バルコニーという外部空間の活用法

Manami Sakaguchi Manami Sakaguchi
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ルネサンス後期、一般にフレンチ・ウィンドーとよばれる床まで開く窓が流行し、その外側の安全のために手すりが設けられたことから発達したバルコニーは現在では様々な名前で用いられています。大きく分けると室外に突き出した床のあるタイプはバルコニーやテラス、ベランダがあります。一般的にバルコニーは2階以上に用いられ屋根のない手すり付きの台、その屋根があるタイプはベランダ、テラスは1階にあるものと区別することができます。今回はその中で屋根のない手すり付きのバルコニーを紹介したいと思います。

自然を身近に感じる

こちらはポーランドのNIEBALAGANKAが手掛けた小さなバルコニーです。ヨーロッパでは壁の割合に比べ小さな窓が多く、唯一自然と接する窓に大きな関心をよせ色とりどりの花で飾ったりします。そうすることで自然や大地と切り離された上階で身近に自然を感じることができるのです。小さなスペースを最大限に活用した、かわいい花が咲き誇る素敵なバルコニーですね。

空間を無駄なく使う

こちらは大阪を拠点に活動するタカヤマ建築事務所が手掛けた住宅のバルコニーです。3階建てのこちらはそれぞれの層をズラすことで変化のある外観となっています。またズレによって生まれた空間を中庭やこちらのバルコニーなどの空間に使用し、無駄なく活用されています。そうすることで潤いのある外部空間を造りだされました。シンプルですが外に繋がる空間があるというだけで、外の空気を全身で感じることができ人はリフレッシュしたり癒されるのではないかと思います。

撮影:多田 ユウコ

セミプライベートな空間

三角形の狭小敷地に建つ木造3階建てのこちらの住宅は、東京を拠点に活動する一級建築士事務所エイチ・アーキテクツが手掛けました。こちらはそんな住宅の敷地突端の高い位置にある3階バルコニー部分です。二重にまわされた外壁の内側にあることでセミプライベートな屋外空間となっています。バルコニーは外にあるのでどうしても人目につくものですが、こちらは一番高い位置にあるということと、外壁の内側にあるということで、外にいながらもあまり人目を気にせずくつろぐことが可能となっています。

中と外を繋ぐバルコニー

リビングからつながる広々バルコニー: TERAJIMA ARCHITECTSが手掛けたベランダです。
TERAJIMA ARCHITECTS

リビングからつながる広々バルコニー

TERAJIMA ARCHITECTS

こちらは東京を拠点に活動するTERAJIMA ARCHITECTSが手掛けた住宅のバルコニーです。大きなパラソルとウッドデッキがまるでリゾートホテルのような気持ちのいい雰囲気をつくりだしています。また広さ約6.5帖という広々とした空間が開放感を感じさせ、室内に明るい光を届けてくれています。そして室内に置かれた植物とバルコニーに置かれた植物が、連続性を感じさせてくれます。

バルコニーの床は下の階の屋根になる

こちらは大阪を拠点に活動するON ARCHITECTSが手掛けた住宅です。建物の中心にあるこちらのライトコートが、建物と空を繋ぐ役割を担っていると同時に建物全体に光と風を届けています。そうすることで都心でありながらも郊外的環境を楽しむことができるようになっています。そんなライトコートにのんびりと過ごすことができる空間が1階のテラスと2階のバルコニーです。バルコニーの床は下の階の屋根になり、建物のつながりも感じさせてくれます。

Photo by 富田 英次

ひとときの間忘れさせてくれる

DOVE VAI ー天城高原の別荘ー: 松井建築研究所が手掛けたベランダです。
松井建築研究所

DOVE VAI ー天城高原の別荘ー

松井建築研究所

高原の木々に囲まれ、相模湾を望む天城高原に建つこちらの別荘は、東京を拠点に活動する松井建築研究所が手掛けました。内部は木の質感を活かした内装にされ、木の素材がもつ温もりを感じられます。春夏秋冬いつでも窓を大きく開き、自然の豊かさや厳しさを楽しめる別荘となっています。そんな別荘のバルコニーからは都会では見ることのできない景色を見ることができるでしょう。日々の忙しさをひとときの間忘れさせてくれる、自然を全身で感じることのできる空間です。

リビングと一体で使う

こちらは埼玉県を拠点に活動する遠藤浩建築設計事務所が手掛けた住宅のバルコニーです。黒の外壁に木の手すりがシックにまとまっており落ち着きのあるバルコニーへとなっています。また一間の奥行きのある大きなバルコニーはリビングと一体で使うことができます。

家族を繋ぐ

家族を繋ぐ橋。: 星設計室が手掛けたベランダです。
星設計室

家族を繋ぐ橋。

星設計室

こちらは千葉県を拠点に活動する星設計室が手掛けた木造2階建ての二世帯住宅です。周りからの視線を気にせず開放的な住まいにするため、中庭を挟んで大小二つの家を配置されました。その二つの家をつなぐのがこちらのバルコニーです。親世帯の屋根裏へと繋がっています。子世帯にとっては家に離れがあるような感覚です。それは住む人にとって家を巡る楽しさと奥行き感を与えてくれています。家に離れがあるなんて素敵ですね。バルコニーは中から外に繋ぐだけでなく、家族も繋いでくれる役割ももっています。

高密度な都市住宅に開放感を得る

バルコニー: 田崎設計室が手掛けたベランダです。
田崎設計室

バルコニー

田崎設計室

こちらは兵庫県を拠点に活動する田崎設計室が手掛けた、神戸市東灘区の狭小な都市住宅です。そんな高密度な都市の中の住宅にどのようにプライバシーを確保しながら開放感を得るかが大切になってきます。それを可能にしたのが穴あきチーズのような開口部をもつ外観です。こちらのバルコニーは手すりではなく、その穴の空いた壁で構成されています。そうすることでプライバシーが確保されると同時に開放感を得られるようになっています。

素敵な時間を演出する

山本通の家 リビングからバルコニーを見る: 株式会社seki.designが手掛けたベランダです。
株式会社seki.design

山本通の家 リビングからバルコニーを見る

株式会社seki.design

こちらは兵庫県を拠点に活動する株式会社SEKI.DESIGNが自宅のマンションをリフォームされたものです。素材の持つ質感をテーマに手掛けられました。こちらの写真はそんなこだわりのあるリビングルームからバルコニーをみたものです。バルコニーからは神戸の夜景を望むことができます。また夜景をみながら晩酌できるように余った床材でカウンターを設けています。マンションの何気ないバルコニーに少し手を加えるだけで、外部空間を素敵に楽しむことができますね。

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