縁側: 有限会社 TEAMWORKSが手掛けたベランダです。

失われた時空を取り戻すための縁側

Manami Sakaguchi Manami Sakaguchi
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縁側は玄関ではない上り口を兼ねた日本家屋特有のもので、おじいちゃんとおばあちゃんが縁側でお茶を飲む光景が目に浮かぶほど、昔の家には必ずあったものです。しかし、近年の住宅設計ではあまりお目にかかることが少なくなってきました。そのため、忘れ去られた時空や失われた時空とも呼ばれています。ストレス社会と呼ばれている今の日本にこそ必要な空間ではないでしょうか。今回はそんな失われた時空を取り戻すために、日本家屋の縁側の素晴らしさを紹介したいと思います。

何もしない空間

京都市の西の端嵯峨化野にあるこちらの住宅は京都を拠点に活動する古津真一 翔設計工房一級建築士事務所が手掛けました。外部からの視線を遮りプライバシーを保ちつつ、内外どちらから見ても圧迫感のない開放的なデザインの縁側です。縁側から見る中庭は格別に美しく、時間が経つのを思わず忘れてしまうほどです。こんなところでぼんやりとお茶を飲みながら過ごしたいものです。

コミュニケーションの舞台

こちらは大阪を拠点に活動する株式会社 遊墨設計が手掛けた、和歌山県白浜町に建つ定年退職後の夫婦の為の別荘です。友人や家族など多くの来訪者を出迎える為、室内と屋内をつなぐ広い檜材の縁側です。そして縁側の向こうにはアイランドキッチンがあります。できた料理を縁側で食べるのも楽しいですね。また、道路に面しているので近隣とのコミュニケーションの舞台として大いに賑わっています。縁側と壁と庇のコントラストが美しい縁側です。

サンルームのような縁側

こちらは神奈川県に建つ住宅の縁側兼サンルームです。愛知県を拠点に活動する篠田 望 一級建築士事務所が手掛けました。花粉の季節は外に洗濯物が干せないため、建具が内側にある縁側「外縁」ではなく、建具を外側に取り付けた「内縁」と呼ばれる縁側を造ることで、閉め切ったときに洗濯干し場にもなります。現代にある問題を解決するのにも役立つ縁側です。縁側には夏の暑さや、冬の寒さを和らげる働きがあり、晴れた冬の日には暖かい陽だまりをつくり、サンルームにもなります。

行事を楽しむ縁側

伝統のしつらえと、モダンライフの融合: 吉田建築計画事務所が手掛けたベランダです。
吉田建築計画事務所

伝統のしつらえと、モダンライフの融合

吉田建築計画事務所

こちらは茨城県を拠点に活動する吉田建築計画事務所が、20年以上使用されずにいた母屋をリノベーションした住宅の縁側部分になります。幾分かモダンなデザインも取り入れつつ、なるべく違和感のないようにディテールに配慮し、日本の農村らしい情景を将来へつなげる日本家屋が誕生しました。縁側で春は花見をしたり、夏は花火をしたりと日本の美しい季節を行事と共に楽しめる縁側です。

穏やかな境界線

こちらは京都を拠点に活動する有限会社 TEAMWORKSが手掛けた住宅の縁側です。既存の庭をいかに美しくみながら快適に暮らせるかをコンセプトとしてリノベーションされました。広い日本ならではの縁側から見える庭は、遮るものは何もなく視界いっぱいに美しい庭が広がることでしょう。また縁側には玄関とは異なった内と外を結ぶ、穏やかな境界の役割も持っています。

自然と一つになれる縁側

こちらは高知県を拠点に活動するキリコ設計事務所が手掛けました。周りにある田んぼや小川からの心地よい風を取り入れることができます。季節によってその「居所」を変えていける大きな回廊式の縁側になっています。言葉としての「縁側」は「縁」も「側」も端っこという意味で「なくてもいい」ようなところがありますが、その「なくてもいい」ようなものがあるだけで、家の中に居ながら戸外にいるような心地よさがあり、環境を活かした自然体で居心地よく暮らせる住宅になります。

ゆとりを与えてくれる縁側

京都府綾部市に建つこちらの住宅は3面を道路で囲まれ、残りの1面は隣接するマンションの駐車場というある意味緊張感のある立地の中、南側に設けた大きな縁側がくつろぎのスペースとなっています。座って視界に入る部分は黒の格子があるのであまり外からの視線も気になりません。周りが囲まれた中で縁側があることで、暮らしにも心にもゆとりを与えてくれます。

昔の風景が蘇る縁側

こちらは東京を拠点に活動する田中ナオミアトリエが手掛けた住宅の縁側です。一生懸命働いて、一生懸命遊ぶ。そんな中心になる場所の縁側は、内でもなければ外でもない中間領域部分です。だからこそ訪れやすく、招き入れやすいのです。気軽に近所の人を招くことができ、将棋を指したりお茶をしたり、おしゃべりするだけでも楽しいですね。一昔前まで当たり前だった日本の原風景が蘇ります。

木漏れ日の縁側

こちらは元々雑木林だったところを宅地造成して建てられた鹿児島県喜入にある住宅で、鹿児島県を拠点に活動する志賀建築設計室が手掛けたました。デザインはデザイン工房を営むクライアントによるものです。木の風合いを大切にした温かみのある感じの仕上げで、雑木林とマッチしたデザインです。風が吹き太陽の光が降り注ぎ、周りの木が縁側に木漏れ日を創り出します。こんなところで日向ぼっこしたり、お昼寝をしたりしてみたいですね

縁側の魔法

こちらは長崎県を拠点に活動する鶴巻デザイン室が手掛けた住宅です。古い敷地に建つ建物は解体して、既存の庭を活かしながら建てられました。アプローチの石の並べ方や素材など、何度も打ち合わせを重ねて作り上げられたこだわりのあるお家です。写真奥に見える古い井戸も既存のもので、そのままいかして使われています。縁側では魔法にかかったかのように時間の流れがゆっくりと感じられます。そんな場所で椅子に座りながらのんびりと過ごす幸せは何物にも代え難いものです。

【縁側については、こちらの記事でも紹介しています】

※ 縁側とは?その魅力とタイプ別デザイン集

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