空間の”ズレ”が生んだ快適な空間「クレバスハウス」

空間の”ズレ”が生んだ快適な空間「クレバスハウス」

Emi M Emi M
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「クレバスハウス」と名付けられた住宅があります。この名前を聞いたとき、みなさんはどんなイメージが浮かびましたか?クレバスとは氷河や雪渓などに形成された深い裂け目のこと。それと住宅がどう結びつくのか想像するのは少し難しいかもしれません。神戸に拠点をおくSEKI.DESIGNが手掛けた「クレバスハウス」さっそくご紹介します。

空間を二つに分けている裂け目

「この住宅の〈かたち〉は、四角いボリュームにさまざまな力(条件)を加えていくことによって生まれました。そのなかで空間にはズレが生じ、その境目で断裂します」と建築家。その断裂した境目というのがこちらの写真。屋根から地下まで内部空間を中央でざっくりとふたつに分けている様はまさにクレバス。なぜ建築家はこのような裂け目を作ったのでしょうか。

クレバスからは光が降り注ぐ

それは、その〈かたち〉が楽しく快適で気持ちの良い内部空間をつくりだすと考えられたため。まず住宅へ入るとクレバスはガラスで包まれた階段ホールになっており、正面に広がる緑豊かな公園の景色が目を楽しませます。さらにここは吹き抜けで屋根部分もガラス張りになっているため常に光が降り注ぎ、まるで屋外にいるかの様に青い空を仰ぎ見ることが出来ます。このクレバスを通った光は一階へ、さらに地階へと広がり住宅全体を明るく照らします。

回遊する空間

こちらの写真はリビングルーム兼書斎からキッチン・ダイニングルームを眺めたもの。クレバスを境目に高低差のつけられたスキップフロアになっています。そして両脇に階段が設置されたことでぐるぐると回遊できる空間となっています。この階段は視線を誘導し室内にリズムを生み出します。またクレバスという裂け目で分けられた空間は壁の様に視線を遮るものがなく、開放的で広々とした空間となっています。

クレバス+高低差=快適な”ズレ”

スキップフロアの高低差は700mmだそうですが、さらにそこにクレバスという境目があることでひとつの空間内に作られたスキップフロアよりも適度な距離が生まれ、遠過ぎず近過ぎず、高過ぎず低過ぎずといった快適な”ズレ”となっています。

”ズレ”で楽しむ家

少しずつのズレ、そこでは違うフロアにいても家族の視線が交わりお互いの気配を身近に感じることが出来ます。書斎と一体化されたリビングルームでは公園を眺めながらソファでくつろいだり、クレバスの下で日光を浴びながら読書もできるなど、内にいながら外の自然を楽しむことができます。クレバスによって分けられているダイニングキッチンともこの距離感。常に家族とのコミュニケーションが可能です。

クレバスが作った個性的な外観

クレバスは外観を個性的に、そして魅力的にしています。道路から約5m入ったところに設けられた車庫は、側面や上部を緑化することで彫り込み車庫らしさを消しつつ、手前の車路に来客用の駐車スペースを確保。

建築家が言う「さまざまな力(条件)を加えていくことによって生まれたズレ」が生み出したのはこのような快適な空間だったのです。

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