Ñukeが手掛けた

防火を考えた住まいについての基礎知識

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
Google+
Loading admin actions …

防火に対する意識は、燃えやすい木造家屋が多く、過去の大火災を経験してきた日本は世界の中でも一番ではないでしょうか。それでも特に空気が乾燥し、暖まるためにストーブなどを利用する冬には、毎年各地で住宅火災が発生してしまっています。そこで今回は、住宅の防火について今一度考え直すために、火災から住まいを守るための基礎知識をまとめて紹介していきたいと思います。

防火地域と準防火地域

防火対策を住まいで行っていく前に、都市スケールで定められている規制について見ていきましょう。まず、都市の中心部で人や車の通りが多い地域、あるいは緊急車両が通る幹線道路沿いの地域は「防火地域」として指定され、延べ床面積100㎡以上の建物は耐火建築物、延床面積100㎡以下でも耐火あるいは準耐火建築物とする必要があります。住宅が密集する地域は「準防火地域」として指定され、先程の地域よりも規制内容が緩やかになり、2階建ての木造建築物では外壁や軒裏が30分以上の耐火時間を有しているなどの防火構造であることや、ある基準を満たせば3階建ての木造建築物も建てられるように定められています。是非この機会に、自宅がどの地域に属しているのか、あるいは購入しようと考えている土地や住まいがどのようになっているかを確認してみて下さい。

「耐火」と「防火」について

「耐火」と「防火」の使い分けについてもここで確認しておきましょう。まず、耐火建築物となる1つの要因となる耐火構造とは、壁や柱といった建物の主要な構造部が火災にあっても変形や破壊を起こすことなく、建物の倒壊や延焼のない耐火性能を有する構造のことを言います。街の中心部での延焼防止や大きな建物での避難のために、部位や階高に合わせて30分~3時間の耐火性能などが求められます。それに対して、防火構造とは、隣家などで火災が発生した場合にその火をもらってしまうことを防ぐため、外壁や軒裏といった建物の外にある部材に必要とされる防火性能を有する構造のことを言います。したがって、「耐火」とは建物内部で生じた火災に対する備えのことであり、「防火」とは隣家で生じた火災をもらわないようにする備えのことであります。

火をもらわない工夫

いくら火の取り扱いに気を付けていても、隣家で発生する火災はなかなか防ぎようがありません。万が一、隣家で火災が発生しても自分の家には燃え移らないように、外壁や軒裏などに燃えにくい素材を用いていきましょう。また、窓ガラスなどの開口部からも火は入り込んできやすいので、しっかりとその部分についてもシャッターを設置したり、耐熱性能の高いガラスなどを用いるなど対策を講じていきましょう。

火を広げない工夫

万が一、自宅で火災が発生した場合に備えて、火が燃え広がらないようにする対策を行っていくことも当然重要となります。インテリアの仕上げ材の下地に不燃材料の石膏ボードなどを使うことで、被害を火が発生した一室だけに抑えることができたり、避難の時間を長く確保できることにもつながります。不燃材の1つである塗壁について、「塗壁が住まいにもたらしてくれること、そのメリット、デメリット」も是非参考にしてみて下さい。

写真:Kai Nakamura

木造3階建てが可能に

先にも述べたように、準防火地域では木造の3階建てであってもある一定の防火措置を行うことでその建設が可能ですが、現在ではより規制の厳しい防火地域でも、木造3階建ての建設が可能になっています。こちらの石井井上建築事務所が手掛けた3階建て木造住宅では、耐火のため石膏ボードに包まれ隠れてしまう木造の躯体を「燃え代」という考え方で露出することで、木造であることや木の温かみが感じられる住まいにデザインされています。

日頃からの心がけ

そうした火災に対する建物の備えも重要ですが、日頃からの心がけによっても火災を未然に防いでいきましょう。ストーブの近くに燃えやすい物を置かないようにしたり、コンロで火を使っている時はキッチンを離れないなど日頃の火の使用時に気を付けていきましょう。また、火災が発生した時のためにも火災警報器を設置したり、消火器などを自宅に常備しておくなど、火がまだ小さい内に消火できるような対策も行ってみて下さい。

FingerHaus GmbHが手掛けた家

住宅建設や家のリフォームをお考えですか? ぜひご連絡下さい!

無料相談する

住まいのデザインを見つけよう!