経済設計とは?その意味と方法まとめ

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
大池の家, 若山建築設計事務所 若山建築設計事務所 モダンな 家
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経済設計という言葉を聞いたことがあるでしょうか。それは、一生に一度の住まいづくりをしていく上で、是非知っておきたい方法であり、心構えでもあります。そこで今回は、経済設計の意味と方法をまとめて紹介していきたいと思います。家づくりの方法にも様々なかたちがありますので、自分や家族にとってぴったりの方法で理想の暮らしが送れる住まいにしていきましょう!

経済設計とは

経済設計とは、建築費を抑えるために家づくりの様々な面からコストを削減できる工夫を施していく設計方法のことを言います。もちろん、住宅性能やデザイン性を落とすことで建築費を抑えていく方法もありますが、工夫の仕方次第では住まいをおしゃれで快適なままに保ちながらより安く建てていくこともできます。そうした工夫をしていけるのが建築家との家づくりでもあります。それについては、「建築家とともにマイホームをつくっていく理由」も是非参考にしてみて下さい。

規格・既製品をうまく利用した材料費の削減

CASA TRANSPORTABLE ÁPH80, ÁBATON ÁBATON インテリア・レイアウト実例・収納 写真 | homify

経済設計の方法としてまず挙げられるのが、規格・既製品を選ぶなどといったことによるコストの削減です。窓やキッチンなど、形や大きさなどにこだわっていくことで思い通りのデザインのものにすることもできますが、当然そうした場合、規格・既製品を選ぶ時よりもコストが多くかかってしまいます。また、ユニットハウスのように部材に余りが出ないように規格品の大きさに揃えて設計していくことも材料費の削減につながります。

DIYも取り入れて人件費の節約

壁紙クロスを張ったり、家具を手作りするなど、DIYを積極的に取り入れることも人件費を節約できる経済設計になります。最近では、ホームセンターで様々な部分をDIYで作ることができる道具や材料が揃えることができますし、また、より簡単にDIYできるような商品も出てきています。建築家と相談しながら家づくりしていくことで、どの部分をDIYできるか、さらにはDIYしやすいかたちに設計をお願いしてみてもいいでしょう。

写真:RENOVESTATE

シンプルでコンパクトな住まい

シンプルでコンパクトな住まいにしていくことも経済設計につながります。1つの直方体のようなシンプルな住宅の形や室内の間取り、さらには無駄なスペースがないライフスタイルに合ったコンパクトな大きさの家としていきましょう。こちらの住まいでは、もともと物の少ないスッキリとした生活をされていたお施主さんに合わせて、最低限の造作家具や収納とすることで、シンプルでコンパクトながら広々とした生活空間を生み出しています。

構造的にも安全で丈夫な家

経済設計を進めていく中でも、あまりに部材を少なくしすぎてしまうと、構造的に不安な家となってしまいます。ローコストの住宅は、耐震性などの点で絶対に安全性が低くなるということではありません。価格を抑えながらでも、構造的にしっかりとした家の形やプランニングとすることで、強く安全な家とすることは難しくありません。こちらのATELIER Mが手掛けた12.5坪の狭小敷地に建つ住まいでは、様々な制約のある敷地ながら1階部分をRC造の壁式構造とすることで駐車場を設けてながらも、その他の多くの工夫によって1600万円という予算に収められています。

長い目で見た経済設計

一度マイホームを建てても、その後にリフォームやメンテナンスを行っていく必要がでてくる場合もあります。住宅は建てて終わりではありません。数年、数十年が経過すると、生活スタイルの変化や老朽化などによって、大掛かりなリフォームやメンテナンスをしなければならないこともあります。そうした点のコストも抑えていけるような工夫を意識しながらの経済設計も行ってみて下さい。

コストを抑えながらも理想的な住まいとしていきましょう!コメントをお待ちしています!

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