マイナスイオンをプラスした暮らし:庭のある家

Rei Watanabe Rei Watanabe
六本木農園FARM, OnDesign OnDesign モダンな庭
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家は住む為の建物、家族は血縁者を意味しますが、家庭という語は、共に暮らす人々の在り方を含みます。家庭を築くということは、家を建てることだけでも家族が増えることだけでもなく、同じ家を分かち合う人々が帰って行く居場所を作るということです。家庭という熟語に庭の字が入っているのは、そもそも家と庭がある場所、そこに集まる人々の集団を指していたことに由来する、と言われています。家族関係と同じように手入れをしなければならない、庭という部分があることによって、家というモノが生きモノになります。

緑の溢れるテラス

都会に暮らしていると、なかなか手に入れる事ができない庭ですが、都会に暮らしているからこそ、少しでも緑を生活に取り入れたいものです。こちらのお宅ではテラス部分を利用して緑のある生活を実現しています。テラスの一角に大きなプランターを置いての植樹ですが、この規模であれば庭と言ってよいでしょう。溢れんばかりのグリーンはSUNIHA UNIHA(サニハユニハ)により、手入れの簡単さを考慮して考えられたものです。窓を開け放しにしていたくなるテラスです。

木の為の屋根

TERAJIMA ARCHITECTSによるこちらの家ではアプローチ部分で緑が出迎えてくれます。天井部分の丸い切り込みは、空いたスペースに木が植えられたのではなく、木を優先して、天井が作られた事を示しています。建物のモダンさが、植物の柔らかさや、ベンチ周辺の木材の温もりと、調和しています。こんな素敵なベンチでは、支度の遅い家族を待つなんて場合も、イライラするどころか癒されてしまいますね。

水辺の日だまり

ユミラ建築設計室の手がけたこちらの庭は、テラス部分に沿って水辺が設置されました。水辺を囲むように背丈の低い草が植えられています。その水面に葉をかざす様は、自然の中の水辺のようです。一方で、水際が直線を描いている事が清潔感を与え、自然に似ながら洗練された水辺になっています。芝生に写る木陰と、水面に映る緑、こんな日だまりでお茶を飲めるなら、もうカフェになど行きたくなくなりますね。

渓流のある庭

こちらの水辺は誰にでも真似できるものではありませんが、真似ができるものならしたいものです。T’S GARDEN SQUARE CO.,LTD.によって、川が作られています。大きめの角張った石を配置することによって渓流のような雰囲気を作りだしています。水辺の植物は眺めているだけで涼しげです。わざわざ岩場の上を歩きたい子供心が、まだ残っている自分に気が付かされます。

蛍の居る裏庭

こちらの川も大変美しいですね。川は川でも置かれる石の形でだいぶ印象が変わりますね。株式会社木村グリーンガーデナーによるビオトープです。小魚や水生昆虫、初夏には蛍までみられるとのこと。雨水を利用することで維持に掛かるコストや手間を抑えています。自宅の庭にふるさとを盛り込んでしまったような庭です。

水鉢を取り入れた庭

川は無理でも、水場は取り入れたい。株式会社ムサ・ジャパン ヴェルテのこちらの庭は、そんな時の参考にしたいですね。水場の足下に睡蓮鉢を据えてあります。これならば手入れも簡単ですし、季節の変わり目に、睡蓮鉢を替えれば、庭全体の雰囲気もがらりと変わります。こちらで使われているシンプルな鉢の黒色は、白と緑を基調とした庭を引き締める効果を生み出しています。

色々な緑色のある庭

にわいろSTYLEのプロデュースするこちらの庭も、隅に水鉢を置いてあります。色々なトーンのグリーン、様々な色味の石素材が、雨上がりにも朝の日差しにも、それぞれの表情を見せ、いつまで眺めていても見飽きない庭です。考え抜かれた植物や砂利の配置も、曲線的・不規則であることで人工的過ぎない自然なものとなっています。植えられたというよりも、生えているという感じを与えます。

遠近法の庭

株式会社リオタデザインの手がけたこちらは、三角形の庭です。変形地に建てられた住宅の角の鋭角部分の土地を利用し、中央に一本の樹木、そして様々な緑が植えられています。奥から順に背丈をずらしながら緑が配置されたことによって、それぞれの植物が日を浴びることができますし、ベランダ側から全ての緑を見渡すことができます。また、ベランダ付近の草花が低くなる為、ベランダを塞ぐことが無く開放感があります。遠近法の効果で、緑が長く奥に続いていくような感じを与えます。

近未来の農園

六本木農園FARM, OnDesign OnDesign モダンな庭

ONEDESIGNは、都心に農園を作ってしまいました。ショーウインドウのような温室が縦横斜めに並べられ、間の通路部分は木製のデッキになっています。都会生活では忘れがちな、野菜を育てる土の臭いが、こんな無機質なガラス箱に詰まっていると考えると何とも不思議ですね。清潔感のある不規則な箱の配置が、ビルの乱立する背景に溶け込みます。近未来的な光景です。

写真:鳥村鋼一

調和の和

こちらは株式会社アトリエカエラによる和風庭園です。最も目を引く灯籠は、敢えて隅に寄せられ、より背の高い木の横に置かれています。こうすることで、灯籠、飛び石、植樹、それぞれのパートが出しゃばり過ぎること無く、その他のパートと調和しています。植樹部分、石部分、砂利部分の各エリアも、それぞれが多すぎることも少なすぎることも無く、全体のバランスが整った配色になっています。

自然を身近に感じて暮らしたいですね。ご感想お待ちしております。

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