三条のアトリエ: 長瀬信博建築研究所が手掛けたです。

忘れてはいけない和の趣が生きる中庭のある家

K.Matsunaga K.Matsunaga
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季節を意識する文化というのは日本において美しいと感じる文化のひとつです。八分咲きの桜にこれから満開になる姿を思い浮かべ、十六夜の月に満月の余韻へ思いを馳せ、風鈴の音色に風の心地よさを感じる。季節の移ろいを楽しむ心の豊かさを私たち日本人は古来から大切にしてきました。現代では忙しさについ忘れがちになってしまうその美しい感性も、ふとした時に思い出すことができればより心豊かな暮らしを送ることができるでしょう。今回ご紹介するのは、長瀬信博建築研究所が手がけた季節感を大切にする住まいです。家の中心にある小さな中庭は、美しい季節の移ろいを感じ取ることができる工夫と思いが込められています。

こぼれる明かりと木の存在が生きる外観

外壁には無垢材がふんだんに採用され、近年多く使用される建材にはない温かさを感じることができます。年月を重ねるごとに変化する色合いや質感を楽しむことができるでしょう。軒部分のスリットや、ルーバーからこぼれる室内のかすかな明かりの気配、外構の隅に灯る明かりが和の控えめな美しさを演出しています。中央にみえるスペースが主役となる中庭です。コンパクトな大きさながらも抜群の存在感でこの家を趣深く引き立てています。

中庭がつなぐアトリエと住居

この中央にある中庭は、二棟に分かれたアトリエ部分と住居スペースを結ぶ通り庭となっています。庭の木々を眺めながらお互いの棟を感じることができ、このスペースを通して自然と触れる時間が日常である幸せを思わせてくれることでしょう。床には古レンガが採用され、個々に異なる深みのあるグレーが独特な趣を演出しています。降り注ぐ自然光と木々の存在によってこの建物全体に優しい空気が流れているような感覚をおぼえます。

季節の移ろいを感じる庭

2階まで高々と伸びる木はヤマボウシです。落葉樹のため、秋には紅葉、冬は葉を落とし、春には新緑の芽吹く様子や小さな白い花をつける姿と、四季によって変える姿がより身近に季節を感じさせてくれることでしょう。近年は手入れの心配からシンボルツリーには常緑樹が好まれる傾向もありますが、落葉樹ならではの情緒あふれる姿とゆったりと時の流れを感じさせてくれる存在は日々の癒しとなるのではないでしょうか。コグマザサの緑につくばい、飛石など、ふと目をやると和の趣を感じる庭は日常に潤いをあたえてくれる存在に違いありません。

2階から臨む中庭の風景

ヤマボウシは大きいものになると10mほどまで伸びる個体もあります。そのためその姿は2階の高さでも楽しむことができ、暮らしにいつも寄りそう存在となっています。2階部分は中庭を囲む回廊のような動線となっており、どの場所にいても木々の美しい姿は家の景色とセットになって趣を演出しています。まるで広縁を歩いているようなゆったりとした空気が流れる廊下に佇みながら、優しい時間に思いを馳せるのも良いでしょう。

ゆるやかにくつろげるリビングスペース

中庭に面する2階部がこの家のリビング空間です。ソファに座って庭を楽しむこともでき、また奥に見える畳の小上がりでくつろぐこともできる、様式にとらわれない自由なスペースとなっています。内装に見られる無垢材の質感や、控えめに灯る明かりが陰影をつくり、すっと心に入り込む美しさをそこかしこに感じることができます。このような和の趣を随所に見つけることができるこの住宅は、現代において忘れてはいけない日本の感性を思い起こさせてくれます。

【中庭については、こちらの記事でも紹介しています】

※ 中庭のある家に住む5つのメリット  

※ 知っておきたい中庭の6つのポイント!   

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