地下室にいることを忘れさせる家具たち

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地下駐車場や地下鉄など地下を利用することは日常にあっても地下室という響きはまだまだ暗いものがあります。しかし、敷地の制約や変形の土地といった理由を逆手にとって地下を上手に利用している住宅も多く見られます。技術の進化も手伝って地下室の使い方はどんどん変化を続けています。ドライエリアを設けることで自然光を取り入れることも可能ですし、趣味のためにあえて外部から閉ざされた空間を作ることもできます。今回は地下室にいることを忘れさせてくれる家具たちの効果も含めて、訪ねてきてくれた人につい自慢してみたくなるような地下室をご紹介していきます。

お気に入りの場所の家具

こちらの住宅は株式会社アーキショップ一級建築士事務所が設計しました。地下階であっても十分自然光を取り込むことができ、地上階と変わらないような住空間になっています。この空間に選ばれた家具は白木を使ったシンプルもの。柔らかい日差しの中に、あたかも昔からそこにいるように置かれています。地下室の問題点である寒さも地下躯体にヒーターを埋め込むことで解消しています。地下にある部屋がもしかしたらこの家で一番のお気に入りの場所になっているかもしれません。

地階にある開放的なホームオフィス

こちらはドイツにある住宅の地下室に作られたホームオフィスの写真です。この地下室の空間を作るためにわざと地中に埋めたのでは・・・?と思わせるほど迫力があります。ドライエリアを大きく取ったことで地階であるにもかかわらず開放的な空間になりました。さらに天井から入る光が壁面を照らして、程よい明るさを提供しています。このコンクリートの壁面ですが、意図的に型枠の木目が出るように仕上げられていて無機質な素材感に表情を付けています。この地下室の家具は細いフレームに天板を載せただけのシンプルなものですが選んだ人のこだわりが感じられます。そして、写真では見えませんが、手前に収納を兼ねた階段があり天窓と並行に配置することで、より部屋の奥行きを感じさせるようになっています。

ワインのための地下室

Tim Wood Limitedが手掛けたワインセラー
Tim Wood Limited

Wine Cellar in American black walnut designed and made by Tim Wood

Tim Wood Limited

地下室と聞いてワイン好きの人はワインがぎっしりと並んだワインセラーを思い浮かべたと思います。温度や湿度が地上より低い性質を活かしてヨーロッパでは昔から地下に貯蔵庫を作っていたといいます。写真のワインセラーは色調の濃い木材で造り付けの棚を設けました。選りすぐりのワインが美しく並んだこのようなワインセラーが自宅にあったら、時間を忘れて“今日の一本”を選ぶことに夢中になりそうです。

地下にあるワークスペース

こちらはイギリスにあるオフィスのワークスペースです。光をうまく取り入たため、地下にある感じが全くしません。家具も高価ではない素材をうまく使い狭いスペースを100パーセント使い切っています。階段下に作った収納や三角のパネルで作った小さな棚など、楽しいデザインがたくさん詰まっています。

地下にあるホームシアター

決して大きくない敷地に建てられた住宅の地下室には趣味のホームシアターを愉しむ空間が作られました。この空間にある美しいらせん階段は考えようによっては家具と言ってもいいのではないでしょうか?イスの代わりに座ったり映画を見ながら飲むワイングラスを置いてみたり・・・。そして特に使わなくてもオブジェのような存在感さえあります。そして、高い位置から差し込む光が白い部屋に反射して、地下室だということを忘れさせてくれます。

写真撮影 : 鳥村鋼一

地下にある子供部屋

Shape Architectureが手掛けた子供部屋
Shape Architecture

Redesdaale Street Chelsea Basement Development Playroom

Shape Architecture

こちらはロンドンにある住宅の地階にある子供部屋です。このお宅は子供部屋だけでなくリビングや他の部屋も地階にありますが、自然光が十分入り込み、外の空気も家全体に廻るように計画されています。子供部屋の家具はいくつかのパターンや色を使い、子供たちが楽しくなる空間を作っています。ここならどんなに飛び跳ねたり騒いだりしても怒られることはなさそうですね。

地下にあるベッドルーム

Gullaksen Architectsが手掛けた寝室
Gullaksen Architects

Basement Bedroom

Gullaksen Architects

こちらの地階にあるベッドルームは白を基調に清潔感のある空間に仕上げています。それでも退屈にならないようにテレビを置く台にはデザイン性のあるものが選ばれています。部屋の短い辺と並行に張られた床材のラインが、奥に長い空間を視覚的に緩和してます。このベッドルームでは天井から入る光で、きっと気持ちの良い朝を迎えられることでしょう。

地階にある茶室

こちらの住宅の地下室には、水屋や立礼席も備えたきちんとした茶室があります。もともと他の場所にあった茶室をこちらに移築したそうです。本来、茶室は静寂の中でお茶を点てる動作の音を愉しむ空間です。外部の音から遮断された地下にある空間はそれに打って付けです。こちらの茶室の造作物ですが、造りつけのミニマルな家具といえるのではないでしょうか?日本独特のシンプルな家具の原点が見えてくるようです。

地下室のオーディオルーム

西岡本のコートハウス: 田中一郎建築事務所が手掛けた和室です。
田中一郎建築事務所

西岡本のコートハウス

田中一郎建築事務所

音楽の好きな人にとって、気を遣うことなく思いきり音楽を楽しむ部屋は必要不可欠です。遮音性、吸音性にすぐれている地下室はそんな要望を可能にしてくれます。田中一郎建築事務所が手掛けたこちらの住宅の地下室に、オーナーの思いを可能にしたオーディオルームが設けられました。一人で、または、大勢の友達と心行くまで“音”を楽しむことができます。

ぬくもりのある場所

こちらは一級建築士事務所Co-Designstudioが手掛けた二世帯住宅です。地下室に若い世帯のご主人のオフィスとそれぞれが趣味を楽しめるシアタールームがあります。写真はそこへ行くための階段室です。コンクリートの仕上げとなっている地下室とは対照的に木のぬくもりが優しい空間です。階段下にできたスペースを長年親しまれてきた箪笥のために使っています。この古い家具はこれからも家族の成長をここで見守っていくことでしょう。

地下室にいることを忘れさせる家具たち、いかがでしたか?是非コメントを書いてください!
FingerHaus GmbHが手掛けたプレハブ住宅

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