庭に木を植えることの魅力とは

Orie Kojima Orie Kojima
休日カフェをたのしむ家族の庭 2012~, にわいろSTYLE にわいろSTYLE オリジナルな 庭
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庭や家の中の観葉植物などは人が生活の中で一番身近に感じることのできる「自然」です。そしてその自然と人が共にひとつの場所で暮らすことで、 ひょっとすると人の生活や住居を自然が守ってくれることもあるのかもしれません。そういった植物との生活を、どんな風に形作ることができるのでしょうか。 いくつかの庭と共にその魅力を感じてみましょう。

日本家屋と苔、木のバランス

株式会社近江庭園のこちらの庭は広く繁殖した苔の中に浮かぶように配置された敷石が敷かれています。 それに加えて動線を邪魔しないように、しかし絵にもなるような木の植え方が見事です。この写真だけではなく、家屋から撮られた写真もすべて美しく見えるように配置されており、植物たちが日本家屋の雰囲気と共に生き生きとしているようにも見えます。

住宅地の雰囲気と上手にあわせる

新美園のこちらの玄関前は、ヤマボウシやヒメシャラ、ジューンベリーの木が迎えています。新美園は庭の美しさだけではなく、それを気軽に各宅に取り入れられやすいように、 管理が難しくない木を入れるという配慮も行っています。 この玄関より外の周りは決して緑の雰囲気があるわけではありませんが、緑と敷石、そして おそらく緑の配色と配置のバランスも上手な効果を生んでいます。

マンションにも素敵なガーデニングを

SANIHA UNIHA(サニハユニハ)のこちらの緑のデザインはマンションのバルコニーガーデンにたくさんの植物を配しています。風に揺れる草花、木の葉の音が聞こえてきそうなほど多くの植物が植えられていますが、「メンテナンスが楽で一年中グリーンを楽しめるお庭」の要望に答えているようです。マンションのバルコニーということで ガーデニングを楽しむことをあきらめている方が多いようですが、 緑を現代の人の生活に取り入れることの可能性を広げてくれる素敵なアイディアとなっています。

お庭で休日カフェ

にわいろSTYLEからの休日カフェを楽しむ家族の庭2012~smlxlは、とても清潔感のある仕上がりになっています。リビングダイニングにつながるリフォームであるということですが、 木々に導かれて奥のダイニングにつながる小道は西欧のカフェのような 雰囲気が生まれています。 こちらに前庭を演出するテクニックについて紹介されています。

家をもっと素敵に演出するための五つのテクニック〜前庭編〜

和風モダンな雰囲気と周りの風景をつなげる役割をもつ木

FLOWER CHILDREN(フラワーチルドレン)によるこちらのお庭は現代的でいて和風、そして少し幻想的にも見える植物の配置の仕方をしています。 まず庭に配置されているものはガラスの角柱や天然石。 本磨きされた黒光りする天然石は鏡面となり、 雨が降ってもその雨によって尚一層美しい面を見せてくれます。黒い小石の丘にひっそりと佇むような一本の木が外の風景とこのモダンな雰囲気と のつなぎ役になっているようです。

窓を隔てた木の眺め

神谷建築スタジオは「その土地に建てるものにはその土地の物を使うことが一番合っている」という信念のもと、その使われている木を様々な工夫で魅せています。広大でフラットな庭ではなく細かなスペースに、窓からの景色が狭さを感じさせないような 高さの木を置くことで、外からは緑あふれる雰囲気を、 中からは緑に遮断されずに広い空間の雰囲気を上手に演出しています。

幻想的な中庭を

GREENSPACEのこちらの中庭は、建物はとてもモダンな雰囲気ですが、その中に美しい中庭を作り出し、モダンな庭作りの新しい可能性を見せてくれています。リズム感のある高さと葉の配色の木を持ってくることにより、 伸びやかであり、幻想的なような、いつまでも眺めていられるような 素敵な雰囲気を作っています。 GREENSPACEは庭つくりに少しでも興味をもらってもらえるように、苔玉つくりや ワークショップをはじめとして様々な活動を行っています。

写真:多田ユウ子 建築設計:二宮俊一郎+ 諸留智子/一級建築士事務所エヌアールエム

プライバシーを守り、住居の雰囲気を守る木の役割

VIESOUPLE/ヴィスープルによるこちらの庭は、庭と共に暮らし、その時が経つこともデザインに組み込まれているようです。元来あった樹形の崩れたケヤキの木を撤去し、 代わりに葉色の明るいオリーブを植え替えることでずっと暮らし続けても 明るい雰囲気を守っています。 又、玄関からすぐに大きな窓がありますが、この明るいオリーブの木によって プライバシーを守る働きもあるのです。

植物と敷石のラインのコンビネーションの生み出す効果

有限会社KI・KO・RI GARDEN DESIGNによるこの庭のデザインは敷石や周りのクリーム色とカラフルな色を持つ花、そして青々とした緑により 華やかな雰囲気を作り出しています。また、そこにプランターや芝だけではなく 少し高さのある木をまとまり良く持ってくることで退屈さを感じさせない 効果を生んでいます。実は小さいスペースということですが、庭をそれぞれの雰囲気のエリアに区切ることで むしろ広く感じさせる庭に仕上がっています。

中庭への自然で有効的な効果に使う

GARDEN DESIGN OFFICE 萬葉によるこちらの庭は、繊細な工夫の下につくられています。ほとんどの部屋が中庭に面している、という構造は家族と来客の動線、目線と居心地が 深く関わってきます。 しかしあまりに遮断するようだと開放感がなくなってしまうので難しいところですが、 こちらのお庭は外壁の白と木の緑とその配置されている量、 小さな土塀などが明るい雰囲気を作り出していながらも居心地の良さを守っています。

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