家の中の城:ロフトのある家

Rei Watanabe Rei Watanabe
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バカと煙に限らず、登れる所があれば登ってしまいたいのが人間の習性ですね。元サルの血が騒ぐのかもしれません。ロフトの要素である、高い位置、低い天井、限られた進入経路は、どれも外敵から身を守ることに優れています。そのせいかどうかはさておき、ロフト空間に居ると、とても落ち着きますよね。仕事や趣味の空間として使えば、安心して没頭できます。他にも、収納として、寝床として、色々と暮らし方に合った使い道があるでしょう。

閉塞感の無いロフト

使う人によっては長所ともなるロフトの閉塞感ですが、こちらのロフトにはそれがありません。池田雪絵建築設計事務所による、開放的なロフトです。ロフト開口部と反対側が窓になっており、そこから取り入れられた明るさは、ロフト天井部分に設置された大きな鏡によって更に広がります。夏場は熱の籠りがちなロフトもこの窓を開ければ風が通り抜けます。開放的な窓も、外は屋上テラス部分ですから外からの視線は気になりません。

写真:鳥村鋼一

家全体を見渡せるロフト

くの字の交差点、天井が折れ曲がる: UZUが手掛けた和室です。
UZU

くの字の交差点、天井が折れ曲がる

UZU
UZU
UZU

こちらはUZUによる、お子様の居るご家族の為の住宅です。LDKの上部に作られたロフト部分とLDK部分の間の高さに子供部屋が作られている為、LDK側を見下ろすことも出来れば、子供部屋方向を眺めることも出来るようになっています。LDKに設置されたストーブの煙突がロフトを通過するため、ストーブの暖を直接取ることが出来ます。ロフトがあることで、天井の高さが強調されて、LDKがとても広く感じられます。

海と空に続くロフト

BAKOKOデザインディベロップメントによるこちらのロフトは、決して収納として使うわけにはいかない充実したロフトです。海の眺望できる窓、屋根へ登る梯子のついた天窓、ロフト奥にもう一つの空間や収納庫まで備え付けられています。それだけ充実したロフトに相応しく、昇降部もしっかりとした階段となっており、梯子を不便と感じる人にも問題ありませんね。

古い梁を生かしたロフト

ビフォーアフターで放送された和モダンリノベーション/重くて遠い家: 森村厚建築設計事務所が手掛けたリビングです。
森村厚建築設計事務所

ビフォーアフターで放送された和モダンリノベーション/重くて遠い家

森村厚建築設計事務所

築50年の家に付けられたロフトは元々あった梁をロフトの淵として兼用しています。見ているだけで美しい丸太の梁を、ロフトから撫でていたいですね。西洋的な建築のものという気がしてしまいがちなロフトですが、和風建築にもこんなに合うんですね。このロフトにも窓が取り付けられており、上部に溜まる家全体の熱気を外に流します。和とモダン双方の長所を取り入れた、森村厚建築設計事務所による木造平屋の改築プロジェクトです。

LOFT的ロフト

有限会社アルキプラス建築事務所のこちらのロフトは、本来の意味でのロフトに大変近いイメージを与えます。ニューヨークの倉庫を改築したような、角張った金属製の梯子と柵は、インダストリアルな雰囲気を醸し出します。直線の生む無機質さ、平坦さが、性的な空間を生み出す為、そこに流れる時間は却って穏やかなものになります。

テラス付きロフト

株式会社FAR EAST[ファーイースト]によるこちらのロフトは、間にテラスを挟み、家の反対側にもう一つのロフトがあります。反対側のロフトでひとり時間を過ごす家族の気配をテラス越しに感じたり、テラスでのちょっと休憩で合流したりと、一人の時間と一人ではない暮らし、両方を大切に出来ますね。天井、ロフト、LDK、同方向に長く伸びる木材の統一感が美しいです。

籠城したいロフト

Tokyo Cottage: Umbre Architectsが手掛けた家です。
Umbre Architects

Tokyo Cottage

Umbre Architects

UMBRE ARCHITECTSによる、こちらのモダンな賃貸アパートにもロフトが活用されています。鋭角の天井と階段スペース上の梯子は、まるで秘密基地のようです。ロフト下は部屋の延長ではなく、大きめな収納になっています。このぐらいのサイズの収納があれば、部屋をスッキリと使えますね。従来のアパートとは違って、縦に分けられた各所帯の一番奥、最も入り口から遠いプライベートな場所にロフトが位置しています。

写真:Akinobu Kawabe

ロフト風二階

JMA(JIRO MATSUURA ARCHITECTURE OFFICE)によるこちらの開口部はリビングと子供部屋を結ぶ通路であり、それぞれ独立した階ですが、ロフトに通じるアイデアを生かしたものとして、ここに紹介させていただきました。生活の中心にリビングを据えたいというクライアントの要望に応え、家の真ん中に作られたリビングは床が上げられており、二階部分が中二階のような高さで出現します。

ゆったりとしたロフト

池田雪絵建築設計事務所による共同住宅内のロフトです。入り口ドアとロフト開口部が同方向を向いているため、ドアを開けてもロフト上部は全く視界に入りません。逆にロフト開口部からは部屋全体が広々と見渡せます。ルーフウィンドウはLDKの窓と対面する方向に位置しており、両方を同時に開ければ、空気が通り抜け、短時間で換気が出来ます。

空間に高さを付ける

こちらはロフトと呼ぶのことは憚れますが、ロフトのアイデアの参考になると思い、この場でご紹介させて頂きます。環アソシエイツ・高岸設計室がリノベーションしたこちらの古民家は、なんと江戸末期に建てられたものだそうです。それだけ古い家ですから、家屋の枠組みは、和室としての使用が前提とされているはずですが、現代の生活スタイルに合わせ、リビング・ダイニングは洋室となっています。テーブルと椅子の高さで使う部屋は、和室よりも高い天井が求められます。こちらはダイニング状を吹き抜けにしてあり、ロフト様の上階部分が設けられています。

籠りたいけど繋がっていたい、人間は欲張りですね。ご感想お待ちしております。
FingerHaus GmbHが手掛けたプレハブ住宅

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