目の前に水田が広がる平屋建ての家

Michiko JUTO Michiko JUTO
那珂川の家, 森裕建築設計事務所 / Mori Architect Office 森裕建築設計事務所 / Mori Architect Office モダンな 家
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すぐ目の前には水田が広がる珍しい敷地に建つこの住宅は森裕建築設計事務所によるもので、二重に設えた壁の余白に生まれた外部空間が、豊かな生活シーンを演出してくれる平屋住宅です。季節ごとに変わる水田の風景を楽しめる大きな開口が特徴的な住まい、さっそく見ていきましょう。

すっきりとした平屋の佇まいが水田に映える

以前はこの辺り一帯に水田が広がっていましたが、近年住宅が建ち並ぶようになり、長閑な風景も減ってしまいました。そんな貴重な水田がすぐ隣にある敷地に建てられな住宅は、のんびりとした環境に馴染むようなシンプルな形態の平屋建て。東西方向に外皮となる打ち放しコンクリートの壁を立て、日射しや視線を遮っています。水田に面した南側は親しみ感を醸し出す格子のファサード。緑豊かな水田の姿が自然の力強い生命力を感じさせ、同時に心を和ませてくれます。

開放感抜群の住宅

秋になると黄金色に変化。南側の格子の仕切りを全開したイメージです。実は格子の仕切りと建物の外壁の間には縁側空間が設けられ、屋上へアクセス可能な階段を設置しています。気軽に屋上テラスを利用できるなんて素敵なアイデアですね。目の前に広がる水田の風景を堪能するのはもちろん、お月見もできるようなルーフテラスになっています。

趣きのあるデザイン

道路側の打ち放しコンクリートの壁と建物の隙間に 砂利敷きの玄関アプローチを配置。まるで路地のようなこの空間、建物とはガラスで仕切られているので、内外に広がりをもたらします。玄関もポーチとフラットで繋がり、外部と一体感を持つ開放的なデザインを採用。ナチュラルな木を使った造作家具やモダンな琉球畳が、コンクリートや石といった無機質な素材と調和したスタイリッシュな空間に仕上がっていますね。視線はそのまま格子越しに水田まで抜けていきます。

開放感溢れる縁側空間

水田側にワンルーム型のLDKを配置。引き込みタイプの開口を全開すれば縁側を介して水田と繋がるとても開放的なプランです。無駄のない回遊式の間取りのおかげでコンパクトに収まった住まい。異素材がうまく調和し、クールな雰囲気と自然の温もりがうまく調和していますよね。壁一面に設置した収納ですっきりとした空間で恵まれた自然の風景を楽しむことができます。

格子戸が織り成す自然の移ろい

格子戸を閉めると半屋内空間となる縁側は庇のおかげで多少の雨でも利用できるのが嬉しいですよね。陽の移ろいによって生まれる様々な影が落ちる縁側空間は、柔らかな光と気持ちの良い風を取り入れるための大事な緩衝帯でもあります。格子をファサードに採用した住宅として「おおらかな家をつくるには間取りがポイント!」も是非参考にしてくださいね。

フレキシブルに変化する住空間

2重に設えた壁(=引き戸)によって様々な空間演出が楽しめる住宅。格子戸越しの風景もまた風情があっていいですよね。軒も深いので夏場の強い日差しを和らげ、快適な住空間を維持してくれます。そしてガラスの引き戸を開けっ放しにしておけば、内部のフローリングがフラットに縁側と繋がり、リビングの延長として生活空間に広がりが生まれます。

動線にも優れた間取り

建物の北側に寝室を配置。安定した光を高窓から取り入れ、落ち着いたプライベート空間を演出しています。奥のガラスの向こうはもう一つのRCの壁との隙間に生まれた通り庭で、空間に奥行きをもたらします。こちらも壁一面に造作で収納スペースを確保。タイムレスなデザインのベッドルームですね。

豊かなライフスタイルが生まれる隙間空間

通り庭との境界は基本的にガラス壁。自然環境に程よい制御を与えてから住空間に取り入れています。明るく開放的な洗面コーナーは寝室からもアクセス可能。そのまま視線は格子戸を介して水田まで抜けていきます。単純なプランですが、ディテールにこだわりながら外部環境を最大限に取り入れたお洒落な住まい、素敵ですよね。

【平屋については、こちらの記事でも紹介しています】

※ 平屋の魅力まとめ6選  

※ 平屋と2階建て、どちらを選ぶ?  

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自然の風景も堪能できるスタイリッシュな住まい、いかがでしたか?是非感想を聞かせてください。

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