狭小住宅を建てる前に知っておきたい6つのこと

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
House in Tamatsu(玉津の住宅), 井戸健治建築研究所 / Ido, Kenji Architectural Studio 井戸健治建築研究所 / Ido, Kenji Architectural Studio ミニマルな 家
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狭小住宅とは、狭小敷地に建てられる非常に小さく狭いような住宅のことを言いますが、ポイントを押さえてうまく家づくりを進めていくことで、狭さを感じることのない快適な住まいとすることもできます。そこで今回は、狭小住宅のメリットや押さえておきたい家づくりのポイントなど、建てる前に知っておきたいことを紹介していきたいと思います。

狭小住宅の立地の良さ

狭小住宅の一番の魅力は何と言っても、その立地の良さでしょう。ある程度まとまった土地の広さの敷地となると、街中で見つけることは非常に難しく、自然と郊外に住まいを構えることになりますが、狭小住宅であれば、通勤や通学など利便性の高い街中に土地を見つけることができるだけでなく、こちらのアナザーアパートメントが手掛けた住まいのように、周囲を建物に囲まれながらも、家の正面に緑豊かな公園が広がる敷地も見つけることができるでしょう。また、こちらの住まいではそうした緑が近くにある立地を利用して、家の中にもその風景が広がるような気持ちのいい住まいと暮らしを実現しています。

写真:鳥村鋼一

予算重視には最適

狭小住宅では、様々な面でコストを抑えることができることも大きなメリットとなるでしょう。土地の大きさが小さいことから、当然土地代が安く済むだけでなく、土地の面積に従ってその価格が決められる固定資産税などの税金も安くなります。また、狭小住宅では狭くて小さいだけでなく、L字型や三角形になっている変形敷地もあるため、そうした狭小変形敷地ではさらに土地代が安く設定されている場合もあります。

写真:笹倉洋平

近隣との距離が近い狭小住宅では、採光・通風・防音の工夫を

街中の住宅密集地に建つ狭小住宅は、近隣の建物が接するように建っているため、周囲に開けているのは正面の一面しかないこともあります。そのため、他の三面からの採光や通風があまり望めないことがほとんどです。トップライトやスキップフロアなどで採光や通風を良くしていく工夫をしていくと同時に、防音対策も考えながら家づくりを進めてみて下さい。

駐車スペースはビルトインで

狭小住宅では駐車スペースをビルトインにすることで、家全体としてもうまくプランニングしていくことができます。一階に駐車スペースと玄関、さらには寝室などの明るさが求められない居室を配置し、二階に吹き抜け空間を取り入れながら明るいリビングやキッチンとし、三階に子ども部屋を置くなどのプランニングとすることで、狭小住宅でもスムーズな生活動線の落ち着いた住まいにすることができるでしょう。

写真:Hiroshi Ueda

狭小住宅における屋外空間

庭を持つことが難しい狭小敷地に建つ住まいでは、バルコニーやベランダによって屋外空間をつくり出すことになります。狭い室内空間となるので、屋外スペースを設けるのはもったいないと思われるかもしれませんが、そうした屋外空間が様々なアクティビティを可能にしてくれるだけでなく、そこを通して室内に明るい外の光や気持ちのいい風ももたらしてくれます。バルコニーについては、「小さいバルコニーのアイデア」も参考にしてみて下さい。

建築費が高くなってしまうことも

先にも述べたように、狭小住宅では様々なコスト面が抑えられることになりますが、一方で建物自体の建築費が高くなってしまうこともあります。狭い空間を活かすため、様々な工夫を凝らして住まいやすさを生み出していくため、そうした工夫によって建築費が高くなってしまったり、また、狭い敷地で工事が難しかったり、工事車両が入れないなどして施工期間が延びてしまいコストがかかってしまうなどの可能性もあることを念頭に置いておきましょう。

【狭小住宅については、こちらの記事でも紹介しています】

※ 素敵な空間を持った狭小住宅6選!

狭い敷地だからこそ上手に住まいづくりをしていきましょう!コメントをお待ちしています!

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