生き物に似かよう住空間「Qilin」

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今回ご紹介したい住宅は、建築家とグラフィックデザイナーが一丸となり視覚世界と建築がコラボレーションした住空間です。グラフィックデザイナーでもあるお施主さんからは「身体のためよりも、視覚のための、グラフィックとしての住宅を作りたい。」という要望だったそう。このプロジェクト名である「Qilin(チーリン)」というのは中国神話に現れる伝説上の霊獣(動物のキリンに似た)の事で、旗竿敷地の変形地、そして住宅の形を「キリン」に見立て、さらに建築がファンタジーの領域に一歩踏み込むことを願い松島潤平建築設計事務所よって名づけられました。住空間でありながらその存在を視覚で楽しむ住まいは一体どのような空間となったのでしょうか。

抑揚のある外観

一見すると和風の木造建築を思わせる風貌ですが、じっくり眺めだすと一風変わった住宅の様です。二種の外壁仕上げからはコントラストの効いたスタイリッシュでスッキリとした印象を抱きます。本住宅を見渡せば、一枚の折り紙を切り抜くように様々な要望は、まるでハサミによってキリンの形へ住宅平面図が切り出されたかのようです。

リビングスペースとキッチン

小屋組みがあらわとなったキッチンのあるリビングスペースは明るく開放感のある空間。天井構造表し上部によって室は区切らずに、すべての室は接続しています。天井、壁、床ともトーンも色味も異なる木仕上げは互い引き立てあうかのようです。特に壁の仕上げは多種の色味をホワイトワックスで整え、乱尺張で覆い、淡いながらも一番強いインパクトを放ちます。それは時間帯、天気、季節による光が刻々と移ろい、大きな庭の緑とともに豊かな色彩の視覚世界が生まれるように計画されました。

リビングから見る南庭

開口を存分に南に向かって広げる本住宅。木仕上げの室内と黒のサッシや手すりからは外観で見た印象のまま、統一感があります。デッキの先に広がるのは境目のわからない、悠々と生い茂る竹林です。手前に広がる市松模様の芝生からは、竹林とは一転して規則正しく刈り上げられ、まるで隊列を組んでいるような印象です。

「白」の水回り

白を基調とした水回り。ここには無駄な「線」がなく全てが気持ちよく収まっているような爽快な空間です。唯一大胆に据えられた手洗い天板の木質感は柔らかい印象を与えます。そして浴室は洗濯スペースと浴層スペースを隔てるガラスパーテションと「白」とのコンビネーションは透明感と清潔感溢れる空間に。控えめな浴室開口は入浴をゆっくり静かに楽しむ為に照度を落としているかのようです。

日の落ちたころ

庭から眺める日の落ちた住宅は室内照明が外へと溢れ出るようです。室内からの照明はテラスへとつたい、地表に格子のような影を作ります。室内へと目を向ければその室内の先にも開口を通して再び外へと視線が抜けます。繰り返されたような感覚から「鏡の中の鏡」という印象も。生き物を切り出した敷地は様々な要素を含み、視覚世界が活きた住空間へと創造されました。

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