本日紹介するのはイタリア・ローマの建築家が手掛けたアパートです。基本はシンプルかつエレガントなインテリアですが、部屋ごとに少しずつスタイルを変えることで多様な雰囲気を持つ住まいとなっています。さらに、アパートに合わせて造られたという様々なオーダーメイドアイテムが機能性と魅力を高めています。
詳しく見ていきましょう!
こちらのアパートのインテリアが質の高い素材を使用していることは、多くの要素がオーダーメイドであるということからも分かります。 まずこちらのスライドドア、金属フレームとガラスを使った職人によるハンドメイドです。ありそうでなかった格子がシンプルかつモダンな雰囲気を作ります。半透明の磨りガラスは向こう側を適度に隠しつつ、涼やかかつ軽やかな存在感でスペースを仕切ります。
スライドドアを開け放つとリビングルームが現われます。空間の主役はもちろんグランドピアノ!白&ベージュを基調に黒を少しだけ加えたシンプルエレガントなインテリアです。グランドピアノはかなり大きなサイズなので他に大型家具を置くと部屋に圧迫感が生まれてしまいます。ピアノを引き立てるように他の家具は背の低いシンプルなものを選んで。ビルドインの本棚はスライドドアの手前に設置。
続いてはダイニングルーム。インダストリアルスタイルとカントリースタイルをミックスしたような、居心地良くリラックスできるスペースです。仕切りのないオープンスペースですが、テーブルの幅と壁の水色に塗った範囲を合わせる、テーブルを椅子で囲む、ペンダントライトを二つ使用するなどでダイニングエリアをしっかり区分しています。
右手の壁のユニークな照明にも注目!
ダイニングテーブルを正面から見たアングルです。インダストリアルスタイルをベースにしながらも、薄い水色の壁やストライプのクッションなどを使うことで素朴なカントリースタイルの居心地の良さも加わっています。左右対称にすることでより落ち着きと調和のあるインテリアに。黄色はエネルギッシュでパワーを与えてくれる色ですが、椅子には彩度が高すぎ無いレモンイエローを選んでいるので浮かずによく馴染んでいます。
引きのアングルで見てみるとアパート全体がかなり変形した形状であることが分かります。しかし真っ直ぐに伸びる動線を確保することや、ビルドインの収納などを活用することで実用的で使いやすい居住空間となっています。
壁のスカイブルーが印象的な寝室は、他の部屋よりもフェミニンでロマンチックな雰囲気です。しかし子供っぽさがないのはシンプルなスタイリングであることと、フリルや花柄などのアイテムを使っていないため。大人の女性にも似合うロマンチックスタイルです。ダウンライトやデスクライトなど間接照明を複数使ってムードある雰囲気を演出して。
ベッドの向かいの壁にあるのは細長い黒板です。アートを飾る代わりの装飾にもなり、ToDoリストを書くなどメモとしての実用性も兼ねています。オリジナリティのある壁の装飾を探している方におすすめのアイデアです。ぜひ取り入れてみて下さい!