ビオトープとは?その意味と魅力まとめ

自然に帰る庭 (制作、木村グリーンガーデナー), 木村博明 株式会社木村グリーンガーデナー 木村博明 株式会社木村グリーンガーデナー オリジナルな 庭
Loading admin actions …

ビオトープという言葉を聞いたことがあるでしょうか?一昔前までは聞き慣れない言葉でしたが、近年では広く一般的に使われる言葉であり、またそれに従って住宅にも取り入れる方が増えています。そこで今回は、ビオトープの意味や魅力について詳しく紹介していきたいと思います。その規模も大きな庭園から小さな容器まで様々ありますので、それぞれの住まいに合った規模や方法で取り入れてみてはいかがでしょうか?

ビオトープとは

ビオトープとは、生物(Bio)と場所(Topos)を組み合わせてつくられたもので、生物が生きている場所として「生息場所・空間」といった意味になります。特にどこかではっきりとした定義がされているわけではないので、現在では様々な解釈・意味として用いられています。住宅においては、庭に池を設けたものやベランダにプランターなどの容器を用いて地域の生態系を住まいにも取り入れる方法が見られます。次からは、ビオトープの魅力について詳しく見ていきましょう。

豊かな庭に

ビオトープの魅力としてまず挙げられることは、庭を様々な面で豊かな空間にしてくれることです。多様な生物がそこで暮らしていけることはもちろんのこと、庭の風景としても自然らしい豊かさを生み出してくれます。こちらの木村博明 株式会社木村グリーンガーデナーが手掛けた素敵な庭では、蛍や小魚、水生昆虫が見ることができ、そうした庭を家のテラスからゆったりと眺められるようになっています。さらには、雨水を循環させるシステムでメンテナンスが楽でコストも抑えた庭にデザインされています。

写真:木村博明 株式会社木村グリーンガーデナー

心を安らげてくれる場所

生物たちが過ごしていけるビオトープは、まるで自然の中にいるかのような空間を生み出してくれて、心を安らげてくれる場所にもなってくれることも大きな魅力です。それは大きな庭のビオトープに限らず、こちらのような窓先にある比較的コンパクトなビオトープを縁側や和室に座りながら眺めているだけでも十分に癒されるでしょう。縁側については、「濡れ縁?くれ縁?今人気の縁側を徹底解説!」も参考にしてみて下さい。

室内から眺められる自然の風景

室内から自然のような風景を眺められることもビオトープの魅力となるでしょう。こちらの住まいのように、リビングに庭を眺められる大きな開口を設ければ、自然の中に住んでいるような緑の景色をインテリアに取り込むことができますし、ウッドデッキのテラスを設置すれば、室内と自然の間を上手につなげる心地良い場所となってくれます。また、そうした視覚的な効果だけでなく、ビオトープに住む鳥や虫の鳴き声といった聴覚的な効果も自ずと自然の安らぎの風景をイメージさせてくれることとなるでしょう。

防犯の役割

ビオトープの水辺空間を家の廻りに設置すれば、防犯の役割も果たしてくれます。こちらのユミラ建築設計室が手掛けた住まいでは、そうした防犯性能に加えて、水面で太陽光が反射することで部屋の奥まで光が届く効果もあるビオトープとなっています。また、この池はバルコニーの下に配置されており、直接雨が降らない植物の育ちづらい場所が有効に利用されています。

ベランダでもビオトープ

庭がある家しかビオトープをつくり出すことができないと思われるかもしれませんが、ビオトープの解釈の仕方も広がっていったこともあり、ベランダしかないマンション住まいでもビオトープを設置することが可能です。水辺空間をつくることが難しいポイントですが、近年では睡蓮蜂にメダカや水生植物などがセットになっているものもあり、ベランダでも比較的手軽にコンパクトなビオトープをつくることができるようになっています。

あなたの住まいにも取り入れてみませんか?コメントお待ちしています!

住宅建設や家のリフォームをお考えですか?
ぜひご連絡下さい!

注目の特集記事