扇翁: 充総合計画 一級建築士事務所が手掛けたリビングです。

狭い家の工夫、マイナスをプラスに変える10の工夫

Manami Sakaguchi Manami Sakaguchi
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夢のマイホーム、大きくて広い家に住みたいと誰しもが思うことでしょう。しかし予算であったり土地の広さであったりいろんな制限があり、みんながみんな広くて大きい家に住めるわけではないのが現状です。けれど狭い家でも工夫しだいで快適に暮らすことができます。狭い空間をいかに広く見せることができるか、いかにセンスよくおしゃれな家にできるか、マイナスをプラスに変える。それが狭い家の醍醐味だと思うのです。今回は狭いというマイナスをうまく工夫してプラスに変えた素敵な住宅を紹介したいと思います。

1.カーテンで柔らかく仕切る

こちらは大阪府を拠点に活動するCOIL松村一輝建築設計事務所が手掛けた、大阪市に建つ住宅です。敷地面積は約13坪、建築面積はわずか約10坪という狭小住宅です。内部空間にある扉は浴室とトイレのみで他はカーテンを使用し、状況に応じて柔らかく閉じたり、開らいたりできるようになっています。空間を仕切る扉はひとつの空間を狭く見せてしまいます。その扉をなくすことで限られた空間をできるだけ広く見せることが可能となりました。

撮影:増田 好郎

2.壁一面を窓にする

周囲を建物に囲まれた46㎡程の敷地に建つこちらの住宅は、東京を拠点に活動するANOTHER APARTMENT LTD.が手掛けました。道を挟んだ正面には緑豊かな公園があります。その公園の魅力をリビングの壁一面に開いた窓から住宅の中に取り込んだような、こじんまりとしたなかに自然の豊かさを感じられる素敵な住宅です。壁一面を開口部にすることでそこから入る光や景色で視覚的にも広く見え、圧迫感を感じさせないようになっています。

写真撮影:鳥村 鋼一

3.螺旋階段を使用する

螺旋階段が特徴的なこちらの住宅は東京を拠点に活動するアトリエハコ建築設計事務所が手掛けました。通常の住宅で用いられる階段はスペースを取ってしまい空間を狭く見せてしまいますが、螺旋階段にすることでスペースもあまり取らずかつ吹き抜けのように上部が見えるので、空間を仕切ることなく広く見せることができます。そして狭い家の中でどのように人の視線を動かすかが重要になってきます。なぜなら目でその空間を認識して広く感じたり、狭く感じたりするからです。その点においても螺旋階段は視線を上下に動かす力を持っています。

4.外に繋がる空間をつくる

こちらは埼玉県を拠点に活動するスタジオ4設計が手掛けた住宅です。敷地面積17坪、建築面積わずか8坪という狭小住宅の中で木のぬくもりが感じられる素敵な住宅となっています。またタルキも間柱もすべてあらわしとして、ローコスト化をはかられました。そして14帖のこちらのLDKからは5帖ほどのデッキに行くことができ、外部と一体になった開放感あふれる空間となっています。たとえ広くなくとも外に繋がる空間があるだけで、充分な開放感を得ることができるでしょう。

写真:松岡 満男

5.階段を利用する

Jukkaie / ジュッカイエ: 株式会社POINTが手掛けた家です。
株式会社POINT

Jukkaie / ジュッカイエ

株式会社POINT

こちらは東京を拠点に活動する株式会社POINTが手掛けた住宅です。4畳前後の小さな床が螺旋状にぐるぐると上っていく、ひとつながりの空間になるよう工夫されました。それぞれは部屋と呼ぶには小さいけれど、人とモノの居場所とするにはちょうど良い大きさとなっています。壁で仕切るのではなくフロアで仕切ることで窮屈な感じがしないようなっています。また階段はベンチとしても機能し、上階では蹴込み板をなくして視線や光の抜けを作ったり、玄関付近では飾り棚にするなどの工夫が施されています。

Photo:Tetsu Hiraga

6.空が見えるようにする

こちらは愛知県を拠点に活動する久保田英之建築研究所が手掛けたわずか20坪の敷地に建つ住宅です。周囲は建物に囲まれているため、住まいの中心にトップライトのある吹き抜けを設け、そこからは青く広がる空を見ることができます。階段に劇場型ベンチを設けることで、階段のスペースが階段だけではなくパーティだったりカフェだったり多目的に使うことができるようになっています。

7.一部吹き抜けにする

家族の集まる部屋: アルキテク設計室が手掛けたリビングです。
アルキテク設計室

家族の集まる部屋

アルキテク設計室

東京の住宅密集地である下町に位置し、間口6.7mの狭小敷地に建つこちらの住宅は千葉県を拠点に活動するアルキテク設計室が手掛けました。人通りの多い道路に対する距離感や隣の住宅環境を生かした小さい庭を確保するために敷地をあえてナナメに切り取られました。そうすることで光や動的な室内空間、無駄のない空間レイアウトが実現しました。限りある狭い空間の中、全てを広くするのは無理でもどこか一部開放的な部分があるだけで、その空間を広く見せることができるのではないでしょうか。

8.白色を使う

こちらは東京を拠点に活動する高橋直子建築設計事務所が手掛けた、仕事で忙しいクライアントと愛犬のための住宅です。2階は半分が吹き抜けになっていて3階の寝室から道路側へ避難用のキャットウォークが設けられています。白い壁に天窓からの光が反射して視覚的に明るく、広くみえる空間になっています。白は膨張色なので広く見せるには効果的な色です。

9.壁や扉を取り払う

カタピラ/京都の変形狭小地に建つ住宅: 片岡英和建築研究室が手掛けた家です。
片岡英和建築研究室

カタピラ/京都の変形狭小地に建つ住宅

片岡英和建築研究室

こちらは京都府を拠点に活動する片岡英和建築研究室が手掛けた、変形狭小地に建つ住宅です。変形敷地により建物間口には限りがあり、縦方向への広がりを考えて設計されました。まるで設計図の断面図のようなこちらは壁や扉を取り払うことで奥行きのある空間を演出されています。

10.段差をつくる

こちらは景観を謳歌し環境に配慮した木造2階建ての狭小住宅です。東京を拠点に活動する充総合計画 一級建築士事務所が手掛けました。風致地区により大きな壁面後退を要求され、実質12坪余りが建築可能範囲という厳しい制約のなか扇型の敷地形状や高低差というマイナスをプラスに変え、豊かな空間を実現されました。扇型の空間の中に段差を付けることで視線に変化をもたらしてくれます。また段差にはガラススリットを施し下階に採光を届ける役割も果たしています。こういった小さな工夫が空間を大きく見せることへと繋がっていくのですね。

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