Azuchi House: ALTS DESIGN OFFICEが手掛けたリビングです。

プライバシーと空間のつながりを両立させる家

Michi Koba Michi Koba
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家族間のプライバシーの確保を考えるとき、まず最初に思い浮かぶのが、それぞれの部屋を完璧に仕切り独立させる方法です。ただ、限られた空間の中でそれをしてしまうと、小さな空間がさらに細分化され、狭く感じさせてしまう恐れがあります。では空間を広く感じさせ、また空間につながりをもたせつつも、プライバシー確保も実現できる住まいとはどのようなものでしょうか?今回ご紹介するALTS DESIGN OFFICEによるこの住宅ではそんな疑問に対する一つの答えが提示されています。では詳しく見て行きましょう。

​「家」を象徴する窓

正面外観でパッと目を引くのがこの大きな窓。「家」というイメージを特徴づける一つの要素に十字型の枠を持つ窓がありますが、この窓はそれをそのまま大きくしたようなデザインです。家族3人が仲良く暮らす暖かな家を象徴するようなこの窓から、昼間は陽の光がたっぷり降りそそぎ、夜は内部の光が外に優しく溢れだします。

​空間に「抜け」をつくる方法

この家を設計する際に建築家が提案したコンセプトが「家の中にイエをつくる」というもの。家の内部をただ単に仕切って各部屋をつくるのではなく、家という箱の中にさらに小さな箱を挿入してプライバシーが保たれた空間をつくることで、開放的でつながりのある空間と、閉じられたプライベートな空間の両方が実現しました。こちらの写真では玄関から続く階段吹き抜け部分、写真を撮っている階、さらにその上の階の部屋、合わせて3層分の空間のつながりが見て取れます。このように部屋同士のズレ、それによる視覚の抜けがあることで小さな空間に開放感をもたらすことができます。華奢な造りの手すりや、部屋に設けられた小窓など、視線を通しやすくする要素を取り入れることもこのような空間づくりのヒントとなるでしょう。

​家族の気配を伝える小窓

この家ではリビングダイニングなどの共用部分が家の中の「外部空間」、いわゆるパブリックスペースとして、その他の寝室、子供部屋などが「内部空間」、いわゆるプライベートスペースとして位置づけられています。こちらの写真ではそのふたつの種類のスペースのつながりが見て取れます。下に見えるリビングスペースと上のプライベートな空間には境界があるものの、壁に設けられた小さな窓によってつながりも確保されています。リビングでの他の家族の気配を上の部屋でも感じ取ることができるのです。

​庭とつながるリビングスペース

リビングには緑豊かな庭と繋がる大きな窓があります。家の中の「外部空間」であるリビングは本当の外部空間である庭とプライベートな部屋とのバッファゾーンであり、両者をつなぐ空間でもあります。ここではインテリアでもその「半外部的」特徴が意識され、色彩、素材において庭にある要素がうまく取り入れられ、調和のとれた空間となっています。またこのように低めに抑えられた家具を用いることで、圧迫感を防ぎ、部屋を広く見せることができます。

​吹き抜けのある明るいダイニングスペース

リビング・キッチンスペースに続くダイニングスペースの上部は吹き抜けとなっているため、2階の窓からの採光も確保でき、とても明るい空間です。軽快なデザインの階段もこの部屋の開放感に一役買っています。家具等は全体的に明るくシンプルなものが用いられていますが、庭の木々や芝生、リビングのカーペット、ダイニングに置かれた観葉植物、吹き抜け部分のアイビーとリズムよく配置された緑色がナチュラルなインテリアの程よいアクセントとなっています。

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