線路脇の立地を好転!大きなテラスのある家

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鶴見の家Ⅱ, アトリエ・ブリコラージュ一級建築士事務所 アトリエ・ブリコラージュ一級建築士事務所 モダンスタイルの お風呂
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今までに一般的には不利とされる状況から、大逆転を果たした経験はありますか?大小違えど、誰しも一度は経験があるかもしれません。カードゲームや学校の試験、スポーツや業務成績など、その分野は枚挙に暇がありません。不利な状況だからこそ、有利な状況には想像も及ばない画期的な打開策が生まれたりするものです。また有利な状況と思っていても、案外そうでもなかったりすることもあるかもしれません。今回ご紹介するのは、線路脇という不利な敷地に建つ、二軒の住宅のうち一軒を二世帯住宅として規模を拡大し新たに生まれ変わった住宅です。アトリエ・ブリコラージュ一級建築士事務所の提案によって、不利な条件の敷地を受け入れ、敷地の状況や距離間、目線などを考慮した快適な住空間が生み出されました。

モダンな外観

四角いシンプルな形の本住宅。正面には玄関、ガレージ以外には目立った開口はありません。閉鎖的な印象ではありますが、正面の外壁マテリアルが面白みのある質感をだし、モダンな雰囲気を感じます。本住宅敷地の南側には生活道路を隔て、JRの線路が通っています。もちろん、そこから生まれるのは電車の騒音や、乗客の視線です。本住宅ではこれらを上手に緩和させ、快適な住空間を目指しました。

太陽を取り込むトップライト

白いタイル貼りが気持ちいいサンルームスペース。半屋外のように大きく開くトップライトに壁面の開口。観葉植物も年間を通して温かい太陽の光を浴びることができるでしょう。もちろん、住まう人にとって重要な採光は日の移ろいや、日光浴の出来る嬉しいスペースでもあります。

ブリッジのあるダイニング

長方形に近い間取りに展開するのは奥行にも上方にも躍動感あふれるリビング・ダイニングです。突き当りまで進めば太陽光が眩しい大きなテラスが。しかも、ダイニングスペースの上方には三階の室へとアプローチするブリッジが掛かっているんです。ブリッジや壁の仕上げの質感がとても柔らかく、空間をナチュラルな雰囲気へと魅せています。そして、キッチンに立つ人、ブリッジを渡る人、リビングで寛ぐ人、家族が様々なアクションの中でコミュニケーションのとれる、生き生きとした空間です。

開放感のあるバスルーム

見るからに気持ちの良さそうな開放的なバスルーム。ガラスの建具に中庭へ開く大きな開口、そしてトップライトからの太陽光はまさに贅沢な空間です。大きめの床タイルに白く艶のあるモザイクタイルで仕上げられた浴室は清潔感に溢れ、さらには上品な印象をも受けます。晴れた休日には、窓を開け放って心地よい風を感じながら長湯でもしたくなる空間です。

心地よい光の大きなテラス

ここはリビングに面した開口につながる夕景の中の大きなテラス。背の高い囲いで覆うことによって電車からの視線や騒音を緩和する大きな役目を果たしています。しかし、住空間としてみると、そこはまるでリゾートを思わせるようなゆったりとした時間が流れます。床からやんわり照らす間接照明や、それがガラスに映り込み空間に広がりを感じさせてくれます。ここが線路脇であることを感じさせない演出や配慮、機能などによって、快適な住空間。まさに不利な状況を好転させた好事例ではないでしょうか。

線路脇の敷地でありながら快適な住空間を目指した住まいはいかがでしたか?是非、コメントをくださいね!

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