暮らして納得できる住まい。間取りが自由に動かせるリノベーション!

K.Matsunaga K.Matsunaga
間取りが自由に動かせるマンションリノベーションmaru(マル)シリーズ第1号, すまい研究室 一級建築士事務所 すまい研究室 一級建築士事務所 ミニマルデザインの キッチン
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マンションの建設ラッシュが始まってから、今もなお増え続ける新築マンション。それに伴い、中古物件は新築と比べると資産価値が落ちるように思いがちです。躯体がまだまだ使えるにも関わらず、内装のみで価値を判断するにはもったいないと感じませんか。今回ご紹介するのは、すまい研究室 一級建築士事務所が手がけた、中古マンションを利用したリノベーションプロジェクト。この住まいはモデルルームでもあり、実際の住まいでもあります。ワンルームの中に手で動かせるユニットを構え、間取りを自由に変えられるのがこのリノベーションのコンセプト。家族が成長して変化しても、長く住み続けられるようにとこの家がデザインされています。

Before:改装前の間取り

以前は3LDKの、マンションにありがちな間取りでした。南面のリビングは明るい光が入りますが、場所によって暗いスペースもありました。居室がはっきりと分かれているので、部屋と部屋の距離も遠く感じます。

Before:改装前のキッチン

広い空間ですが、独立していて暗い印象です。クラシカルで重厚感のあるキッチンは、収納量もありますが吊り戸棚など高い位置にあるものはデッドスペースになりがちです。

After:ユニットを動かすことで変化できる間取りに

もとは3LDKだったマンションは、ほぼワンルームとなるように壁が撤去されました。そこで設置されているのが、手で動かすことができ、自由にレイアウトすることで間取りを変化させられる「すまいユニット」というものです。家族が増えたり、小さな子どもが成長するにつれ住居に求められる最適な間取りは変わってくるでしょう。このユニットを利用することで、家族のライフスタイルの変化に伴い家自体も変化させ、成長できる仕組みです。建築家の住まいや事務所であり、ショールームでもあるこちらの家で実際に体感することが可能です。

After:本物の素材にこだわった内装

現在は工場でたくさん製造が可能でコストも安い新建材が内装材の主流となっているかもしれません。本物の自然素材である無垢材や 塗り壁などの内装材は、初期コストが新建材よりも高い上、節や木目がひとつひとつ違うという特性があります。ですが新建材が傷や味わいに弱い一方、本物の木の素材は肌触りが良く、傷や経年の変化も味わいとなって深みを増していきます。初めのコストを考えると、つい安い方に目がいってしまうかもしれませんが、長い目で見て暮らしの心地よさやメンテナンスのことを踏まえ、こちらの家では「本物の素材」を基本としてセレクトされています。

After:使い勝手の良いシンプルな洗面スペース

設備機器も、システム化が進み工業的なデザインの安価なものが多くあります。ですが家づくりの際には選択肢はそれだけでなく、シンプルな機器を選んで造作するという方法もあります。こちらの洗面スペースでは、キャビネットや背面の収納はコンパネで造作され、北欧風のような木の温もり感と自分たちの使い勝手の良さが両立できる仕上がりになりました。既製品の洗面台やキャビネットは人工的な素材でできていますが、コンパネなどの素材は木の優しい雰囲気が溢れる上、安価で好きな幅や大きさにできます。

After:風通しと明るさを大切にした住まい

マンションでは、方角が決まっていたり、両サイドにも住まいがあるため、窓の位置や大きさに制限がある物件がほとんどです。そのために部屋数を重視してしまうとどこかに暗い部屋や、風通しが良くないスペースが生まれてしまうこともあります。リノベーションでは、部屋自体のスペースを利用しながら間取りをある程度自由に考えられるのが魅力。たくさんの壁で仕切るよりも、こうしたユニット使いや、天井までない仕切りの仕方などで今までのマンションにはない空間づくりができる自由さはリノベーションならではの魅力です。

【リノベーションについては、こちらの記事でも紹介しています】

※ マンションリノベーションのメリット・デメリットとは?実例と合わせてまとめ解説!

※ 新築vsリノベーション。比較することで見えてくるそれぞれの良さ 

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