光に満ちあふれる螺旋階段のある都市型住宅

Michiko JUTO Michiko JUTO
light-form, 岡村泰之建築設計事務所 岡村泰之建築設計事務所 モダンな 家
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交通量の比較的多い幹線道路に面した敷地に建てられた木造3階建ての住宅を紹介します。大きめな開口を持つモダンな外観が周囲の街並みと調和したこの都市型住宅は、村泰之建築設計事務所が手がけた実際以上の広さを感じさせる明るく開放的な住まい。さっそく見てみましょう。

街路に対して開かれた外観

北側の幹線道路に面した間口の狭い奥行きのある敷地に計画されたのは、建物中央に配置した螺旋階段が3層を繫ぎ、南側の坪庭と吹抜けから光を取り込んだ開放感溢れる住まい。街路樹の風景を楽しめるよう道路に面していながら、最大限に開いたデザインを採用しています。1階の玄関脇にはビルトイン式の駐車スペースを配置し、限られた敷地面積を有効に利用。

玄関にはこんな利用法もある!

玄関を入ると バイクも駐車できるほどのゆったりとしたシンプルな土間空間が奥へと続きます。上部が吊り戸棚を設け、空間を無駄にしません。ガレージ側には明かり取りと換気用の開口を設けています。

スタイリッシュな土間空間

スキップフロア状に半階あがると奥はフリースペース。その横には坪庭を設けています。コンクリート仕上げの床にスチール製の白い螺旋階段がアクセントとなったスタイリッシュな内部空間です。「螺旋階段って実は機能的でお洒落なんです!」でも螺旋階段がひと際お洒落。こちらはまた雰囲気の違うブラックです。北側に面したガラス製の玄関ドアと欄間からは柔らかな光が注ぎ込み、暗くなりがちな玄関先を暖かな雰囲気で演出しています。

階段で空間を緩く仕切り繋げる

2階にメインの生活空間を確保。間口いっぱいに設けた開口越しにベランダへと空間が延長し、視線はそのまま道路の反対側建物へと抜けていきます。螺旋階段のある吹抜けがちょうど光井戸のような役目を果たし、上部から下階へと明るい日射しを届け、空気が家中を循環するような開放感のある計画が印象的ですね。

真っ白な空間は広く見せる効果大

ベランダ側の空間はダイニングとキッチン。白で統一したキッチンはコンパクトで使いやすそうですよね。造作で収納スペースもしっかり確保し、限られた空間を最大限に利用してます。また白を基調とした空間は大きく見えるので限られた建築面積での家づくりの際に是非検討したいポイントです。階段を挟んで奥は緩やかに繋がるリビングゾーン。ワンルーム型の間取りでもメリハリがあります。リビングの一部は吹抜けとなっており、立体的な広がりも確保。

ガラスをふんだんに使ったデザイン

3階はプライペートな空間。ガラス張りの吹抜けを介してリビングが見下ろせます。階段室には大きな磨りガラスを使い、視線を遮りながら内部空間を優しく包み込んでくれる 柔らかな光を取り込みます。そしてガラスで仕切った空間を介して視線が様々な方向に抜け、想像以上の開放感をもたらしています。

これだけ開放感と明るさが確保できるんです!

道路側に寝室を配置。光井戸のような階段に面したガラスにはブラインドを付け、落ち着いた空間になるように配慮。寝室から廊下部分にかけて造作でたっぷりの収納スペースを設けているので、すっきりした雰囲気になっています。奥は水廻り空間です。バスルームは坪庭に面しているので視線を気にせず採光と換気が確保でき、気持ちの良い入浴スペースに仕上がっています。光の取り入れ方を念入りに検討し光によって形作られたこの住まい、密集した環境にもかかわらず開放感と明るさに満ちあふれた快適な都市型住宅なんです。

コンパクトなのに多様な機能を含んだお洒落な住宅ですね。皆さんの意見も是非聞かせてください。

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