まるで美術館のような佇まいの真っ白な家

K.Matsunaga K.Matsunaga
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静謐な空間、というとどんなところを思い浮かべますか?物や情報が溢れる現代で、あらゆる邪念から心を解き放つことができ、まっさらに心を洗うことができるような空間と出会う機会はなかなかないかもしれません。もしも自分の家がそのような空間であったなら、その家と共に暮らすことで見えてくるアイデアや、新しい概念が生まれることももしかするとあるのではないでしょうか。今回ご紹介するこの住宅は、TAKASHI YAMAGUCHI & ASSOCIATESが手がけた、三重県伊勢の景色を眼下に眺めることができる高台に佇んでいます。究極のシンプルハウスとも言える美術館のような白い家は、まるで心が研ぎ澄まされるような静謐さを感じることができます。

美しい川を眼下に臨むモダンで真っ白な外観

この家がある周囲は自然をそのまま絵に描いたような、雑木の森に囲まれた高台です。外に目をやると、伊勢の街並みと南北に流れる美しい宮川を臨むことができ、その景色と環境との調和を大切にしたいという思いがこの家には込められています。シンプルな直線で構成された外観は真っ白な壁で統一され、木々の陰影が美しくこの家に投影されます。ラインが引き立つように無駄な凹凸が表に出ないようなディテールにこだわりが込められ、どこから見てもすっきりとした姿はまるで美術館を思わせる凜とした雰囲気を感じることができます。

光を取り入れる中庭

住宅自体は二棟が抱き合わさったような構成になっていて、中心には上部から光が降り注ぐような光庭があります。そこへ立つと、目線の先にはこのロケーションを生かした景色を望むことができる開口が設けられていて、それぞれの棟を移動するたびにドラマチックな景色を目にすることができます。真っ白な壁は陽の移り変わりで変化する空の色を引き立たせ、季節によって変化する風を体で感じながら、生活を共にすることができるでしょう。ガラスで囲まれ、家の中にいながらにして外の空気を感じることができるモダンな中庭はより感性を研ぎ澄ませてくれるようです。

真っ白で構成された室内空間

基本の色を白で統一された室内は、まるでそこにいる人の心を洗い流してくれるようです。細かなディテールまで計算された直線の美しさでエッジを際立たせ、余分なものを感じさせないモダンな潔さが生まれています。白い空間はそれぞれの陰影や外からの光によってときにはグレーになり、影になる部分は黒に見え、グラデーションによってそのときどきの表情が個性を持って住む人を迎えてくれることでしょう。ほんのかすかな変化を感じ取ることで、この家にいると感性がみるみる磨かれていくような感覚に陥ります。

ダイナミックな景色を切りとるモダンなリビング

アルミの床にソファが置かれ、階段の陰影がすっきりと映えるリビングは白、黒、グレーの無彩色のグラデーションがモダンさを感じさせてくれます。壁一面には景色をそのまま切り取ることができる一面の窓が設けられていて、吸い込まれるような美しさに釘付けになってしまうことでしょう。思わず時間の流れを忘れてしまいそうな空間は、心を奪われてしまうようなはっとした美しさがあります。冬の真っ白な雪景色を感じることも、春の緑が芽吹く木々を見守ることも、自然の移り変わりがダイナミックに飛び込んでくるこのリビングは、生きた絵画を眺められる美術館のようです。

アイデアを研ぎ澄ます書斎

色や線の無駄がない書斎空間は、個室という形ではなく緩やかにスペースを設けることで静かに時を過ごすことができる場所にあります。カウンターや棚も広々としていて、ゆったりとその場所を使いながら本を読んだり、作業をすることができるでしょう。ふと左を眺めると、低めの位置に設けられた開口が木々の影を壁面に落とし、時の移ろいを悟ることができる仕掛けがあります。直接的に外部が目に入ることなく、影によってふと一息ついた頃に感じる時の流れは、この家自体が住まい手の思考を邪魔することなくいつも寄り添っているようです。モダンで無彩色であるこの家を冷たいと感じることがもしかするとあるかもしれません。しかし、柔らかな光の変化によって温かみを感じ、住まい手の色によって染められていくこの家は日々の喧騒を忘れさせてくれる安心感を得ることができるでしょう。

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