homify 360°: プライバシーと心地良さを両立する家「抱きしめられる家」

Kiohde Hayai Kiohde Hayai
抱きしめられる家, スタジオクランツォ スタジオクランツォ
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住まいはどんな役割があるでしょうか。そこは食事をしたり、お風呂に入ったり、眠るための場所です。でも日々の生活をただ送るだけの場所ではありません。休日に家族とゆったり過ごす場所にもなります。そこで落ち着きを生み出す家を紹介したいと思います。それを手がけたのはスタジオクランツォ一級建築士事務所。建てられた家「抱きしめられる家」では、ゆとりを感じさせる明るい空間が生み出されています。

プライバシーを守る必要のある立地に建つ家

今回家が建てられたのは愛知県の名古屋市。敷地は新興住宅地の一角で周りには多くの新しい家が建てられています。周りに家がありますが、東南の方向には公園があり、陽の光や風を遮るような建物はありません。ただし、同時に公園から家の中が見えてしまうことにもなります。そこで周辺環境を活かしつつ、プライバシーを守る家が考えられました。

シンプルな建物の外観

多くの建物が建ち並ぶ住宅地で、今回建てられた家は目を引くでしょう。家は2階建てで箱のような四角形となっています。建物の外壁は白色にまとめられており、とてもシンプルな印象を感じさせます。そんな外壁の上にあるのは2つの灰色の四角。1つはガレージの扉となっています。その上にあるのはバルコニーを覆う扉。2つの灰色の四角は箱型の形をした家の外観と調和を生み出し、また建物のシンプルさを一層強く感じさせるでしょう。

明るい屋内空間

このような印象的な建物の中には美しい空間が広がっています。床、壁、天井は全て白色に統一されていて、明るさを感じさせます。建物はプライバシーを考えているため、多くの窓が取り付けられているわけではありません。ですが天窓や吹き抜けは家の中に多くの自然光をもたらしています。天窓が感じさせるのは美しい光の変化。上から注ぐ太陽の光は白色の壁に光のグラデーションを描きます。一方吹き抜けは2階の光を下の階へと伝え、家全体を明るく感じさせるのです。

開閉可能なインナーバルコニーの扉

本住宅で大きな特徴となるのはリビング・ダイニングの前に設けられたインナーバルコニー。外から見えた灰色の四角はそれを覆う扉。回転させるように開けると、外からの光が家の中に注ぎ込み、同時に公園の眺めを見ることができます。さらにバルコニーと家の間にあるガラス窓を開ければ、室内に流れ込むのは外の風。公園に多くの人が集まり、プライバシーが気になる場合には、バルコニーの扉を閉めることができます。このように状況に応じてプライバシーを守ったり、明るさや風通しを良くすることができるのです。

プライバシーと心地良さを両立する家

今回家の設計を依頼したクライアントは、共働きで休日しか家で落ち着くことができません。もちろん休日に落ち着くことが出来なければ、せっかくの休みも台無しです。そこで本住宅では落ち着いた時間が過ごせるように、プライバシーを守りながら暖かな光や外の風を得られるようにしているのです。もちろん心地良い時間は週末だけに限りません。状況に応じてプライバシーと光や風の選択をできるインナーバルコニーの扉は平日であっても心地良い時間を生み出してくれます。このような住宅ではきっと心地良い生活を送ることができるでしょう。

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