換気と住まいの関係

A.Imamura A.Imamura
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換気は家と家族の健康に欠かせないポイントです。これを怠った空気循環の悪い家は、湿気や臭い、そしてカビの発生を招き、大切な住まいを傷めるだけでなく家族の健康にも被害をもたらします。どうすれば効率よく空気循環をおこなうことができるでしょうか?今回は、換気と住まいの関係をご紹介していきます。

換気は家の健康に大切

換気は、明るい採光と同様に快適な暮らしに必要な大切なポイントです。リビングの開口部と採光を気にする人は多いですが、風通しの良い間取りと開口部の位置も一緒にしっかりと考慮しておきましょう。風通しが悪いと、湿気がこもる・空気の流れが悪く臭いが滞る・夏は蒸し暑い、などのデメリットに繋がり易くなります。まずは、立地と季節ごとの風向きを知り、その流れを上手く活かせる窓の配置があるかどうか確認しておきましょう。

換気とスカンジナビアンハウス

換気と人気のスカンジナビアンハウスの関係を見てみましょう。スカンジナビアの多くの家は、自然に近い暮らしとシンプルさが特徴です。これらは自然素材をふんだんに利用し建てられています。そのため季節にあわせまるで家全体が呼吸するように空気と温度を循環させ、室内の湿度、空気循環や温度を快適に保っています。伝統的な和の住まいにも通じるこのような自然素材の家は、優しいパッシブ換気が可能です。

高気密住宅は?

高気密住宅の空気循環はどのようになっているのでしょうか?壁・床・天井などに断熱材を使って高い断熱性・気密性を実現させた住まいは、機械換気を設置することで計画換気がしっかりと計画されています。こちらは大屋根の印象的な高断熱高気密の家は、ファース工法と呼ばれる循環方法を使用しています。ファースシリカとも呼ばれる食品乾燥剤に使用されるものを床下に配置することで、新鮮な空気を通しながら化学物質や汚染物質を吸着しきれいにしてから家中におくる方法です。

こちらでは合わせて「気密性について知っておきたい6つのこと」を紹介しています。

パッシブハウスと空気循環

パッシブハウスの空気循環はどのようになっているのでしょうか?こちらは、HAN環境・建築設計事務所が手がける住まい。パッシブデザインの仕組みとしては、こちらの2階リビングを取囲むようにグルリと回廊を取付けることで、大開口から効率よく換気できるように計画されています。また、屋上には夏の熱気を排出する高窓を設けることで、夏場の湿気や蒸し暑さを自然に放出する開口部の配置設計が施されています。

インナーテラスの工夫

こちらは店舗付き住宅の4階の西向きの窓にインナーテラスを配置した住まい。強い西日をコントロールするブラインダーが配置され、テラス入口は折れ戸のように大きく開く扉が印象的です。西日からの熱気がこもり易いインナーテラスには、窓上部に格子のような空気の逃げ場をつくることで循環をよくする工夫が施されています。

クレジット: a.fukuzawa

簡単な方法は?

簡単な換気方法は、対角線上の窓を開け風の入り口と出口をつくるとよいでしょう。または、湿度が高ければ上へ、湿度が低ければ下へと流れる法則を利用して、高い位置にある窓と低い位置にある窓を開けて温度差による空気循環を促しても良いでしょう。サーキュレーターや換気扇も積極的に利用しながら、最低十分、そして二時間に一回は窓を開けることで、きれいで健康な室内環境を保つことができます。

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