樹種十色:無垢材のフローリング

Rei Watanabe Rei Watanabe
Loading admin actions …

一戸建て、マンションに関わらず、広く愛されるフローリング。日本では合板を使った複合フローリングが一般的です。規格に合わせて作られ変形の少ない合板も、扱いやすさなどのメリットを持ちますが、無垢材のメリットは挙げればきりがなく、できれば無垢材を使いたいという思いは、誰もが持っているのではないでしょうか。今回は、そんな無垢材を使った良質なフローリングをご紹介致します。樹類による特徴や、部屋の環境などを把握した上で、自分の好みに合ったフローリングを選びたいですね。

ウォールナット

【LWH002】リビングルーム: 志田建築設計事務所が手掛けたリビングです。
志田建築設計事務所

【LWH002】リビングルーム

志田建築設計事務所

志田建築設計事務所による一人暮らし用のこちらの家は、クライアント自ら選んだ、ウォールナットの床板を使っています。こちらもクライアント自らが塗ったという漆喰の壁とも良く合っています。潔い間取りもシンプルなインテリアも男性的な家ですが、暗い色のウォールナットは、強く安定感のある木材ですから、頼もしく落ち着いていて男らしい雰囲気にも良く合います。

スギ

霧島の家 ダイニング: 株式会社 住まいずが手掛けたダイニングです。
株式会社 住まいず

霧島の家 ダイニング

株式会社 住まいず

株式会社 住まいずによるこちらの家は、杉の床板に浮造りという加工を施してあります。杉の木は大変柔らかく、傷の付きやすさを欠点として挙げる人も居ますが、傷がつくと修復できない合板と違って、無垢の杉は使えば使う程に味わいが出るものです。杉は特に調湿効果が高く、湿気が高ければそれを下げ、湿気が低ければ湿度を上げてくれます。木目の柔らかい部分をへこませる浮造りは、木目の美しさを引き立てるのみならず、触れた時に大変心地が良いものです。

ヒノキ

八島建築設計室によるこちらの床は、檜の無垢材を使っています。針葉樹は、柔らかく温かいことを特徴としますが、檜は針葉樹の中では比較的堅さがあります。つまり色々な木材の良い点を多く持った樹種と言えることができます。比較的高価ですが、一生使うものですから、値段のさも長い時間で考えれば割に合うはずです。視覚的にも和風の建築によく合う檜ですが、日本の気候に最も適した素材でもあります。

オーク

TATO DESIGNによるリノベーションでは、床にオークの無垢材を使用しています。木目の濃淡が薄く、色も白っぽいオーク材を使うことによって、部屋全体を明るい感じになりました。120mmと幅が広めの床板は、より自然に近い感じがしてエスニック調のインテリアによく合っていますね。ダイニングテーブルを囲むひとときにも床の手触りが優しく温かいお部屋です。

メープル・パイン

足利のリノベーション 寝室: 鈴木隆之建築設計事務所が手掛けた寝室です。
鈴木隆之建築設計事務所

足利のリノベーション 寝室

鈴木隆之建築設計事務所

鈴木隆之建築設計事務所によるマンションのリノベーションでは、リビング・ダイニングの床にメープルの無垢材を、寝室の床にはパインの無垢材を使用しています。メープル材は堅さがあり汚れが付きにくいので、ダンスフロアーなどにも多く使われますが、居住空間では飲食をする部屋での使用に向いています。一方のパイン材は大変柔らかい素材で、触れた時に感じる暖かみは他の木材よりも強く、足裏にも心地良いことを特徴とします。リラックス効果のアルパイン材の香りは寝室にとても向いていますね。

ブラックウォールナット

アトリエレトノによるこちらのお宅は、和のテイストあふれ落ち着いた印象です。床材はウォールナットを使っています。ウォールナットは深い色合いを一番の特徴とし、重厚感のある空間作りに向いています。材木に含まれているタンニンが、使い込むにつれて艶を出し、更なる高級感を生み出します。一方で衝撃に強い素材ですので、お子様の居るご家庭にも向いています。

タモ

株式会社 建築集団フリー 上村健太郎による、ご自身のご家族の為の家です。階段や本棚にはタモの集成材、屋上デッキはクマル材、屋内の床板はナラの無垢材、と使い分けています。ナラは、山形の木目が美しく、家具などによく使われる樹種です。オークという呼び名で流通しており、手触りはさらさらしていて素足に心地良い素材です。

サクラ

K+Yアトリエ一級建築士事務所によるこちらのお宅のフローリングはサクラの無垢材を使っています。サクラの木目は優しい模様で、やや光沢があります。体育館などにも使われる程、摩耗に強く耐久性があります。傷のつきにくい素材は、ペットを飼っているお宅にも向いているでしょう。その木材の堅さとは逆に柔らかみのある色合いは、優しく温かい家庭的な雰囲気を醸し出します。

クリ

アトリエ優一級建築士事務所による古民家再生では、130年前の家をこんなに美しく生まれ変わらせることに成功しています。囲炉裏のある家族室の床にはクリを使っています。クリは高級木材ですから、安くはありませんが、十分な耐久性がありますから長く使うことができます。耐水性に大変優れたクリは、他の木材に比べて腐りにくく、湿気の多い日本の気候にも良く合います。今後も長く使われるお家でしょうから、年月を経て更に美しく変化する木目が楽しみですね。

バーチ

明るいLDKは、自然素材に包まれて: Style is Still Living ,inc.が手掛けたリビングルームです。
Style is Still Living ,inc.

明るいLDKは、自然素材に包まれて

Style is Still Living ,inc.

STYLE IS STILL LIVING, INC.による中古マンションのリフォームです。子供部屋ともキッチン繋がった広いLDKがとても明るいですね。フローリングには、柔らかい木目に杢模様が入った、優しい色合いを特徴とするバーチ材を使っています。無垢材というのは、合板に比べて値段が張りますが、こちらのお宅ではクライアント自らがオイル掛けをしたということで、そういうところで経費を削ることができます。手入れをしながら長く使っていくというのも、無垢材の良いところです。

自分色の床板を選んで、長く使いたいですね。ご感想お待ちしております。
FingerHaus GmbHが手掛けたプレハブ住宅

住宅建設や家のリフォームをお考えですか? ぜひご連絡下さい!

住まいのデザインを見つけよう!