みなさん「Glamping」という言葉をご存知ですか?今世界で注目を集める新しいアウトドアのスタイルで、グラマラスなキャンピング、つまり手間を省いてアウトドアを愉しむことなんです。グランピングをテーマにしたリゾート地も増えているようです。ご紹介する住宅はクライアントの「グランピングリゾートのような空間で暮したい」という要望を叶えるべく、ALTS DESIGN OFFICEが手がけたアウトドアライフを意識した住まいです。
古くからの日本建築による家屋が建ち並ぶ長閑な住宅地の一角がご紹介する住宅の敷地です。実家である母屋の隣にあるこの敷地の裏には緑豊かな自然が残り、開けた立地にあります。アウトドアライフを意識した住空間を形成するこの建物はテントをイメージした三角屋根を採用し、片側の軒がテラスまで伸びた佇まいが印象的です。
母屋側のファサードを見てみましょう。玄関ポーチと隣接するウッドデッキのテラスは快適なアウトドアを愉しむための空間。大きな屋根に覆われた軒下空間は開口を開ければ内部と一体化し、キャンプ用品などを使うことで気軽にアウトドアな気分が味わえるまさに「 グランピング」の空間に。
1階はテラスに面してLDKを配置。開口を開ければウッドデッキとフラットに繋がり、室内にいてもアウトドアが愉しめそうでよね。軒先まで伸びた連続梁がより一層内外空間に一体感をもたらしています。
経年変化が楽しめそうなレトロなテイストの家具が温かみを感じさせるインテリアは、木の素材をふんだんに使った自然を意識した空間が印象的です。LDKは一部吹き抜けとし、屋根の傾斜がそのまま現れた天井が広がりと安心感をもたらしています。上部にも大きな開口を設置し十分な採光を確保。
吹き抜けに繋がるロフトは多目的に使えるフリールーム。インドアにもぐっとアウトドアな気分が上がるキャンプ用の椅子などを設置。テラスまで伸びた軒に開口を設けているので、籠もり感を出しながらも抜け感や開放感を作り出しています。
2階のロフトからさらに屋根裏のロフトへ続きます。三角屋根ならではの立体的な広がりを感じさせるこの住まい、多様でアクティブな空間構成が魅力的です。アースカラーを基調としたインテリアもナチュラルなライフスタイルにぴったりですよね。
テントをイメージした屋根や室内と繋がるウッドデッキのテラスといったざっくりとしたエレメントが、自分でテントを張ったり火を起こしなりする必要のない快適かつ贅沢な「グランピングリゾート」のような空間を作り上げています。普段の生活の中で体験する非日常的な時間、羨ましいですよね。「スローライフを満喫する平屋の家」もアウトドアライフを意識した住まいです。是非ご覧ください。