水回りの間取りで家の使いやすさが決まる!そのプランニングをする上で知っておきたい6つのこと

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
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水回りの間取りは調理や洗濯といった毎日の家事のしやすさを決めるだけでなく、家全体の利便性や住み心地も左右する住まいのプランニングの中でも最も重要な部分とも言えます。もちろんその間取りを決めていく際には家事のしやすさを中心に考えていくことになると思いますが、それ以外にもいくつか押さえておきたいポイントがあります。そこで今回は、水回りをプランニングしていく上で知っておきたいことを紹介していきたいと思います。

水回りは1つにまとめる

水回りをプランニングする際には基本的にキッチンや浴室、トイレなどをできるだけ1つにまとめるように心掛けていきましょう。特に調理や洗濯など家事に関わる部分が近くにあることで家のあちこちを移動する必要がなく、一カ所でスムーズに家事をしていくことができます。また、それぞれが近くにあることで配管設備にかかるコストも抑えられるというメリットもあります。水回りスペースからすぐに外に出られるようにして屋外に洗濯物を干す場所を確保することも考慮しておくといいでしょう。

写真:sadao hotta

2方向から出入りできる間取り

便利で使いやすい水回りにしていく上で取り入れたいのが2方向から出入りできる間取りです。そうすることで、家事動線を短くすることができ、移動も楽な家事のしやすい間取りにしやすくなります。こちらのI THINK一級建築設計事務所が手掛けた住まいのように回遊性のある「廻れる動線」を考えていくことで、キッチンや洗面所などを自然と2方向から出入りできる間取りにできるとともに、家全体としても使いやすいプランとしやすくなります。

写真:i think 一級建築士事務所

水回りを2階に設けることについて

先程水回りは1つにまとめることが基本であると述べましたが、1階と2階のように分けて配置することを考えている方もいらっしゃるでしょう。水回りを2階に設けることのメリットは、ランドリースペースとベランダを隣り合わせにすることで外で洗濯物を干すことが楽になること、さらには浴室など湿気が多い水回りスペースを日当たりや風通し良くすることができ、カビの発生しにくい間取りにできることが挙げられます。もしキッチンなどを1階に設けて水回りを分けなければならない場合は、上下で同じ位置に配置することでスムーズな配管や排水の音などが気になりにくい間取りにすることができるでしょう。

動線の検討

間取りを考えていく際には動線を使って検討することがよく行われます。動線とは、生活していく上で家の中を人がどのように動いていくかを示す線のことで、動きの目的別に分けて家事動線や来客動線、衛生動線などがあります。水回りをプランニングしていく際には、家事動線そして衛生動線を使って、それらの線が短くなるように、あるいは他の動線と重なったり交わったりしないようにすることが使いやすい間取りにしていくポイントとなります。動線については、「動線を考えていく上でのポイントまとめ」も是非参考にしてみて下さい。

しっかりと考えておきたい物干しスペース

水回りの間取りを考えていく上で忘れずにしっかりと考えておきたいものが物干しスペースです。屋外にそのスペースを考えているかもしれませんが、梅雨など雨の日が続いた時に部屋干しをする場所も考慮しておくとよりいいでしょう。もしそうしたスペースがなく、生活空間にそのまま洗濯物を干していては部屋を移動する時や生活する上でストレスとなったり、見栄えとしても決して良いものではありません。洗面所を広めに確保したり、ユーティリティスペースを設けるなどそれぞれの住まいの間取りや生活スタイルに合った物干しスペースのかたちを見つけてみて下さい。

水回りの音への配慮

家の間取りを考えている時には気付かず、実際にそこで生活を始めてみると気になるのが水回りの音です。トイレの排水音や洗濯機が動いている音、あるいは浴室のシャワーの音など他の部屋からこうした音が聞こえてくると騒音としてストレスに感じてしまう方もいらっしゃるでしょう。特に寝室からはこうした水回りは距離を取っておく方がいいでしょうし、来客時のトイレや浴室の音もあまり聞こえないように配慮したい部分です。こうした音への感じ方は個人差もあると思いますので、それぞれの感じ方に沿った水回りの間取りを考えてみて下さい。

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