大らかな三角屋根と段差で構成されるワンルーム型の住まい

Michiko JUTO Michiko JUTO
三滝の家, HANKURA Design HANKURA Design オリジナルな 家
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1階に両親世帯、2階に建て主世帯の住む完全分離型の二世帯住宅を紹介します。特に三角の屋根の形状がそのまま現れたワンルーム型の2階はラスティックでのびやかな雰囲気が印象的。各ゾーンが段差で繋がるオリジナリティ溢れるこの住宅を手がけたのは広島に拠点を置くHANKURA DESIGNです。

ワンルーム型の住まい

高台にある敷地に2世帯住宅として建てられたこの住宅、2階には3人の子どものいる夫婦が暮らしています。限られた床面積を有効に使うためにワンルーム型のプランを採用し、段差によって各ゾーンが曖昧に仕切られると同時に緩やかに繋がる心地良い住空間が生まれました。玄関を入るとダイニングキッチンです。三角屋根の形状がそのまま現れた高い天井がダイナミックな空間を形成し、三角窓は日の光をたっぷり室内に取り込んでくれます。

三角屋根が作り出す大らかな住空間

キッチンは寸法などにもこだわったオリジナルのもの。シンクのあるアイランド型のワークトップとコンロを並列に配置した使いやすそうなキッチンですよね。ダイニングキッチンから小上がりのあるリビングへと続きます。段差の下は床下収納を設け、デッドススペースも賢く利用。一体感のある空間でありながらわずかな段差によって領域が生まれ、各ゾーンからは目線の高さで空間を楽しめるんです。

段差にによる領域づくり

リビングから収納を兼ねた可動式の階段を下りるとファミリールームへ。随所に様々な形で設けた造作収納は、家具を置くより空間を有効に使えるので是非取り入れたいアイデアです。床も壁も下地材のままなので住み手が自ら塗装したり加工することも可能。壁をくり抜いて設けた開口を介してダイニングキッチンとも繋がる楽しい仕掛けや壁の厚さを利用したニッチを棚として利用した豊かなアイデアに溢れる住空間、子どもたちだけでなく大人にとっても楽しいですよね。

フレキシブルに変化する多目的な空間

ファミリールームは家族の成長やライフスタイルの変化に応じてカーテンや間仕切りを使うことでフレキシブルに変化する多目的な空間です。既成概念に捕らわれない自由なプランは、どのように空間を仕上げていくのかそして使っていくのか、豊かな発想や想像力を駆り立ててくれそうです。「田園地帯に建つ三角屋根のほのぼのとした家」も三角屋根の住宅で内装を合板で仕上げています。是非ご覧ください。

自然の風景を取り入れる開口

リビングからファミリールームを見たところです。段差を設けるだけでひとつの空間の中に生まれたそれぞれの領域は開口を介して緩やかに繋がります。限られた空間を有効に使う方法として参考にできそうですよね。周囲の自然の風景を借景として取り入れまるで山荘のよう。木の素材で囲まれた空間は大らかで心地良い雰囲気を作り出しています。

ロフトを取り入れ空間を有効に使う

こちらはファミリールーム上部のロフトからダイニングキッチンとリビングを見下ろしたところです。ロフトは子どもの遊び部屋や寝室にもなり、空間を有効に使えるので是非取り入れたいアイデアです。連続する化粧梁が醸し出すダイナミックかつ安定感を感じさせる一つ屋根の下の住まいは、家族をひとつにまとめ、優しく包みこんでくれます。

既成概念にとらわれない自由な発想が印象的な住まい、いかがでしたか?

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