできるだけセットになったものを選び、また調理の際の取り扱いには注意が必要です。
アルミニウムは他の調理器具の材料に比べ、軽量で強力、そして、かなり安価です。熱効率が良いので、フライパンに最適です。ただ、調理の際に健康に悪いアルミニウムを吸収するかもしれないと言われおり、また、トマトベースのソースなどの酸性やアルカリ性食品に反応します。
銅のフライパンや鍋は、アルミよりかなり高価です。銅は熱に敏感で均等に熱を分散するので、過熱が早く、またすぐにクールダウンし、焦げつきや煮過ぎを防ぐことができます。欠点は、銅は食べ物は金属味を出したり、また塩辛い食べ物に化学反応します。このため、金属工芸工房 SPINA PESCEが手がける銅パスタソースパンのように、銅/ブロンズ/真鍮などとミックスされたり、食べ物を保護するためにステンレスで裏打ちされています。
チタンの調理器具は、軽量で強力、非科学反応、非アレルギー性といわれています。均一に加熱でき、傷がつきにくく、へこみや歪みができないので、長い重宝できます。さらに、オーブンやストーブの上でも調理可能です。しかし、チタン製品は非常に高価なので、投資価値はありますが、鍋の形状やサイズをガラストップコンロとよく見合わせて購入するのがおススメです。
ステンレス鋼は、輝きがあり、優れた耐久性と手頃な価格が魅力です。ガラストップコンロ用の調理器具の中で最も人気のある一つです。また、腐食、そして酸性食品とは反応しません。欠点は、熱効率が少し悪い点です。鍋やフライパンの底部に銅やアルミニウムのコアを置くことによってこの欠点をカバーしている調理器具があるので是非購入前に確認してみましょう。
カーボンスチール製の調理器具と鋳鉄製はかなり似ています。両方とも熱を保持するのが得意で、また超耐久性があります。カーボンスチールは、より薄く、軽量で、かつ表面が滑らかです。
こちらは、ドイツのオンラインショップCONNOX – BE UNIQUE.でも販売されているスカンジナビアンスタイルの調理器具イッタラのものです。鋳鉄製のお鍋の中はホーロー引きになっているので、お手入れのしやすさ、衛生面、耐久性、炒めたりといった調理のしやすさを考えられた作りになっています。直火、ガスコンロ、IHガラストップコンロでもオッケーの便利なお鍋です。
写真: Iittala
ガラストップコンロの使用を避けるべき素材に、磁器、エナメル、ガラス、セラミック、および石器があります。磁器やエナメル調理器具は、ガラストップコンロで使用するには、底部が分厚く熱効率が良くありません。また、磁器はガラス表面と反応して、コンロを溶かす恐れがあると言われています。
こちらはイギリスの4 SEASONS-DESIGNが手がけるIHとガスコンロを両方セットしたガラストップコンロです。IHガラストップコンロでは使用できない土鍋や調理器具もガスコンロがあれば無駄にすることがありません。リノベーションでIHガラストップコンロに完全に切り替えるかまだ迷っている人におススメのアイデアです。