homify 360°: モダンでスタイリッシュ、そして心地良い内部を持つ二世帯住宅

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balena, 筒井紀博空間工房/KIHAKU tsutsui TOPOS studio 筒井紀博空間工房/KIHAKU tsutsui TOPOS studio オリジナルな 家
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皆さんは”二世帯住宅”にどんなイメージをお持ちですか?幾つかの素材とボリュームを組み合わせたモダンな外観、スタイリッシュなインテリア、コンクリート打ちっ放しのインナーガレージは趣味の車の為… 。最初にこれらのイメージを思い浮かべる人はそういないでしょう。世代間の意見の違いや将来必要になるであろう介護問題など、二世帯住宅特有の観点を踏まえると既存の無難な住宅になりがちなのは否めません。しかし上記の全てを実現させた二世帯住宅が存在します。東京を拠点に活動する筒井紀博空間工房による「balena」と名付けられたこちらの住宅です。

クジラのような大らかな住まいに

敷地は副都心の喧噪を抜けた先、歴史ある街並の一角です。建築家が初めてこの敷地を訪れた時に浮かんだイメージは「踊るクジラ(balena)」だったそう。そのイメージを元に、ゆっくりと大洋を回遊するクジラのように優しく柔らかな時、空間に包まれるような住まいになるよう、全体が大きな統一感のある建築となるよう造られました。勾配のある敷地形状を活かし土地の持つ気に逆らうことのないようスキップフロア構成で地に馴染ませ、様々なヴォリュームの建築が建ち並ぶ街並にも違和感無く馴染むよう、様々なテクスチャとヴォリュームが組み合わされた形状に。モダンな外観ながら焼き杉を使用した外壁はどこか懐かしく大らかな印象も与えます。

インナーガレージ

規模は地下1階地上2階建てで、地下が愛車の為のインナーガレージとなっています。地下と言っても勾配地を利用した作りになっているので全くの地下ではなく風も光も入る明るい空間。自身でメンテナンスも行うクライアントの為、作業のしやすい広さや収納、素材などに配慮された機能的なガレージです。コンクリート打ちっ放しの空間に佇むアルファロメオ、ライトアップされた夜はファンでなくても眺めていたくなるような存在感を放ちます。

繊細な階段

このガレージからは階段でそのまま上階へと行くことが可能。各フロアをつなぐのは厚さなんと9ミリという折り紙の様な繊細さを持つ階段。寄り添う手すりはミニマルでどんな空間にも馴染みます。

子世帯は二階に

子世帯のリビングは2階に位置し、大屋根の大空間の中に各機能をもったスペースを配置。スキップフロアでつながったキッチンはステンレスのシステムキッチンとモノトーンでまとめられたインテリアがスタイリッシュ。床材は木目が強く出たものをチョイスして空間に変化を。

一階の親世帯はバリアフリー

モノトーンでまとめられたスタイリッシュな子世帯とは打って変わり、親世帯は南側の庭に面して大開口を持つリビングルームが明るくシンプルでナチュラルなインテリアが心地良い空間。 バリアフリーの視点から平屋の作りとなり、適度な広さの中で通気性なども考慮したレイアウトとなっています。

​都心に集って住む家族のための住宅

上層階に行くにしたがって少しずつ軽さとは異なる胎内を思わせるような浮遊感を感じさせる試みも施され、空間のもつ本質的な心地良さのひとつの解を示している二世帯住宅、それがこの「balena」です。

【二世帯住宅については、こちらの記事でも紹介しています】

二世帯住宅も住まいのかたちは様々。完全同居・部分共用・完全分離型のメリット・デメリットまとめ    

完全分離型の二世帯住宅を成功させるためのポイントまとめ     

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